ほくろ除去のダウンタイムはどのくらい？症状や経過を徹底解説

「ほくろを取りたいけど、施術後の腫れや傷跡が不安」「ダウンタイムが長いと困る」

ほくろ除去は美容医療の中でも比較的手軽な施術ですが、こんな不安を抱えている人は多くいますよね。

そんな方に向けて、この記事ではほくろ除去のダウンタイムについて詳しくまとめました。

施術後に現れる症状や回復までの経過、ダウンタイム期間を快適に過ごすためのポイントも紹介しています。

この記事を最後まで読めば、ほくろ除去のダウンタイムへの不安がすっきり解消できますよ。

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beauty-column編集部
都内の美容専門学校を卒業後、美容部門に就職。日本メイクアップ技術検定1級、美容師免許、スキンケアマイスターなど複数の美容系資格を取得。さらに、最新の美容トレンドを学ぶため渡韓し、鼻整形（鼻尖形成）、エラボトックス、脂肪吸引（頬・顎下）など、韓国で複数の美容整形を経験。これまでに美容整形にかけた総額は300万円以上。豊富な実体験と専門知識を活かし、美容整形を中心に幅広い分野の調査・分析を担当。

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ほくろ除去のダウンタイムの症状

最初に、ほくろ除去のダウンタイムで発生する症状について説明します。

代表的な症状をピックアップしたので、確認していきましょう。

腫れと痛み

ほくろ除去の直後は、腫れと痛みが出ることが多くあります。

メスやレーザーで皮膚やその下の組織が傷ついた後の炎症反応によるもので、ほくろ除去においてもっとも一般的に発生する症状です。

特に切開や縫合を伴う施術を行った場合に、比較的強めに出る傾向があります。

ただし長期間症状が続くことは少なく、多くの場合は数日で自然に治っていきます。

赤み

引用：セイコメディカルビューティクリニック公式ページ

ほくろ除去後には、腫れや痛みとともに赤みが目立つことが多くあります。

こちらも皮膚の炎症反応のひとつで、皮膚が回復する過程で起こるごく自然な症状です。

腫れや痛みが引いた後も赤みが残ることが多くあります。

時間の経過とともに徐々に目立たなくなっていきますが、長い場合は落ち着くまでに半年程度かかります。

かゆみ

ほくろ除去直後の腫れや痛みが治まってくると、「ムズムズ」した感覚のかゆみが出てくることがあります。

皮膚の再生過程や傷口の乾燥などによって、皮膚が引っ張られたり引きつれたりした場合に発生します。

また、軽度の炎症が残っている場合にもかゆみを感じますが、いずれにしても施術による傷が治ってきているサインです。

かゆみが出るのは術後1~2週間がピークで、その後は徐々におさまってきます。

かさぶた

引用：高須クリニック公式ページ

かさぶたは、傷口から出た血液やリンパ液が固まったもので、ほくろ除去によってできた傷の表面を保護しながら、皮膚の再生を促す働きをします。

通常は施術後3~5日目ぐらいにできますが、皮膚の再生が完了すると1~2週間で自然に剝がれます。

かさぶたを無理に剥がすと出血や傷の再発の原因となり回復が遅れるので、かさぶたはなるべく剥がさないでおきましょう。

beauty-column編集部

かさぶたが取れた後の新しい皮膚はデリケートなので、十分な保湿や紫外線対策が必要ですよ。

ほくろ除去の施術別ダウンタイムの長さと経過

ほくろ除去の施術には複数の方式があります。それぞれ適用可能なほくろのタイプがあり、ダウンタイムの長さや経過も異なります。

ここでは、ほくろ除去の施術別にダウンタイムの長さと経過を解説します。

【炭酸ガスレーザー】5~10日程度

炭酸ガスレーザーによるほくろ除去は、レーザーをほくろに照射して患部を蒸散させる方法です。

比較的小さく根が浅いほくろに適した方法で、痛みが少なく傷跡が目立ちにくいため、ダウンタイムが短い傾向にあります。

施術後は除去部位にかさぶたができるため、かさぶたが自然に剥がれるまで待ちましょう。

かさぶたは術後10日目程度までに自然に剥がれます。その後に赤みや色素沈着が残る場合もありますが、時間とともに落ち着いてきます。

参考文献：
日本レーザー医学会誌掲載の「皮膚科・形成外科領域の炭酸ガスレーザー」には、炭酸ガスレーザーによるほくろ除去の効果や症例について記載されています。

【電気メス】7~14日程度

電気メスは、電気による熱でほくろを焼き切る方法です。直径5mm程度以下の小さめのほくろの除去に適しており、施術時間が短いのが特徴です。

切開と同時に止血ができるため出血がほとんどなく、縫合が無いため抜糸が不要で、ダウンタイムも比較的短期間で終了します。

術後はテープなどで保護し、かさぶたができたらなるべく剥がさないように気を付けましょう。

かさぶたは1～2週間で自然に剥がれます。赤みが残ることがありますが、紫外線対策や保湿を丁寧に行えば、徐々に目立たなくなります。

【くり抜き法】10~21日程度

くり抜き法は、メスやパンチを使ってほくろをくり抜く施術です。皮膚の奥深くまで根を張っているほくろの除去に効果があります。

比較的小さなほくろの場合は、縫合の必要がなく比較的ダウンタイムが短いのが特徴です。

ほくろが大きい場合や根が深い場合には傷跡を縫合します。その場合には抜糸のための通院が必要です。

傷口がふさがったあとも赤みや凹みが残っていることがありますが、時間の経過とともに落ち着いてきます。

参考文献：
Apollo Medicine誌掲載の「A Simple Punch Excision without Suturing, for Mole Removal of the Face」に、パンチによるシンプルなくり抜き法による施術結果が報告されています。

