ボトックス注射をやりすぎるとどうなるのか、注意点や適切な量、頻度について紹介します。
ボトックスは注入量を多くしたからと言って理想通りの仕上がりになるわけではありません。適切な量や頻度で行うことで、きれいな状態をキープできものです。打ち続けるとどうなるのかも解説するので、順に見ていきましょう。
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小野優子
スキンケアとアンチエイジングに注力するアラフォーライター。自身がシワ・シミ・たるみに悩み始めたことをきっかけに、美容医療に目覚める。「何歳になっても美しく」をモットーに活動中。
ボトックス注射の薬液量を入れすぎるとどうなる?
ボトックス注射の薬液量を入れすぎるとどうなるのかを紹介します。どんなデメリットがあるかを理解し、やりすぎを防ぎましょう。
表情が不自然になる
ボトックス注射の薬液量を入れすぎると、表情がなくなったり顔がこわばったりするなど、自然な表情でなくなる恐れがあります。
こちらはエラボトックスや顔のシワ取りボトックスのやりすぎで見られる症状で、眉や目、口元などが不自然に釣り上がったり下がったりする、笑っても笑っているように見えない、顔が動かしにくいなど自身でも気付くほどの不自然さに繋がるのです。
ボトックスは適切な部位に適切な量を注入することでコンプレックスを解消できる治療です。しかし、薬液量を入れすぎると表情筋へ働きかける力を強くなりすぎてしまい、不自然な表情になります。
そのため、ボトックスはたくさん注入すれば良いものではなく、人や部位によって適切な注入量が異なることをきちんと知っておくことが必要です。
治療箇所が痩せる
エラボトックスや骨格筋のボトックスで起こる失敗例に、頬がコケるなど治療箇所が痩せることがあります。
エラボトックスでは咬筋に薬剤を注入してエラ張りを解消します。しかしやりすぎてしまうと、咬筋が小さくなって頬のコケが目立ってしまうのです。こうした失敗は、頬骨が出ている方や目の周りがくぼんでいる方が起こりやすくなっています。
エラの張り具合は個人差が大きいため、薬剤をたくさん注入したからといって、理想通りの仕上がりになるわけではないことを覚えておくことが大切です。
また、ボトックスは筋肉に対して効果を発揮するため、骨を矯正することはできません。骨格によってエラが張っている場合はボトックスの効果が感じられず、注入箇所が痩せて印象の悪い顔になる恐れがあります。
治療箇所がたるむ
ボトックス注射の薬液量を入れすぎたときには、治療箇所がたるむといったこともあります。こちらはエラボトックスのやりすぎで起こりやすいもので、筋肉が痩せることで皮膚がたるんでしまうのです。
ダイエット後に皮膚がたるむのと似た現象です。エラが張って伸びていた皮膚があまってしまい、たるんだように見えるのです。
こちらは適切な量を注入していれば起こりにくいことですが、量を入れすぎたり頻繁にボトックス注射を繰り返したりすることで、ひどいたるみとなってしまう場合もあります。
特に加齢で皮膚が薄くなってきている方や、肌が柔らかい方が起こりやすい副作用です。顔がたるむと老けた印象になり、ボトックスの効果を感じられなくなる恐れがあります。こうしたことを防ぐためにも、ボトックスのやりすぎには注意しましょう。
ボトックス注射の部位別に適切な薬液量一覧表
部位 | 一般的な注入単位 | 一般的な料金 |
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エラ(小顔) |
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額 | 10単位 | 3,500〜55,000円 |
眉間 | 10単位 | 3,500〜55,000円 |
目尻 | 20単位 | 3,500〜55,000円 |
目の下 | 20単位 | 3,500〜55,000円 |
あご(うめぼし) | 4単位 | 3,500〜55,000円 |
肩(かたこり)両側 | 100単位 | 20,000〜40,000円 |
ふくらはぎ(痩身)両側 | 50単位 | 30,000〜150,000円 |
ボトックス注射は部位によって適切な量が異なり、額や眉間は10単位ですが、目尻や目の下は20単位など、同じ顔の中であってもそれぞれの部位で適切な量が変わるのが特徴です。一般的に薬剤の量は「単位」で量を表しており、施術部位の筋肉の大きさによって使用する薬剤の量が変わります。
エラボトックスは額や目元よりも量が必要で、片側50単位、両側で100単位が目安です。あごは4単位と少なめとなっており、ボトックスはやりすぎても良くないことがわかるでしょう。
また、上記の表はボトックス注射での量の目安となっていますが、こちらの目安からさらに1人1人の状態に合わせて適切な量が決まってきます。適切な量については、カウンセリングで医師にしっかり確認してから施術を行なうことが大切です。
料金についても使用する薬剤やクリニックごとで大きく異なり、どのクリニックで治療を受けるか比較の対象となるポイントです。単位に対する料金がいくらなのかもチェックするようにしましょう。
ボトックス注射の回数が多すぎるとどうなる?
