ボトックスを検討するのなら、ダウンタイムについても理解することが大切です。
そこで今回は、「ボトックスにはどのような効果があるか」や「ボトックス注射後の経過やダウンタイム」についてご紹介します。
ダウンタイムに注意することも詳しく解説しますので、ボトックスをしようか考えている方はぜひ参考にしてみてください。
[cont slug="botox-3clinic"][cont slug="cyosya-3"]メスを入れることなく手軽にアンチエイジングできるのがボトックス注射です。しかし、興味はあるものの以下のような不安や疑問があ[…]
三浦 希
日々美容に関する情報を収集し、最新の情報をキャッチすることに努めている。美容整形だけでなく、コスメ・ヘアケア・ダイエット等幅広い分野の調査担当。
ボトックスにはどんな効果がある?
ボトックスの効果には、「シワの改善」「小顔」「筋肉を細くする」「汗を控える」の4つがあります。
ここからは、4つの効果について一つずつ詳しく解説していきますので、ボトックスを検討されている方はぜひ参考にしてください。
シワの改善
ボトックスで改善できるシワは、基本的に眉間のシワや目尻・目の下の細かいシワなど顔のシワを指しています。
ボトックスは、気になるシワに打つのではなく、そのシワを作る筋肉に打ちます。その理由は、シワはいくつかの筋肉の動きによって現れるからです。そのため、思っているのと異なる部分に注射をすることがあります。
例えば、眉間の縦のシワに対してボトックス施術をする場合、鼻の付け根と眉の上付近の数カ所に注射を打ち、シワのある眉間には注射を打たないことがほとんどです。
ボトックスをシワを作る筋肉に打つと、筋肉に末梢神経からの命令が伝わりにくくなります。それによって、一部の筋肉の収縮がゆるんでリラックスした状態になり、シワが目立たなくなります。
小顔
ボトックスによる小顔効果は、エラボトックスを指しています。
エラが目立っている原因が筋肉にある場合には、咬筋という筋肉の動きを抑制することで、筋肉が小さくなって小顔効果が出ます。
実は、エラは骨格によって目立っていると思われがちですが、骨の上の筋肉が余分にあることが原因の場合が多いです。そのため、骨や筋肉を削り取る施術を行わなくても、ボトックスで改善する場合が多くあります。
咬筋へのボトックス注射は、即効性はありませんが、1ヶ月程でエラが目立ちづらくなり、小顔効果を実感してきます。ボトックスの回数を重ねていくと持続期間が長くなってくるため、時間をかけて施術を行うのがおすすめです。
エラボトックスの施術後に施術効果を長く保つポイントは、よくかまないといけない食べ物や硬い食べ物をできるだけ避けることです。あごの力を多く使うとボトックスで抑制された筋肉の動きが鍛えられてしまい効果が減ってしまうので注意しましょう。
筋肉を細くする
ボトックスには、ふくらはぎや肩周りなどボディの筋肉を細くする効果もあります。
ふくらはぎは、日常でよく使う筋肉で筋肉を落とすのが難しい部分です。ししゃも足や筋肉質なふくらはぎが気になる方は、ふくらはぎのボトックスがおすすめです。
ふくらはぎにボトックス注射をすることで、過剰な筋肉が緩み、徐々に細くなっていきます。効果は、早い方だと1週間程で感じ始め、2~3ヶ月ごとに3~5回施術を行うことで、美脚へと近づいていきます。
顔のシワの改善と違い、ふくらはぎのボトックスは一度定着すると戻りづらいのが特徴です。
肩周りのボトックスは、肩周りの大きな筋肉である僧帽筋に注射をすることで、肩や首、背中周辺の張り出した筋肉が小さくなります。首やデコルテラインがすっきり見えることで、華奢に見える効果があります。
効果は、施術後2週間〜1ヶ月程で感じられて、3〜4ヶ月続きます。
汗を抑える
ボトックスの汗を抑える効果は、脇汗や手汗などに対するものです。
汗が気になる部分にボトックス注射することで、皮下組織にある汗を分泌する働きをするエクリン腺を麻痺させて汗を抑えます。
脇汗へのボトックス施術は、脇に直接ボトックスを注射して、発汗量を減少される効果があります。施術時間は両脇で5分程と短く、効果は一般的に2〜3日で感じられて、4〜9ヶ月間続きます。