【切開法】14~21日程度

切開法は、ほくろの周辺を切開して周辺組織ごとほくろを除去する方法です。

直径5mmを超える比較的大きなほくろを対象にした施術で、ほくろの取り残しが発生しにくいため、再発の可能性が低い方式です。

切開を伴うため、ほくろの直径より大きな傷跡が残ります。傷の縫合を行うため、術後7~10日後に抜糸が必要です。

炭酸ガスレーザーや電気メスと比較して、切開法では施術後の腫れや赤み、内出血が発生する場合が多くなります。

そのためダウンタイムの期間も長めです。傷跡は3週間もすれば目立たなくなりますが、その後の赤みが消えるまでには数ヵ月かかる場合もあります。

ほくろ除去のダウンタイム中に気をつけたいこと5選

ほくろ除去施術後は、ある程度のダウンタイムは避けられません。でも可能な限り、軽く短期間で終えたいですよね。

ここでは、ほくろ除去のダウンタイム時の過ごし方について解説します。

1. 激しい運動やサウナ・お酒は控える

ほくろ除去の施術直後から数日間は、施術部位の出血や腫れ、痛みなどが発生しやすい時期です。

この時期に血行を促進するような行動をとると、患部に血流が集中し、腫れや痛みの悪化や出血が発生する可能性が高まります。

施術直後の数日間は、血行を強く促進するような行動は避けましょう。

特に激しい運動やサウナ・飲酒などは術後から1週間程度は控えておくのがおすすめです。

2. シャワーやお風呂は軽めに

ほくろ除去の術後から1週間程度は、シャワーやお風呂を軽めに済ませるのがおすすめです。

強めのシャワーや長風呂によって、傷口からの雑菌の感染が発生したり、皮膚の再生に悪影響を及ぼしたりする場合があります。

また、長風呂や高温のお湯につかることで血行が促進され、腫れや痛みが再発する可能性もあります。

術後数日は、湯船に入らず軽いシャワーのみにとどめておきましょう。傷がふさがった後も、患部を強くこすることは避けるのが無難です。

3. 洗顔やメイクは患部を避ける

ほくろ除去後しばらくの間は、洗顔やメイクは患部を避けるようにするのがおすすめです。

洗顔やメイクによって施術部位を刺激することにより、炎症が悪化して腫れや痛みが強くなる可能性があります。

また、指やブラシなどが患部に触れることで雑菌に感染する可能性もあります。

洗顔やメイク時には、患部にはなるべく触れないようにしましょう。

4. 患部は軟膏やテープで保護する

ほくろ除去の施術後に傷口が治るまでは、患部を軟膏やテープでしっかり保護しましょう。

保護することで、雑菌による感染を防止するだけでなく、施術部位に対する摩擦・刺激を防げます。

さらには、適度な湿潤により皮膚の再生スピードが上がり、傷口の治癒を早める効果もあります。

傷口が治った後も、しばらくは色素沈着が起きやすい状態です。可能であれば、術後2ヵ月程度まではテープによる保護を続けるのがおすすめです。

