ハイフのやりすぎはNG?やりすぎた時のデメリットと適切な頻度について

最近ハイフ(HIFU)という治療法が話題です。

手ごろな価格なのもあり、ハイフを利用する方の中には、

「いっぱいやった方が効果があるのでは」
「出力が高い方が効果があるのでは」

と、考えている方も多いのではないでしょうか。

ですが、単にたくさんハイフを利用しても良いというわけではありません。やりすぎてしまうと、やけどや水ぶくれなどのデメリットが生じる可能性があります。

そして、ハイフの利用には、頻度と間隔がとても重要です。具体的には「3ヶ月~半年に1回」の利用が望ましいといわれています。

では、なぜ間隔を空ける必要があるのでしょうか?また、なぜやけどや水ぶくれになってしまうのでしょうか?、

本記事では、その理由を詳しく解説していきますので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。

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著者情報(三浦希)beauty-column編集部
三浦 希
日々美容に関する情報を収集し、最新の情報をキャッチすることに努めている。美容整形だけでなく、コスメ・ヘアケア・ダイエット等幅広い分野の調査担当。

ハイフをやりすぎるとデメリットが生じる可能性あり

ハイフをやり過ぎてしまった際、デメリットが生じる可能性があります。ここでは考え得る3つのデメリットを紹介していきます。

これらのデメリットは施術前にしっかりとカウンセリングを行う事で回避できる事がほとんどです。医師とのカウンセリングの際には、以前行ったハイフはいつごろか?はしっかりと伝えるようにしましょう。そうすることで、「やりすぎだから今回はやめておこう」「出力をさげて、こけてみえる可能性がある頬はなるべく避けよう」といった提案も頂けます。

1.やけどや水ぶくれになる可能性がある

ハイフをやりすぎてしまうと、やけどや水ぶくれになる危険性があります。

そもそもハイフとは、超音波を照射して肌の深い部分に熱を与え、創傷治癒によるコラーゲン生成の促成や、肌の引き締めを目的とした治療です。

適切な温度・回数・頻度で治療を行うと、上記のような効果が期待でき、フェイスラインの改善として利用されます。

ただ、短期間でハイフをやりすぎてしまうと、肌に熱によるダメージを引き起こしてしまう可能性があります。熱が蓄積する事で、炎症を起こしたり、最悪の場合はやけど・水ぶくれにつながってしまいます。

2.老けているように見える可能性がある

ハイフをやりすぎると、頬がこけてしまい、老けたように見えてしまう可能性があります。

ハイフは虫眼鏡と同じ原理を使って、皮膚の深い層にだけピンポイントで熱を与える施術です。たるみ防止や引き締めのために「SMAS筋膜」という層をメインターゲットとして熱を照射します。

このSMAS筋膜に熱を与える事で引き締め効果などが期待できるのですが、やりすぎてしまうとフェイスラインが改悪してしまう可能性があります。

また、SMAS筋膜の近くには「皮下脂肪」の層があります。ハイフの中にはSMAS筋膜とは別で「皮下脂肪」をターゲットとする施術もあります。(※SMAS筋膜、皮下脂肪の両方にアプローチするものもあります)

ハイフのやりすぎで皮下脂肪を引き締めすぎると、こけて見えてしまう可能性があります。

ただ、こういった事例は施術を担当する医師の技術力が低いか、もともと脂肪が少ない利用者が高出力のハイフを利用してしまった場合に考えられます。

専門の医師としっかりと相談した上で適切な頻度で利用すれば、上記のようなリスクはほとんど生じません。

3.顔の神経を傷つけてしまう恐れもある

ハイフのやりすぎによって、最悪の場合、顔の神経を傷つけてしまう恐れがあります。

原理は先ほど紹介しました、やけどや水ぶくれが生じてしまうケースと似ています。ハイフは熱を与える施術ですので、やりすぎによって肌内部に熱ダメージが蓄積してしまい、悪影響を及ぼしてしまう可能性も考えられます。

ハイフをやりすぎた場合にも考えられるデメリットなのですが、どちらかというと「出力の上げすぎ」「誤った箇所への照射」といった事例で生じます。施術者に知識がない場合にあり得なくはない、といった感じです。

