ボトックス注射の副作用は?良い効果のためにリスクも理解しよう!

ボトックスはさまざまな効果が期待できますが、良い結果を出すために副作用やリスクを理解して施術を受けることも大切です。

そこで今回は、ボトックス注射に期待される効果や想定される副作用や起こりうるリスクを解説していきます。

さらに、ボトックス施術のデメリットを防ぐためのポイントもご紹介しますので、ボトックスをしようか考えている方はぜひ参考にしてください。

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著者情報(三浦希)beauty-column編集部
三浦 希
日々美容に関する情報を収集し、最新の情報をキャッチすることに努めている。美容整形だけでなく、コスメ・ヘアケア・ダイエット等幅広い分野の調査担当。

ボトックス注射に期待される効果

ボトックス注射に期待される効果には、表情ジワの改善やエラの改善による小顔効果、汗の量を抑える、ふくらはぎ・肩周りを細くするなどがあります。

ボトックス注射に使用される製剤は、ボツリヌス菌から生成されるたんぱく性の毒素から毒性を除いて作られた薬品です。神経を麻痺する作用があり、筋肉に注射することで緊張状態の筋肉が麻痺して緩みます。

ボトックスは、この製剤の特性を利用してしわやエラ、汗、痩身などの効果が期待できる施術です。

例えば、顔の表情ジワが気になる場合、ボトックス注射をシワを作っている筋肉に打つと、緊張状態だった筋肉が緩み、シワが目立ちづらくなります。ふくらはぎや肩周りにボトックス注射をすると、過剰な筋肉や張り出した筋肉に注射をすることで筋肉が緩み、複数回施術すると施術部位の筋肉が小さく細くなっていきます。

なお、効果が持続する期間は、施術する部位などにより個人差がありますが、3〜4ヶ月程度です。

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ボトックス注射で想定される副作用

ボトックス注射で想定される副作用には、痛みなどの症状・アレルギー反応・頭痛・効きすぎなどがあります。ここからは、それぞれの副作用について詳しく解説していきますので、参考にしてください。

痛み・腫れ・内出血などの症状が出ることがある

ボトックス注射で想定される副作用として、痛み・腫れ・内出血などの症状が出ることがあります。

痛みや腫れの主な原因は、皮膚に針を刺すことで毛細血管が傷つくことです。ボトックス注射は非常に細い針で施術を行うため、痛みや腫れは数日で収まります

内出血の原因は、ボトックス注射の針によって皮膚の下に起こる出血です。内出血の多くは、化粧でカバーできる程の青たんや青あざで、約1〜2週間で収まります。

ボトックス注射後の痛み・腫れ・内出血は、血行が良くなることで出やすくなるため、体や患部を温めないように気をつけましょう。

製剤にアレルギー反応が出る場合がある

ボトックス注射で想定される副作用として、製剤にアレルギー反応が出る場合があります。

製剤への主なアレルギー反応は、かゆみ・痛み・腫れ・赤みなどです。その他に蕁麻疹・吐き気・下痢・動悸・まぶたや唇の腫れが出る場合もあります。

非常にまれですが、中にはアナフィラキシーショックを起こす可能性もゼロではありません。

アレルギー反応は、ボトックス注射で注入する製剤を体が異物と判断することで起こると考えられています。通常、アレルギー反応が出た場合は1週間〜1ヶ月程で治まります。

ボトックスのアレルギー反応は、基本的には軽い症状が多いですが、中には深刻な反応が出ることもあるため、過去にボトックス注射でアレルギーを起こした方は施術を受けられません。

頭痛が出ることがある

ボトックス注射で想定される副作用として、まれに頭痛が出ることがあります。

頭痛の原因は、ボトックス注射により筋肉のバランスが崩れることです。ボトックス注射は、筋肉を麻痺させるため、動きづらい筋肉といつも通りに動く筋肉ができます。それにより、筋肉のバランスが崩れ、通常と異なる負担がかかることで頭痛が起こります。

ボトックス注射による頭痛は通常数日で治まりますが、発熱やめまいを伴ったり頭痛の痛みがひどかったりする場合は、アレルギー反応を起こしている可能性があるので早めにクリニックに相談しましょう。

効きすぎることがある

ボトックス注射で想定される副作用には、効きすぎることがあります。効きすぎることで起こる症状は、表情が不自然になる・かむ力が弱くなるなどです。

表情が不自然になるとは、具体的には「まぶたや口角が下がる」「顔がひきつる」「口角の上がり方に左右差がある」などの状態です。

原因としては、一度に複数部分に注射をしたことで違和感が出ることや製剤の量が多いことが考えられます。効きすぎにより表情が不自然になる場合、ほとんどが時間の経過とともに落ち着いていきます。

また、かむ力が弱くなるのはエラへのボトックス注射の効きすぎが主な原因です。エラへのボトックスは、食べ物をかむ時に使用する咬筋という筋肉に製剤を注入します。そのため効きすぎてしまうと、咬筋が麻痺しすぎて、かむ力が弱まってしまうのです。

