ダウンタイムが少なく、メスを使わずに気になるシワを解消できるボトックス注射は、多くの人が施術している人気のある若返り治療です。
しかし、はじめてボトックス注射を受ける人は、ボトックス注射の副作用や後遺症などのリスクが心配な人もいるのではないでしょうか?
ボトックス注射はメリットが多い施術ですが、デメリットが全くないわけではありません。
本記事では、ボトックス注射のリスクや、ボトックス注射を避けるべき人を解説します。
また、記事後半ではボトックス注射で人気のクリニックも紹介していくので、ボトックス注射の施術が気になる方はぜひ参考にしてみてください。
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小野優子
スキンケアとアンチエイジングに注力するアラフォーライター。自身がシワ・シミ・たるみに悩み始めたことをきっかけに、美容医療に目覚める。「何歳になっても美しく」をモットーに活動中。
ボトックス注射に考えられるリスクは3つ
ボトックス注射をおこなう上で、考えられるリスクはダウンタイム・副作用・後遺症です。
ここでは、項目ごとに詳しく解説していきます。
ボトックス注射を検討している方は、施術をする前にリスクについて把握しておきましょう。
❶ ダウンタイム
ボトックス注射で考えられるリスク1つ目はダウンタイムです。
通常、ダウンタイムは2〜3日で消えますが、腫れや内出血、施術部位の痛みなどが長引くと心配になる人もいるでしょう。
以下では、ダウンタイムについて詳しく解説します。
1. 腫れや内出血
ボトックス注射をおこなうと、腫れや内出血などの症状が出る場合があります。
しかし、この症状はボトックスそのものの副作用ではなく、注射をさすことによる副作用とも考えられます。
注射針の傷に身体が反応し、腫れや内出血などを起こすのです。
これらの症状は、個人差はありますが長くても1週間ほどで落ち着きます。
しかし、ボトックス注射は施術直後からメイクができる場合がほとんどなため、ファンデーションやコンシーラーで隠せば気にならないでしょう。
腫れや内出血のダウンタイムは、ボトックス注射だけではなく、注射を用いた施術の場合にはつきものです。
2. 施術部位の痛み
ボトックス注射の針を刺した部位に、痛みが生じる場合があります。
施術中は痛みが軽減するように麻酔をしてから注射をおこなえば、痛みはほとんどありません。
しかし、まれに針がチクッと刺さったような痛みを感じることがあります。
痛みの感じ方は個人差がありますが施術部位の痛みが心配な人は、カウンセリング時に医師に相談しておくとよいでしょう。
3. 頭痛
ボトックス注射は、頭痛を引き起こすこともあります。
頭痛が起こるのはボトックスの作用によって、顔を動かす筋肉のバランスが一時的に不安定になることが原因といわれています。
2週間程度で頭痛がなくなることが多いですが、まれに悪化してめまいに繋がるケースもあるようです。
日にちをおいても頭痛が収まらないようであれば、病院で診てもらうことをおすすめします。
❷ 副作用
ボトックス注射では、アレルギー反応による発熱や、表情が不自然になる副作用が起こる可能性もあります。
ただし、6ヶ月後には薬液が排出されるため副作用は残りづらいです。
以下では、ボトックス注射で主にあらわれる副作用について解説します。
1. アレルギー反応による発熱
ボトックス注射では、アレルギー反応による発熱を起こす場合があります。
ボトックスを注入すると体内で異物と察知し、アレルギー反応を起こして腫れや赤み、かゆみなどの症状が起こる可能性がありますが、1週間から1ヶ月程度で収まる場合が大半です。
強い症状が出ることはあまりないですが、症状が長引く場合はクリニックに相談をしましょう。
2. 不自然な表情
ボトックス注射は筋肉の働きを緩めて、さまざまな悩みを解消できます。
しかし、ボトックス注射を受けてから表情が不自然になる人も一定数います。
不自然な表情になるのは、笑顔になる際に動くはずの表情筋の動きが抑制されるのが原因と考えられます。
ボトックス注射が効きすぎて、口角が下がる・笑顔がひきつる・左右のバランスが悪くなるなどの不自然な表情を起こすのです。
❸ 後遺症
骨格筋に打つと筋肉が痩せて戻りづらい
ボトックス注射の後遺症として、骨格筋にボトックス注射を打つと筋肉が痩せて戻りづらくなるという後遺症が想定されます。
骨格筋(大きな筋肉)にボトックスを入れると薬液が排出されても、ボトックスで筋肉が動かなかった6ヶ月の間に筋肉が痩せてしまい、40%ほどは効果が継続するような形になります。
