ボトックスの種類を比較！ボツリヌストキシンとの違いも紹介！

ボトックスの施術を考えて情報を収集する際、「薬液ってどれが良いの？」「いろいろな種類があるけど、どう違うの？」と疑問を感じる方も多いでしょう。

そこでこの記事では、ボトックスの施術に使われる薬剤の種類や違い、種類ごとの料金目安を徹底解説します。薬液の種類を選べるおすすめのクリニック5選も紹介しているため、ボトックスの施術を検討している方は要チェックです。

beauty-column編集部
小野優子
スキンケアとアンチエイジングに注力するアラフォーライター。自身がシワ・シミ・たるみに悩み始めたことをきっかけに、美容医療に目覚める。「何歳になっても美しく」をモットーに活動中。

ボトックスは種類によって効果に違いはある？

ボトックス注射に使われる薬液には、世界各国の製薬会社で製造されたさまざまな種類があります。それぞれ名称は異なるものの、すべてボツリヌス菌の毒素である「ボツリヌストキシン」を精製・分解したものという点では共通で、特筆すべき効果の違いはありません。

日本で認可されているのはアラガン社の「ボトックスビスタ」のみですが、その他の薬液は、薬剤におけるジェネリック医薬品のようなものと考えられます。薬液の種類によって仕上がりに大きな差が出るリスクは低いでしょう。

ただし、細かな特徴の違いは出る可能性があるため、施術時は医師と相談して納得できる薬液を選ぶことが大切です。またクリニックにより取り扱う薬液は異なるので、希望する薬液がある場合はクリニック選びにもこだわりましょう。

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ボトックスで使用する主な薬液一覧

薬剤	おすすめ度	特徴	クリニック
アラガン（ボトックスビスタ）	◎	厚労省認可 米国認可(原産国)＋厚生労働省認可(日本国内)を国内で唯一取得 他の筋肉に作用する心配がない ボトックス治療の間隔が3～4カ月と長く、体が抗体を作ってしまう可能性を軽減	TCB・品川美容外科・ガーデンクリニック・湘南美容クリニック・共立美容外科
ボツリヌストキシン（ボツラックス）	○	KFDA（韓国食品医薬品安全庁）で認可 韓国のHugel社が製造 欧米では、シワに対する美容皮膚科で10年以上の歴史がある	品川美容外科・湘南美容クリニック・TCB・ガーデンクリニック
コアトックス	○	KFDA（韓国食品医薬品安全庁）で認可 韓国のメディトックス社が製造 継続注入による効果の下落を抑制	品川美容外科
イニボ	○	韓国の適正基準認可 韓国のコバルト社が海外向けに製造販売 安価に受けることができる	共立美容外科
リズトックス	○	KFDA（韓国食品医薬品安全庁）で認可 韓国のヒューオンス・バイオファーマ社が製造 安価に受けることができる	共立美容外科

上表の通り、ボトックス注射に用いる薬剤にはさまざまな種類があり、クリニックによって取り扱う製品が異なります。

もっともおすすめの薬液は、日本で唯一承認を得ているアラガン社の「ボトックスビスタ」です。多くの美容クリニックが「ボトックスビスタ」を採用しており、信頼性や安全性にこだわりたい方に向いています。

ただし「ボトックスビスタ」は、他の薬液と比べて料金が高くなりやすいことがデメリットです。そのためできるだけ安く施術を受けたい方は、その他の薬液を検討するのも良いでしょう。

美容クリニックで使用される「ボトックスビスタ」以外の薬液は、日本での認可は受けていないものの、韓国やヨーロッパなどで認可を受けているケースが多いです。

ボトックスの主なメニューの種類と料金目安

ボトックスの主なメニューは「エラ」「顔のシワ取り」「ボディ」です。エラや顔の筋肉にボトックスを注入することで、小顔効果やシワ改善効果が期待できます。

また、肩やふくらはぎなどボディの筋肉に注射すると、肩こりを改善したり脚を細く見せたりすることが可能です。

使用する薬液の量は「単位」で表され、部位によって必要な単位は異なります。薬液の種類が異なる場合、基本的に注入する単位は同じですが、料金は大きく変わります。

一般的に、アラガン社の「ボトックスビスタ」を使用する場合は料金が高く、韓国製の薬液など、国内非承認の製品を使う場合は料金が安くなることが多いです。また同じ薬液を使う際も、受診するクリニックによって料金に差が出ることがあります。