手汗へのボトックス施術は、手のひらにボトックスを注射することで汗腺の働きを抑えて汗の分泌を減少させます。脇汗のボトックスと同じく5分程の短い施術時間で済み、効果は施術した翌日〜3日程で感じ、4〜6ヶ月程続きます。
手のひらは、脇に比べて痛みを感じやすい部位のため麻酔をしてボトックス注射を行うことが多いです。
ボトックスによって汗を抑える施術は、ご紹介した脇汗や手汗以外にも足の裏や頭部の汗にも効果があります。
美容施術として人気の高い「ボトックス」に興味があっても、どんな治療なのか詳しくは知らないという方も多いでしょう。そこでこの記事では、ボトックス注射の概要から薬液の種類、施術部位ごとの料金目安までまとめて解説します。メリット・デメリッ[…]
ボトックス注射後の経過 ダウンタイムは
ボトックスの注射後にどんな経過をたどるのかやダウンタイムについてまとめました。以下で、1つずつ詳しく解説していきますので参考にしてください。
多くの場合ダウンタイムは感じない
ボトックスの施術は、メスを使うわけではなく細い針を刺すだけで済むので、多くの場合はダウンタイムを感じません。
まれに注射をした部分が内出血したり、腫れたりすることがありますが、メスを使う手術と比べて日常生活を送るのが難しいほどのダウンタイムではないです。
ただ施術後のダウンタイムには個人差があるため、症状が続く場合や心配な場合は施術をしたクリニックに相談しましょう。
一般的には、ボトックスの施術後にダウンタイムを感じない方が多いです。
施術箇所の内出血や痛み
ボトックスの注射後には、まれに施術箇所に内出血や痛みがおこる可能性があります。
ボトックスの注射針には、特殊な細い針を使用するため内出血は起こりづらいですが、針が表面から見えない血管に当たることでも起きてしまうことがあります。
内出血を起こすと青たんや青あざになりますが、多くの場合はメイクで隠せる程度の色合いです。内出血を起こした場合は、1〜2週間程かけて引いていきます。
ボトックスの注射は、施術中は痛みを感じる方もいますが、施術後に痛みを感じる方は少ないです。ただ痛みの感じ方には個人差がありますし、針を刺しているので違和感や痛みを感じる可能性はあります。
体が温まり血行が良くなると痛みが強くなることがあるので、患部や体を温めるのは避けましょう。内出血も痛みも多くの場合は時間が経つにつれて減っていきますが、心配な方や痛みが強い方はクリニックに相談してください。
硬いものが噛みづらい
エラへのボトックスの注射後には、硬いものが噛みづらいことがあります。
エラへのボトックスは、咬筋という噛む時に使う筋肉に注射を刺して筋肉を麻痺させる施術です。そのため、施術後数日は硬いものが噛みづらいことがありますが、ほとんどは時間の経過とともに収まっていきます。
時間がたっても続く場合には、エラボトックスの効きすぎの可能性があります。万が一効きすぎた場合には、ボトックスの製剤が徐々に体の外に排出されるため、半年程で元の状態に戻ります。
表情が作りづらい
ボトックスの施術後に、表情が作りづらいことがあります。原因として考えられるのは、主に表情ジワへの施術の効きすぎです。
表情ジワへの施術で、薬剤の量が多かったり、顔の複数部分に同時に注射したりすると表情筋に違和感が出る可能性があります。
表情の作りづらさにあるのは、笑う時に顔が引きつる、口角が下がる、まぶたが下がる、口角の上がり方が左右で異なるなどです。
多くの場合は、施術後数週間で感覚に慣れて、表情の作りづらさは消えていきます。
皮膚のたるみ
ボトックスの施術後には、皮膚のたるみが出るかもしれません。これは、ボトックスの注射によって施術部位の筋肉が動かなくなることと関係しています。
そもそもボトックスは、注射した部分の筋肉が麻痺することで、緊張が強くなっている筋肉が緩み、シワが改善される治療です。
皮膚が薄い場合や弾力があまりない場合は、筋肉が緩んだことで皮膚が余ってしまい、重力で下へ下がることで、皮膚にたるみが出てしまいます。