ボトックスの回数が多すぎると、抗体ができて効果が出なくなるというデメリットがあります。ボトックス注射を繰り返すと、体内で「中和抗体」という免疫物質が作られ、この抗体がボトックスの効果を無効化します。
こちらは短期間で何度もボトックスを繰り返したときに起こるもので、適切な頻度で治療を続けていれば抗体ができる可能性はグッと低くなるのがポイントです。
ボトックスの効果は半永久的に続くものではなく、注入した成分は体内に吸収されていきます。そのため、もし治療を失敗したとしても時間が経てば元の状態に戻るのがメリットですが、繰り返し治療をしないと効果は続きません。
ボトックスをやりすぎたからといって身体に悪い影響があるわけではありませんが、短期間で何度も繰り返すことで抗体ができやすくなるので、適切な頻度で治療を行いましょう。
ボトックス注射を打つ適切な頻度は3〜4ヶ月に1回
ボトックス注射を打つ適切な頻度は、3〜4ヶ月に1回です。ボトックス注射は施術から2〜3日くらいで効果が出始め、3〜4ヶ月程度効果が続きます。しかし、約6ヶ月で薬液が排出されてしまい、治療箇所は元の状態に戻ってしまいます。
ボトックスの効果は永久的なものではありませんが、先ほどお伝えした通り短期間で何度も注入すると抗体ができてしまい、効果が感じられなくなります。そのため、きれいな状態をキープしたい場合には、3〜4ヶ月に1回のペースで注入を続けるのがおすすめです。
定期的に注入をすることで効果の持続期間が長く感じられるようになるので、適切な頻度を守って治療を続けましょう。なお、頻度はクリニックによっても変わってきます。カウンセリングや施術後に次はいつ頃の注入をすれば良いか、きちんと確認することも大切です。
ボトックス注射を長期間打ち続けるとどうなる?