ボトックスの薬液の種類が選べるおすすめクリニック3選

1. 品川美容外科【会員になれば特別価格で施術可能！】

「品川美容外科」では、アラガン社の「ボトックスビスタ」と韓国製の「ニューロノクス」「コアトックス」という3種類の薬液を選択可能です。患者一人ひとりの症状や目的に合わせて、医師が最適な薬液を提案してくれます。

品川美容外科は、独自のBMC会員制度に登録すると、さまざまな治療メニューを特別価格で契約できることが特徴です。例えば「ボトックスビスタ」を眉間に注入する場合、非会員は8,530円（税込）のところ、会員は8,000円（税込）で施術できます。

BMC会員制度への登録には手数料550円（税込）がかかるものの、割引金額が比較的大きく、誕生日月にはポイントももらえるため、入会して損はないでしょう。

なお品川美容外科と同グループに属する「品川スキンクリニック」でも同じ会員制度を利用できるほか、同様の治療メニューを同価格で申込可能です。

また品川美容外科では、エラ（片側）の施術に初回限定価格を設定しています。「ニューロノクス」での施術が初回1,620円（税込）で受けられるため、興味がある方は活用してみてください。

麻酔は基本的に不要ですが、希望者はオプションで麻酔クリームを使用できます。

2. SBC湘南美容クリニック【ボトックスビスタなら保証付き！】

「SBC湘南美容クリニック」では、「ボトックスビスタ（アラガン）」と「韓国製ボツリヌストキシン」という2種類の薬液を用意しています。推奨されているのは「ボトックスビスタ（アラガン）」による施術で、累計症例実績は874,000件を超えています。

「ボトックスビスタ（アラガン）」使用時は、一部メニューに施術後の安心保証制度が付帯することもメリットです。例えば表情じわの施術時は、2週間経過しても変化がなければ無料で1回再注入してもらえます（保証期間：1ヵ月間）。

またエラの施術時は、1年間で3回施術しても効果が見られない場合に、無料で1回再注入してもらえます（保証期間：初回施術日から1年間）。

顔への注入1ヵ所あたり1万円以下で済むなど、料金がお手頃に設定されていることも魅力です。顔に注入する場合、通常1ヵ所8,000円（税込）ですが、複数ヵ所を同時に契約すると料金がさらにお得になります。

また費用を最小限に抑えたい方は、顔への注入1ヵ所3,500円（税込）で施術できる「韓国製ボツリヌストキシン」も検討してみると良いでしょう。麻酔は基本的に必要ありませんが、痛みが心配な方は医師に相談可能です。

ボトックスの治療実績【クリックして開いてください】

施術名：エラボトックス
施術の説明：エラの筋肉に注射し、筋肉の動きを多少麻痺させることにより筋肉を細くする治療です。
施術の副作用（リスク）：疼痛・腫れ・内出血・アレルギー・表情に違和感を生じる可能性があります。
施術の価格：8,800円～18,800円

引用：SBC湘南美容クリニック

3. TCB東京中央美容外科【エラボトックスは保証付き！】

「TCB東京中央美容外科」では、アラガン社製「ボトックスビスタ」と韓国製「ボツラックス」という2種類の薬液を使って、ボトックス注射を行っています。

「ボトックスビスタ」は国内唯一の承認薬で、安心感は抜群です。一方「ボツラックス」は国内で認可されていないものの、「ボトックスビスタ」よりも価格が安く、メニューによっては半額以下の料金で施術を受けられます。

TCB東京中央美容外科は、ボトックスによる治療メニューを多数提供していることも特徴です。顔やエラ、ボディへの注入に加えて、ボトックスによる多汗症治療や花粉症治療、ガミースマイル治療などにも対応しています。

さらに「ボトックスビスタ」によるエラボトックスを契約した場合、安心保証制度が付帯します。1年以内に3回施術してもまったく効果が見られない場合、無料で再注入を受けることが可能です（期間：初回施術日から1年間）。