万が一皮膚のたるみが出てしまった場合でも、ボトックス注射で入れた薬剤は半年ほどで体の外に完全に排出されるため、時間の経過とともに元の状態に戻ります。
ただし、年齢的にたるみが出やすかったり、ボトックスの施術を複数回している場合は、戻りにくくなる可能性もあるので、心配な方はクリニックで相談してみましょう。
ボトックスのダウンタイムは長くても2週間
ボトックスのダウンタイムは、長く続きません。
腫れや内出血、痛さ、違和感などが起きた場合も、多くの方は2〜3日で収まります。
個人差があるため、人によっては数日で収まらない場合もありますが、長い方でも2週間程で改善していくことが多いです。
先にも触れましたが、ボトックスは注射した製剤が最終的に6ヶ月程で排出されるので、万が一気になる点があっても、それが長く続くことはほとんどありません。
ボトックスのダウンタイムに気をつけること
ボトックスのダウンタイムには、気をつけたい注意点が3つあります。注意点は、主に熱をもたないようにすることと関係しています。
以下では、3つの注意点についてそれぞれ解説していきますので参考にしてください。
飲酒を控える
ボトックスのダウンタイムに気をつけたいこと1つ目は、飲酒を控えることです。
実は、ボトックスは熱に弱く、体温が上がることで効果が出づらくなる特徴があります。アルコールには、血行を良くして体を温める作用があるので、ボトックス施術後は控えることをおすすめします。
ボトックス注射後に飲酒をすると、血行が促進されて、腫れが強くなりやすかったり内出血が出やすくなったりするので注意が必要です。
ボトックスをした当日〜数日の間は、アルコールを控えることをおすすめします。
圧迫などの刺激に注意する
ボトックスのダウンタイムに気をつけたいこと2つ目は、圧迫などの刺激に注意することです。
ボトックスの後に、施術した部分をマッサージなどにより圧迫すると、圧が加わることで薬液のバランスが崩れてしまい、思った効果が得られない場合があります。
また、刺激した部分に内出血が出やすくなるので注意が必要です。
顔へのボトックスをした場合、圧迫などの刺激が起こりやすいのは洗顔をする時です。クレンジングや洗顔時に、意識せずに圧をかけてしまうことがあります。
また、肩周りやふくらはぎなどのボディにボトックスをした場合も、揉むような動作をしてしまいがちなので注意しましょう。
サウナや運動で施術部位を温めない
ボトックスのダウンタイムに気をつけたいこと3つ目は、サウナや運動で施術部位を温めないことです。
先にも触れましたが、ボトックスは熱に弱い特徴があるため、施術部位を温めると効果が十分に出ない可能性があります。
サウナや運動をすることで体温が上がり、施術部位も温まってしまうので注意が必要です。体温が上がり、血行が良くなることで腫れや内出血も出やすくなります。
ダウンタイムには、サウナや運動を控えるようにしましょう。
ボトックスの施術後気になることがあれば施術医に確認
ボトックスは、基本的に痛みやダウンタイムが少ない施術ですが、施術後に内出血や痛み、違和感などを感じることがあります。
他にもボトックスが効きすぎることで、硬いものが噛みづらかったり、表情が作りづらかったりなどが起こる可能性もあります。
それらの症状は、時間が経つにつれて改善してくることが多いですが、症状が長く続く場合や不安な症状がある場合は、施術を受けたクリニックで医師に確認してください。
まとめ
今回は、ボトックスのダウンタイムや施術後の経過についてご紹介しました。
ボトックスには、シワの改善・小顔・筋肉を細くする・汗を控えるといった4つの効果があります。メスを使う施術ではないため、多くの場合はダウンタイムは感じません。
しかし、注射した部位に内出血や痛みが起こる・硬いものが噛みづらい・表情が作りづらい・皮膚にたるみが出るなどが起こる可能性もあります。
また、ボトックスは熱に弱いため、熱をもたないようにすることが大切です。ダウンタイムには、飲酒・圧迫・サウナや運動に注意しましょう。
施術後に気になる症状や不安があれば、施術した医師に相談することをおすすめします。