ボトックス注射を長期間打っていても、打った薬液の効果は約6ヶ月で排出され無効化されるので、人体へ悪い影響はありません。
ボトックスの効果を持続させるためには定期的に注入する必要があり、長期間打ち続けることで身体への影響を心配する方も多いでしょう。外見の変化をもたらす薬剤となるため、何度も打ち続けることに抵抗がある方もいるかもしれません。
しかし、ボトックスの効果は6ヶ月程度でなくなり、注入した薬液も排出されてしまいます。また、定期的に打つことで効果が長く感じられるようになる場合もあります。もちろんやりすぎると抗体ができて効果が低くなることもありますが、適切な量を適切な頻度で打っていれば大きな問題は起こりません。
なお、ボトックス注射を途中で辞めたとしても状態が悪化することはなく、施術をしていない元の状態に戻っただけです。状態によっては老けたと感じるかもしれませんが、これはボトックス注射が原因ではなく、加齢によるものと言えます。
ボトックス注射をやりすぎたら修正は可能
ボトックス注射をやりすぎてイメージした状態にならなかった場合には、効果をなくす注射や他院修正などのメニューのあるクリニックで修正することが可能です。
ボトックスの効果をやわらげる施術には、アセチルコリン塩化物を注入する方法があります。アセチルコリン塩化物は注射による治療で、ボトックスの効果が切れるのを待つのではなく、ボトックスの効果を薄める役割を持っているのが特徴です。
表情がなくなってしまった場合や人相が悪くなったなど、早くボトックスの効果をなくしたいときにおすすめの治療方法となっており、他院修正として扱っているクリニックもあります。
ボトックスをやりすぎてきれいな仕上がりにならなかった場合には、修正も検討すると良いでしょう。
ボトックス注射におすすめの人気15クリニック比較一覧
クリニック | 1. TCB東京中央美容外科 | 2. 品川美容外科 | 3. 聖心美容クリニック | 4. 東京美容外科 | 5. 共立美容外科 | 6. SBC湘南美容クリニック | 7. 銀座よしえクリニック | 8. ガーデンクリニック | 9. 水の森美容クリニック | 10. シロノクリニック | 11. 品川スキンクリニック | 12. 西新宿杉江中央クリニック | 13. TAクリニック | 14. 城本クリニック | 15.ジョウクリニック |
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おすすめポイント | 痛みに弱くても2種類の麻酔から選べる | 無料カウンセリングがしっかりしている | 納得いくまでしっかり相談できる | 経験豊富な医師が多数在籍 | きめの細かいカウンセリング | 症例が多く保障も充実 | 新しい技術を取り入れるのが早い | 2種類の製剤からボトックスを選べる | 細い注射針で痛みや内出血が軽減 | お試しプランがあって始めやすい | 無料カウンセリングがしっかりしている | ボトックス治療が豊富 | 美意識の高い職業の方々に選ばれている | 外科医が担当・医師の指名が可能 | 希望の仕上がりに近づく提案をしてくれる |
エラボトックス(両側)価格帯 |
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シワとりボトックス(顔)価格帯 |
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麻酔 |
| 麻酔クリーム | 麻酔クリーム | 麻酔クリーム | 麻酔液・麻酔クリーム・麻酔テープ |
| 麻酔クリーム |
| 笑気麻酔 | オリジナル麻酔 | 麻酔クリーム | リラックス麻酔 |
| 麻酔クリーム | 麻酔クリーム |
公式サイト |
ボトックス注射について、アラガンのボトックスビスタは国内で承認されている薬剤のため、どのクリニックでも価格が高めに設定されているのが特徴です。韓国製のボツラックスは比較的安価ですが、日本では認可されていない治療薬となります。
施術は注射による注入が行われ、注入時には痛みを感じることがあります。しかし、痛みを感じにくい細い注射針を使っているクリニックもあり、麻酔や冷却などで痛みを軽減することも可能です。
麻酔についてはプラン料金に含まれている場合と、別途費用が必要な場合とがあるので、あわせて確認しておくと安心です。効果が見られなかった場合の無料保証を付けているクリニックもあるので、予算やプラン内容についてよく確認したうえで、施術を申し込みましょう。
まとめ
ボトックス注射をやりすぎたときの注意点や、適切な量・頻度、打ち続けるとどうなるかを紹介しました。
ボトックスはすぐに効果がわかる施術ですが、一度にたくさんの量を注入したり、短期間で何度も繰り返すなどやりすぎたりすると、表情が不自然になる・治療箇所が痩せる・治療箇所がたるむといったことが起こります。また、短期間にやりすぎると抗体ができて効果を感じられなくなるデメリットもあります。
こうしたことを防ぐためにも、ボトックス注射をするときは医師のカウンセリングをしっかりと受け、適切な量を判断してもらい、指示通りの期間を空けて治療を続けましょう。