また、施術時は基本的に麻酔を使用しませんが、痛みに不安がある方はオプションで表面麻酔や笑気麻酔を追加できます。

料金設定がお手頃で、独自のダイヤモンド会員制度や学割、シニア割といった割引制度も豊富に用意しているため、費用をできるだけ安く抑えたい方にもおすすめのクリニックです。

ボトックスの治療実績【クリックして開いてください】

エラボトックス注射
施術の説明：
発達した咬筋にボトックスを注射し、エラの張りを解消する施術です。
施術の副作用（リスク）：
腫れ・痛み・内出血：2週間程度
まれに起こる副作用（リスク）：
熱感・感染症・むくみ・つっぱり・アレルギー・だるさなど
施術の価格：
1,470円（税込） ～
引用：TCB東京中央美容外科

ボトックスの施術を受けるまでの手順3ステップ

初めてボトックスの施術を受ける方は、どのような流れで申し込めば良いか迷ってしまうことも多いでしょう。そこで最後に、クリニックでボトックスの施術を受ける手順を、3ステップでご紹介します。

ボトックスの種類など気に入ったプランのあるクリニックを選ぶ

まずは、クリニックの公式サイトなどを見て、気に入ったプランのある院を探しましょう。クリニックによって、取り扱っている薬液の種類は異なります。

薬液の種類をすでに決めている場合は、希望の薬液を使って納得できる価格で施術してくれるクリニックを探しましょう。まだ決めていない方は、さまざまな薬液の特徴や効果について理解を深め、プラン選びの参考にしてみてください。

また、施術時の痛みが心配な方は、麻酔を使用できるかどうかも要チェックです。ボトックス注射の施術では基本的に麻酔を使用しませんが、多くのクリニックでは、オプションとして麻酔を追加できます。

加えて、施術の効果に不安がある方は、保証制度の有無や内容も確認してみてください。

サイトから無料カウンセリングに予約する

希望に合うクリニックが見つかったら、公式サイトから無料カウンセリングを予約しましょう。ボトックスの施術を受けるには、必ず事前カウンセリングが必要です。普通の病院のように、来院してすぐに希望の施術を受けられるわけではないため注意してください。

無料カウンセリングでは、施術方法や料金について、医師やスタッフから詳しく話を聞けます。また、使用する薬液の種類に迷う場合は、医師におすすめのプランを提案してもらうことも可能です。

施術に関して疑問や不安がある場合は、カウンセリング時に遠慮なく質問して解消しておきましょう。なお、サービスやプランに納得できなかった際は、無理に契約せず、そのまま帰宅しても問題ありません。

ボトックスの施術を行う

カウンセリング後に契約を済ませ、施術予約を取ったら、一旦帰宅して予約日時に再来院しましょう。

ただしクリニックの中には、カウンセリング当日の施術に対応しているところもあります。当日の施術を希望する場合は、事前に電話で問い合わせたりカウンセリングの予約フォームにその旨を記載したりして、クリニックに伝えておく必要があります。

ボトックスの施術は、数分から数十分程度で終わるケースが多いです。術後のダウンタイムも短く、日常生活に支障が出る心配はほとんどありません。

万が一術後に異常が見られた場合は、すぐに施術を受けたクリニックに相談しましょう。また、薬液の効果に影響が出る可能性があるため、当日は施術部位のマッサージやサウナの利用、アルコールの摂取は避けてください。

まとめ

ボトックス注射に用いる薬剤には、さまざまな種類があります。もっともおすすめの種類は、唯一厚生労働省の認可を受けているアラガン社の「ボトックスビスタ」です。

ただし「ボトックスビスタ」による施術は料金が高くなりやすいため、費用を抑えて施術を受けたい方は、韓国製などの安価な薬液を選択するのも一つの手です。

どの薬液にも「ボツリヌストキシン」という成分を使用しており、効果に特筆すべき違いはありません。ただし価格には大きな違いが出るため、ボトックスの施術を受けるときは、医師と相談の上、納得できる薬液を選びましょう。