二重整形をすることにより、目元だけではなく、顔全体の印象を大きく変えられます。
「二重整形をしたいけど、副作用がこわい」「施術したあとの影響が不安」このようにお悩みで二重整形をするか迷っている方は多いのではないでしょうか。
今回の記事では、二重整形の副作用や施術後の影響、副作用を起きにくくするためのポイントなどを紹介します。二重整形の副作用について理解して、施術するか決めましょう。
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三浦 希
日々美容に関する情報を収集し、最新の情報をキャッチすることに努めている。美容整形だけでなく、コスメ・ヘアケア・ダイエット等幅広い分野の調査担当。
二重整形に副作用はあるの?
二重整形により副作用が起こる可能性があります。理由は、まぶたに負担がかかるためです。
二重整形の施術方法として切開法と埋没法が挙げられますが、どちらの施術方法を行っても、多かれ少なかれまぶたに傷が付いたり、炎症を起こしたりする恐れがあります。傷や炎症により下記の表に記載した目の腫れや内出血などの副作用が起こることが考えられます。
それぞれ詳しく解説するとともに、対処法も紹介しているので、参考にしてください。
二重整形で起こりうる副作用症状1.目の腫れ
二重整形で起こりうる副作用として、目の腫れがあります。目が腫れる原因として、施術による炎症が挙げられます。
炎症は、傷が修復するために起こる大切な過程です。施術でまぶたに傷が付くため、炎症による腫れが起こりやすくなります。
埋没法では、1週間ほど腫れが続き、完全に治るまでに4週間ほどかかります。切開法では、1〜2週間ほど腫れが続き、完全に治るまでに3か月ほど要します。
対処方法は、炎症を抑えるためにまぶたを冷やすことです。保冷剤を包んだタオルもしくは水に濡らしたタオルを使用することをおすすめします。
施術後は、傷を修復するために炎症による腫れが起こりやすくなりますが、長引くようであれば病院へ受診しましょう。
二重整形で起こりうる副作用症状2.内出血
二重整形により、内出血が起こる可能性もあります。内出血が起こる理由は、施術で毛細血管が傷付くことにより流れ出た血が、皮膚の中にたまるためです。
埋没法は、切開法と比べて内出血が起こりにくいといわれています。術後2〜3日がピークであり、徐々に改善します。切開法は、皮膚を切るため内出血が目立ちやすい傾向です。抜糸後、徐々に改善していきます。
内出血をできるだけ早く治すためには、血行が良くなる行動を避けましょう。血行が良くなることにより、血管から流れる血が多くなるため、内出血が長引く可能性があります。
激しい運動・入浴・飲酒は、血行が良くなる原因であるため、内出血を起こしている間は控えてください。
二重整形で起こりうる副作用症状3.ものもらい
二重整形による副作用として、ものもらいができることがあります。ものもらいができる原因として2つ挙げられます。
1つ目は、まぶたのふちや内側が細菌に感染し、炎症して赤く腫れることです。2つ目は、油分を分泌する器官であるマイボーム腺が詰まり、炎症によって肉芽腫(にくげしゅ)が形成されることです。
二重整形により、細菌に感染しやすくなったり、マイボーム腺が詰まったりする可能性があるため、ものもらいができやすくなります。
手術をして2週間以上経っていれば、あたたかいタオルを使用して目をあたためましょう。ただし、術後に内出血が起きている状態であたためると、血行が良くなり症状が悪化する可能性があるため注意してください。
また、目薬を使用することで改善することもあります。術後で目をあたためることができない場合や症状がひどい場合などは病院へ受診することを推奨します。
二重整形で起こりうる副作用症状4.目の開けにくさ
目が開けにくくなることも二重整形で起こりうる副作用のうちの1つです。目が開けにくくなる原因として、二重幅を広くしすぎることが挙げられます。
二重の場合、挙筋腱膜(きょきんけんまく)というまぶたにある筋肉が枝分かれしています。
二重の線ができる理由は、挙筋腱膜の枝分かれ部分の皮膚が内側に折りたたまれて食い込むためです。皮膚が食い込むことにより、眼球に覆いかぶさっているまぶたが引き上げられ、目が大きく見えます。
二重幅を広くしすぎてしまうと、皮膚が十分に食い込むことができず、まぶたを引き上げる力が弱くなるため、目が開けにくくなります。
修正手術をして二重幅を狭くすることにより対処できますが、せっかく手術をしたにもかかわらず、修正が必要になる事態を避けることが大切です。
手術を受ける前に、十分にカウンセリングを受け、自分に合った二重幅になるように医師と相談しましょう。