とはいえ、こういったリスクは医師が取り扱う「医療ハイフ」を受ければ、可能性は限りなく0に近いと考えて大丈夫でしょう。

やりすぎても意味がない?ハイフの頻度と効果の関係性について

冒頭で説明したとおり、ハイフは単にたくさん利用するだけでは、意味はありません。頻度と間隔が大切です。

その理由は、ハイフが自然治癒力を利用した治療法でもあるからです。

ハイフは、超音波で皮膚組織に熱を与えて、皮膚の奥にある筋膜を引き締めて、しわやたるみを改善する治療法です。

それと同時に、皮膚組織に刺激を与えて、細胞を活性化させる治療法でもあります。

細胞が活性化されると、「化学伝達物質」と呼ばれる物質が分泌されます。

この物質は、他の細胞を活発化させる働きがあり、コラーゲンなどの美容成分を生み出し、肌にハリやツヤを与えます。

ただ、この美容成分は体内から徐々に生み出され、効果がピークになるまで約1~3ヶ月かかります。

もし、ハイフを利用してすぐに効果が表れなかった場合でも、最低でも3ヶ月ぐらいは待ってから、効果を確認して利用するようにしてください。

ハイフの適切な頻度は「3ヶ月~半年に1回」

ハイフの適切な頻度は3ヶ月~半年に1回です。

先ほど記載したとおり、ハイフの効果は、治療後から徐々に効果が表れ始めて、3ヶ月ぐらいたった頃にピークをむかえます。

しかし、半年ほど経つと、段々引き締まった皮膚組織が再び緩んでいき、効果が薄くなっていきます。

利用してから3ヶ月ぐらい経って、効果が感じられなくなってきたときが、ハイフを再度利用するタイミングでしょう。

ただ、ハイフの効果には個人差があるので、再度利用する場合は医師と相談して利用するのをおすすめします。

ハイフはクリニック選びも重要!

ハイフをやりすぎた際のデメリットというのは、「出力が高すぎた時」「施術担当医師の技術力が低い・知識がない」といった際に生じてしまうケースと非常に似ています。

そもそもハイフのやりすぎ=肌内部に熱ダメージが蓄積している、という状態ですので、出力が高すぎたり、不適切な治療を施してしまった場合には同じような状況となります。

こういったリスクを避けるためにも、ハイフを利用する際はクリニック選び(医師選び)は非常に重要なポイントとなります。

とはいっても、「医療ハイフ」を提供しているクリニックであれば、基本的には問題ないでしょう。選ぶ際には実績を確認しておくと安心です。

注意したいのは「エステハイフ」です。「美容ハイフ」と呼ばれたりもしますが、医師資格が不要な機器を使ったハイフの事を指します。

医師の資格が不要なため、極論誰でも施術が行えてしまいます。エステハイフは出力の制限があるため、大きな事故には繋がりにくいのですが、過去にはエステサロンでの事故も報告されています。

出典:消費者安全調査委員会 エステサロン等でのHIFU(ハイフ)による事故に係る事故等原因調査について

総じて、ハイフはお手軽な治療ではありますが、知識を持たない治療スタッフや不当に高出力な機器の使用によって、ハイフをやりすぎたときと同じデメリットが生じる可能性ある、という事です。

ハイフを利用する場合は、エステサロンやセルフエステよりも、クリニックで医療資格と専門的な知識を持った医師に治療してもらうようにしましょう。

まとめ

今回は、ハイフをやりすぎた場合のデメリットについて解説しました。

今回の内容をまとめると…

  • やりすぎると、「やけど」や「水ぶくれ」、「こけて見える」可能性がある。
  • 適切な頻度は3ヶ月~半年に一度
  • 高頻度でやりすぎた場合でも効果には期待できない

以上となります。今回記載した様々なデメリットですが、適切な頻度と医師によるカウンセリングを受けながら利用すると、事故が起きることは滅多にありません。

ハイフは他の美容系の施術と比べて、比較的リスクの少ない施術です。極端にやりすぎたりする事がない限り、利用しやすい美容施術と言えるでしょう。