筋肉が痩せると皮膚が少し余った状態になるため、年配の人や皮膚が薄い人などは、かえって皮膚がたるむケースもあるため、失敗しないようにカウンセリング時にボトックス注射を打つ位置を確認しておきましょう。
リスクが大きいのでボトックス注射を打たない方がいい部位
ボトックス注射を打つ部位によっては、ダウンタイムや副作用などのリスクが大きいです。
以下では、ボトックス注射を打たないほうがいい部位を紹介します。
ボトックス注射で失敗や後悔したくない人は参考にしてみてください。
1. 目の下
目の下にボトックス注射を打つと、医師の技術不足でうまく笑えなくなる副作用が起こる可能性があります。
女性が気になりやすい目尻のシワや目の下のシワですが、場合によっては眼瞼下垂のような症状を引き起こす場合も。
ボトックスを多く注入してしまうと、表情筋が弱くなり、違和感のある表情になってしまいます。
そのため目の下のシワにボトックスを入れて筋肉を止めるよりは、ヒアルロン酸で針を出してあげる方が仕上がりはきれいになるでしょう。
目の下のシワが気になる人はボトックス注射ではなく、ヒアルロン酸を検討するのがおすすめです。
2. ほうれい線
ほうれい線にボトックスを打つと、口元の筋肉がゆるんでうまく動かせなくなったり、表情が不自然になったりする可能性があるため、ほうれい線にボトックス注射はおすすめしません。
ほうれい線は表情筋によって起こるシワなので、ボトックスの注入量が多いと笑ったときにうまく口が動かなくておちょぼ口のような違和感のある状態になることも。
このようなリスクがあるため、ほうれい線が気になる人はヒアルロン酸のほうがリスクが少なくシワ改善の効果が期待できるのでおすすめです。
3. 中顔面(頬のあたり)
中顔面(頬のあたり)にボトックス注射を打つこともやめたほうがよいでしょう。
顔の中央部にボトックスを注入すると表情が不自然になりがちです。
中顔面にボトックス注射はたるみ改善作用があるので、若返りを目的に施術する人が多い傾向です。
しかし、顔の中央部にボトックスを入れると違和感や筋力が低下し、いつもと表情が違ってみえることがあるため、周囲にもバレやすいリスクがあります。
中顔面のハリを出したい人にはヒアルロン酸注射がおすすめです。
自然な仕上がりで若返り効果も期待でき、ヒアルロン酸は即効性もあるので、すぐに見た目の変化を感じたい人にも向いています。
ボトックス注射にリスクがあるので避けるべき人
ボトックス注射を受けるにあたって、妊娠中や高齢の方などはリスクがあるので避けたほうがよい場合があります。
とくに上記の4つに当てはまる人は、ボトックス注射は受けられない可能性が高いです。
以下では、ボトックス注射を受けてはいけない理由を解説します。
1. 妊娠中の人
妊娠または妊娠している可能性のある女性にはボトックス注射は打てません。
ボトックス注射は、胎児や乳児に悪影響を与える可能性がゼロではないからです。
ただ、ボトックス注射を打っても問題がなかったケースもあるようですが、安全性は証明されていないため、妊娠中や授乳中の人は施術を断られる可能性が高いです。
また、男性がボトックス注射を受けた場合は、施術後少なくとも3ヶ月は避妊する必要があります。
2. 高齢の方
65歳以上の高齢の方もボトックス注射は控えたほうがよいです。
アラガン社によると、65歳以上は有用性が低く、リスクのほうが高いと説明しています。
そのため、多くのクリニックでは施術を受ける人には条件を設けています。
また、高齢の方は持病の治療目的で普段から薬を服用している方も多いです。
服用している薬によっては、ボツリヌストキシン製剤と併用をしてはいけない可能性もあるため、医師に確認をしておく必要があります。
以上のことから、65歳以上はボトックス注射を打てない可能性が高いため、控えたほうがよいでしょう。
3. アレルギーのある人
アレルギーのある人もボトックス注射を控えたほうがよいです。
まれですが、ボトックスに対してアレルギー症状を起こすケースがあります。
ボトックスよりもボトックス製剤を作るときに添加するたんぱく質の成分に反応して、アレルギー症状を起こすケースが多いです。
そのため、アレルギーをもっている人は、ボトックス注射でアレルギー反応を起こす恐れがあるので、ボトックス注射は受けないほうがよいです。
最悪の場合、アナフィラキシーショックを起こす可能性もゼロではないため、とくにボトックスでアレルギーを起こしたことがある方はボトックス注射は控えましょう。
4. 神経系の疾患がある人
神経系の疾患がある人はボトックス注射を打つことはできません。
とくに、全神経の神経筋接合部の疾患をもつ人はボトックス注射は受けられません。
ボトックス注射は神経筋接合部に働き、筋肉の収縮をブロックして効果を発揮します。