二重整形で起こりうる副作用症状5.化膿
二重整形により、化膿することも考えられます。化膿する理由は、施術で生じた傷口が汚れることにより、細菌が感染して炎症を起こすためです。
傷口が治るまでは、化膿する可能性があります。傷口が修復するまでの期間には個人差がありますが、できるだけ早く治すためには、必要以上に触れないようにしましょう。
また、化膿を防ぐ対策として、傷口は清潔に保つようにしてください。こまめに汗をふいたり、アイメイクを避けたりすることが大切です。
二重整形の埋没法で起こる副作用
埋没法は、まぶたの内側に針で糸を通して、1箇所以上縫い留めることで、二重のラインをつくります。糸で留めることにより、下記の表に記載したつっぱり感・糸の露出・まぶたのしこりが副作用として生じる可能性があります。
二重整形の埋没法で起こる副作用についてそれぞれ詳しく解説します。
埋没法で起こる副作用症状1.つっぱり感
つっぱり感は、埋没法により起こる可能性がある副作用のうちの1つです。埋没法は、医療用の糸を使用してまぶたを数か所留めることにより、二重の線を作ります。
つっぱり感が生じる理由として、糸で留めることによる違和感や腫れが考えられます。一般的に、術後1週間から数週間はつっぱり感が生じ、その後は改善することがほとんどです。
つっぱり感が長引く場合は、糸を強く留めすぎていることも考えられます。糸を強く留めすぎていることがつっぱり感の原因の場合、改善するためには、抜糸する必要があります。
つっぱり感が長引き、気になるようであれば、病院へ受診しましょう。
埋没法で起こる副作用症状2.糸の露出
埋没法により、糸が露出することも考えられます。まぶたの浅い部分で糸を留めた場合に起こりやすくなります。
糸が露出することにより生じる症状は、目のゴロゴロ感や違和感などです。放置しておくと、目に傷が付く可能性もあります。対処するためには、抜糸することが必要です。
目の違和感や痛みなどが長引く場合は、糸が露出している場合があるため、早めに受診しましょう。
埋没法で起こる副作用症状2.まぶたのしこり
埋没法で起こる副作用として、まぶたのしこりも挙げられます。まぶたの浅いところで糸を留めた場合に起こり、結び目部分が隆起することにより生じます。
糸の結び目が周辺組織になじむにつれて、目立たなくなるため、術後1か月ほどは様子を見てみましょう。1か月以上経過してもしこりが残る場合、改善するためには、まぶたの深い部分で糸を留め直す必要があります。
二重整形の切開法で起こる副作用
切開法は、メスを使用することにより、デザインした二重のラインに沿ってまぶたを切ります。切開した部分を再度縫合することにより二重のラインをつくります。
引用元:城本クリニック
切開法には、全切開と部分切開がありますが、両者の違いは切開する長さです。全切開は長く、部分切開は短く切開します。
二重整形の切開法は、まぶたを切るため、傷跡・痛みや熱感・感覚の消失が起こる可能性があります。それぞれ詳しく解説します。
切開法で起こる副作用症状1.傷跡
切開法で起こる可能性のある副作用は、傷跡です。切開法は、メスでまぶたを切るため、どうしても傷跡ができます。
傷の修復には個人差がありますが、一般的に術後2週間経つとメイクでカバーできる程度になります。術後1か月ほど経つと傷跡が白い線となり、術後3〜6か月後には目立ちにくくなるでしょう。
できるだけ傷跡を残さないようにするためには、必要以上に触れないようにしてください。また、感染症を引き起こすと治りが悪くなるため、清潔に保つようにしましょう。
切開法で起こる副作用症状2.痛みや熱感
まぶたに痛みや熱感が生じる可能性もあります。まぶたを切ることや傷口から細菌に感染することが原因で、痛みや熱感を引き起こします。術後2〜3日は症状が続きますが、徐々に改善していくことが一般的です。
対処方法として、感染症を防ぐための抗生剤や痛みを抑えるための鎮痛剤の服用があります。症状が気になる場合は、我慢することなく病院へ受診して、薬を処方してもらいましょう。
切開法で起こる副作用症状3.感覚の消失
感覚の消失も切開法で起こる副作用のうちの1つです。皮膚を切るため、切開線より下の末梢の皮膚の感覚がなくなる可能性があります。
人間の修復力により、時間の経過とともに改善していきます。改善するまでの期間は人によってさまざまです。一般的には、術後3〜6か月で治るといわれています。しかし、長ければ3年ほど症状が続く方もいます。
対処方法はないため、時間の経過とともに治ることを待つしかありません。気になるようであれば、医者に相談してみましょう。
二重整形の副作用で老ける・劣化するというのは本当!?