ボトックスの製剤は、徐々に体外へ排出され、約半年で体内からなくなるため、製剤が排出されればかむ力も元に戻ります。

その他ボトックス注射で起こりうるリスク

先に触れたボトックスの副作用の他にも、ボトックス注射で起こりうるリスクをまとめました。以下に、その他のリスクについて紹介しますので、ボトックス注射を検討されている方はぜひ参考にしてください。

施術中に痛みを感じる

ボトックス注射で起こりうるリスクには、施術中に痛みを感じることがあります。

施術中に痛みを感じるのは、針を刺す時です。痛みの感じ方には個人差がありますが、針を刺すので少なからずチクッとした痛みを感じます。ただ、ボトックス注射で使用される針は、通常の注射針よりも極細なので痛みは少ないです。

また、薬液が浸透する時にも痛みを感じることがあります。注射を刺して製剤を注入する時には、液体が広がっていき組織を圧迫するような痛みを感じる方もいます。

また、施術中には針が神経に触ってしまうリスクがあり、その際には強い痛みを感じる可能性があります。

経験豊富な医師であれば、神経の位置を熟知し神経に当たらないように施術を行うため確率は低いですが、まれに針が神経に触れてしまうことがあります。

思った効果が出ない

ボトックス注射で起こりうるリスクには、思った効果が出ないこともあります。具体的には、「効果が薄い」や「左右非対称になる」などです。

まず、ボトックス注射の効果が薄くなってしまう原因は、製剤の量が足りなかったり、注射するべき筋肉からずれて注入してしまったりすることが考えられます

効果が薄い場合は、追加でボトックス注射を打つことで改善する可能性があります。クリニックによってはボトックス施術に対する保証があり、無償で追加注射をしてくれる場合もあります。

次に、ボトックス注射の施術後に左右非対称になってしまう原因は、本来効果を出したい部位以外の筋肉に製剤が効いてしまっている場合が多いです。

左右非対称になてしまった場合は、注入した製剤が時間の経過とともに排出されるのを待つしかありません。個人差はありますが、一般的にボトックスの製剤は約3〜6ヶ月で排出され、元に戻ります。

皮膚がたるみやすくなる

ボトックス注射で起こりうるリスクには、皮膚がたるみやすくなることがあります。

これは、ボトックス注射を過度に受けている方が、ボトックス注射をやめた場合に起きる可能性があります。原因は、過度な施術で大きな筋肉が痩せてしまい、皮膚があまってしまうことです。皮膚がたるみやすくなると、老けた印象になってしまいます。

ボトックス注射で皮膚がたるみやすくなるのを予防するためには、ボトックス注射を受ける際に適切な期間を空け、適量を定期的に打つことがおすすめです。

ボトックス施術のデメリットを防ぐには

ボトックス施術のデメリットを防ぐためのポイントを2つご紹介します。ここからは、それぞれのポイントについて解説していきますので、ご覧ください。

カウンセリングで理想の仕上がりをしっかり伝える

ボトックス施術のデメリットを防ぐには、カウンセリングで理想の仕上がりをしっかり伝えることが大切です。

ボトックスの注射をする際には、目的ごとに目安となる注入量や注入部位があります。ただし、あくまでも目安なので、カウンセリングで理想の仕上がりをしっかり伝えて、適切な製剤・部位・範囲・深さ・量を調整してもらうことが必要です。

理想の仕上がりが伝わらずに施術を受けてしまうと、医師と患者の仕上がりのイメージに差が生まれてしまいます。すると、効果が薄かったり効きすぎてしまったり、思った効果が出ない可能性があります。

そのためカウンセリングを受ける際には、カウンセリングを丁寧に行うクリニックを選び、理想の仕上がりをしっかり伝えることがおすすめです。

 実績の多いクリニックで施術を受ける

ボトックス施術のデメリットを防ぐには、実績の多いクリニックで施術を受けることも大切です。

先にも触れましたが、ボトックスの施術は患者一人ひとりに対する適切な製剤・部位・範囲・深さ・量を調整して施術してもらう必要があります。そのため、ボトックス施術の経験が豊富な医師に施術を受けると安心です。

ボトックスの実績が多いクリニックには、ボトックス施術の経験が豊富な医師が在籍しています。また、実績が多いクリニックでは、症例写真が多いのも特徴です。

症例写真が多いと、ボトックス注射の仕上がりイメージがしやすくなりますし、クリニックの医師がどのような施術を行うのかを知ることができます。

以上のことから、ボトックスの施術を受ける際には、実績の多いクリニックを選ぶことがおすすめです。

まとめ

今回は、ボトックス注射で想定される副作用リスク、ボトックス施術のデメリットの防ぐ方法についてご紹介しました。

ボトックス注射には、表情ジワの改善・エラの改善・汗の量を抑えるなどさまざまな効果が期待できます。しかし、痛みなどの症状やアレルギー反応などの副作用や「施術中に痛みを感じる」「思った効果が出ない」などのリスクが起こることも想定されます。

ボトックス施術のデメリットを防ぐために、カウンセリングで理想の仕上がりをしっかり伝えることや実績の多いクリニックで施術を受けることが大切です。

本記事を参考に、ボトックス注射で理想の仕上がりを叶えてくださいね。