そのため、元々神経筋接合部に疾患をもっている人は、ボトックス注射を打つと疾患が悪化してしまう恐れがあり大変危険です。
ボトックスのリスクを軽減するには
ボトックスのリスクを軽減するには、カウンセリングや施術前に医師としっかり話して、打つ位置や量などを決めることが重要です。
また、アレルギーが疑われる場合には詳しく状況を話したうえで、ボトックス注射を受けられるかどうか相談をしましょう。
ボトックス注射後のダウンタイムや副作用が心配な人は、ダウンタイム中には熱を与えないように運動や熱いお風呂・摩擦を避けるなどの配慮をすることで、できるだけ早く症状を和らげられる可能性があります。
少しでも不安や心配を抱えている人は、気軽にカウンセリング時に医師に相談し、施術に対して不安を解消したうえで、ボトックス注射を受けましょう。
ボトックス注射で人気の15クリニック比較一覧
クリニック | 1. TCB東京中央美容外科 | 2. 品川美容外科 | 3. 聖心美容クリニック | 4. 東京美容外科 | 5. 共立美容外科 | 6. SBC湘南美容クリニック | 7. 銀座よしえクリニック | 8. ガーデンクリニック | 9. 水の森美容クリニック | 10. シロノクリニック | 11. 品川スキンクリニック | 12. 西新宿杉江中央クリニック | 13. TAクリニック | 14. 城本クリニック | 15.ジョウクリニック |
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おすすめポイント | 痛みに弱くても2種類の麻酔から選べる | 無料カウンセリングがしっかりしている | 納得いくまでしっかり相談できる | 経験豊富な医師が多数在籍 | きめの細かいカウンセリング | 症例が多く保障も充実 | 新しい技術を取り入れるのが早い | 2種類の製剤からボトックスを選べる | 細い注射針で痛みや内出血が軽減 | お試しプランがあって始めやすい | 無料カウンセリングがしっかりしている | ボトックス治療が豊富 | 美意識の高い職業の方々に選ばれている | 外科医が担当・医師の指名が可能 | 希望の仕上がりに近づく提案をしてくれる |
エラボトックス(両側)価格帯 |
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シワとりボトックス(顔)価格帯 |
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麻酔 |
| 麻酔クリーム | 麻酔クリーム | 麻酔クリーム | 麻酔液・麻酔クリーム・麻酔テープ |
| 麻酔クリーム |
| 笑気麻酔 | オリジナル麻酔 | 麻酔クリーム | リラックス麻酔 |
| 麻酔クリーム | 麻酔クリーム |
公式サイト |
上記のように、ボトックス注射を受けられるクリニックでは、どのクリニックも厚生労働省で承認されているアラガンのボトックスビスタを取り扱っていますが、ボトックスビスタは少々高額に設定されています。
ボトックスビスタは筋弛緩剤で筋肉の働きを抑えてしわを改善する効果が期待できますが、どの製剤も対象部位や効果に大きな違いはありません。
そのため、費用を抑えたい人はボツラックスやコアテックスなどの比較的安価で受けられるボトックス注射がおすすめです。
また、痛みに弱い人にはクリニックによって、細い針を使用する方法や、冷却しながら注射する方法・麻酔などの方法があるため、痛みに配慮してくれるクリニックを選びましょう。
取り扱っている麻酔の種類が多いと、自分にあった麻酔で痛みを和らげることが可能です。
痛みに弱い方は多くの麻酔を取り扱っているクリニックや、痛みに配慮されているクリニックを選ぶことで、不安を解消できます。
さらに、ボトックス注射の効果に不安がある方は、クリニックの保障も確認しておくことが重要です。
クリニックによって、効果が認められない場合は再治療を受けられるケースもあります。
はじめてボトックス注射を受ける人は、保障がしっかりされているクリニックをおすすめします。
まとめ
この記事では、ボトックス注射のリスクやボトックス注射を避けるべき人を解説しました。
ボトックス注射は、信頼できるクリニックと確かな技術力がある医師を選べば、副作用やリスクは防ぐことができます。
また、アレルギーが疑われる場合は、カウンセリング時にしっかりと相談しておくことが大切です。
ほとんどの施術では副作用やリスクが起きることはありませんが、不安や心配を抱えている人は、信頼できるクリニックに相談して不安を解消したうえで、施術を受けましょう。