二重整形の副作用として老けたり劣化したりするといわれていますが、事実ではありません。二重幅が顔に合っていない場合や左右のバランスが悪い場合に老けたり劣化したりしているように見えているだけです。
二重整形をすることにより顔の印象が大きく変わりますが、自分に合ったデザインや幅にすることが大切です。二重整形で老けたり劣化したりすることを避けるためには、知識や経験が豊富で技術力のある医師に施術してもらいましょう。
二重整形をしたその後・数年後に副作用が出ることは?
- 二重の幅が狭くなったり広くなったりする
- 二重の溝が浅くなり目立たなくなる
- 奥二重になる
- 目がゴロゴロする
二重整形をしたあとは、先述したとおり、目の腫れ・ものもらい・内出血などの副作用が起こる可能性があります。
また、数年後に二重の幅の広さが変わったり、二重の溝が浅くなり目立たなくなったりとリスクが生じることも考えられます。
このような症状が経年劣化に伴い現れる理由は、加齢とともにまぶたが下垂したり、脂肪が増減したりするためです。埋没法で留めた糸がとれたりゆるんだりすることでも症状が現れます。
とくに、埋没法の糸が原因で目の違和感やゴロゴロ感が生じた場合は、眼球に傷が付く可能性があるため、早めに受診してください。
二重整形の副作用を起きにくくするためのポイント4つ
副作用を出にくくするポイント1.クリニック選びは慎重に行う
二重整形の副作用を起きにくくするためには、クリニック選びを慎重に行いましょう。料金だけで選ぶのではなく、実績や医師・スタッフの印象などを重視することをおすすめします。
実績は、クリニックのホームページで確認してください。実際の症例写真が載っている場合があるため、参考にしましょう。
また、医者やスタッフの対応やクリニックの雰囲気はカウンセリングを受けることで確認できます。自分に合った施術を行うためには、カウンセリングを十分に受けることが大切です。
親身になって相談に乗ってくれるか、料金やリスクも含めてしっかりと説明してくれるかなどに注目して信頼できるクリニックを選びましょう。不明な点や疑問点があれば納得するまで確認することをおすすめします。
カウンセリングは複数のクリニックで受けてください。1つだけで決めるのではなく、複数のなかから比較検討することが大切です。
副作用を出にくくするポイント2.知識や経験が豊富な医師に施術してもらう
知識や経験が豊富な医師に施術してもらうことも副作用を出にくくするポイントのうちの1つです。医師の技術力が不足している場合、副作用が起きるリスクが高くなります。
技術力のある医師に施術してもらうためには、クリニック全体だけではなく、医師個人の実績も確認しましょう。基本的には、クリニックのホームページに実績数や症例写真が載っています。
また、カウンセリングをした医師と実際に施術を行う医師が異なる場合も考えられます。このような場合、カウンセリングの内容が十分に伝わっていない恐れもあります。
安心して施術を受けるためにも、カウンセリングをしてくれた医師が行ってくれるか確認しましょう。
副作用を出にくくするポイント3.自分に合った二重の幅やデザインに決める
副作用を出にくくするためにも、自分に合った二重の幅やデザインに決めることが大切です。
先述したとおり、二重幅が顔に合っていない場合や左右のバランスが悪い場合は、劣化もしくは老けて見える恐れがあります。また、二重幅を広くしすぎた場合、目が開けにくくなることも考えられます。
二重の幅やデザインを決める際は、理想だけではなく、自分に合っているか医師と相談しながら決めましょう。
適した二重幅やデザインにするためには、ミリ単位の調節が必要です。知識や経験が豊富な技術力の高い医師と相談することをおすすめします。
副作用を出にくくするポイント4.アフターケアや保証が充実しているクリニックを選ぶ
アフターケアや保証が充実しているクリニックを選ぶことも大切です。副作用によっては再手術が必要になることもあります。また、数年後に二重幅が変わったり、溝が浅くなり目立たなくなったりすることも考えられます。
アフターケアや保証が充実していれば、費用を気にすることなく再手術を受けられるため、クリニック選びにおいて大切なポイントうちの1つです。
保証期間や手術回数などの内容はクリニックによって異なります。カウンセリングの際に、しっかりと確認しましょう。
まとめ
今回の記事では、二重整形の副作用や施術後の影響、副作用を起きにくくするためのポイントなどを紹介しました。
二重整形では、目の腫れ・ものもらい・内出血などの副作用が起こる可能性があります。また、数年後には、二重の幅の広さが変わったり、埋没法で使用した糸がほどけて目に違和感が生じたりすることも考えられます。
できるだけ副作用リスクを抑えるためのポイントは、クリニック選び・医師選び・幅やデザイン決め・アフターケアや保証などです。
二重整形は、目元だけではなく、顔全体の印象を変えられます。副作用を理解したうえで、施術を受けるか検討しましょう。