5. かさぶたはむやみに剝がさない

ほくろ除去を行うと、多くの場合、施術後数日で施術部位にかさぶたができます。このかさぶたは、無理に剥がしたりすることなく、自然に剥がれるまで待ちましょう。

かさぶたの下では新しい皮膚が再生しているため、その途中で剥がすと、未熟な皮膚が露出して再生が遅れることがあります。

また、剥がす際の出血や再度のかさぶた化により、傷跡がより目立ちやすくなり、色素沈着や傷跡の盛り上がりが発生する可能性が高まります。

かさぶたを無理に剥がさないよう、なるべく触ったりこすったりしないよう、気を付けましょう。

ほくろ除去のダウンタイムが短いのはどの施術？忙しい人向けおすすめな方法

ほくろ除去では、どの方式の施術を受けるかでダウンタイムの長さが大きく異なります。

ダウンタイムが短ければ、他人に気づかれる可能性が少なく、日常の生活への影響も最小限で済みます。

ここでは、ダウンタイムが短かいほくろ除去の方式を紹介します。

ダウンタイムが最も短いのはレーザー治療

ほくろ除去の中で最もダウンタイム期間が短いのは、炭酸ガスレーザーです。

炭酸ガスレーザーは、患部の皮膚組織の水分を一瞬で蒸散させて除去します。血管を同時に凝固（止血）しながら組織を取り除くため出血がほとんどありません。

また、狙った範囲だけをピンポイントで蒸散させるので、周囲の正常な皮膚を余分に傷つけることが少なく、炎症や腫れが広がりません。

そのため、他の施術と比較して患部の周辺組織へのダメージが少なく、ダウンタイムが短くて済むメリットがあります。

beauty-column編集部

炭酸ガスレーザーが有効なのは、比較的小さく根が浅いほくろです。自分の症状に適用できるかは医師に相談しましょうね。

くり抜き法は短期間で自然治癒しやすい

くり抜き法は、メスやパンチで丸く穴を開けてほくろを取り除く方法です。

根が深いほくろにも対応できる方法で、比較的小さいほくろの場合は、縫合の必要なく2週間程度で自然治癒が可能です。

その後は赤みや凹みが残る場合もありますが、時間の経過とともに徐々に落ち着いてきます。

傷跡も残りにくいので、根の深いほくろを短期間で取り除きたい場合に適した方式です。

ほくろ除去の傷跡や色素沈着は残る？仕上がりの違いと対策

ほくろ除去の施術後に、除去部分に傷跡が残ったり、色素沈着が目だったりする場合があります。

ここでは、施術方式による傷跡や色素沈着の残り方の違いや、効果的な対策について解説します。

レーザー治療は最も傷跡が残りにくい

ほくろ除去の施術方式の中で最も傷跡が残りにくいのは、炭酸ガスレーザーを使用する方式です。

炭酸ガスレーザーは、患部の皮膚組織の水分を一瞬で蒸散させて除去するため、切開を伴いません。

周囲の組織を損傷することもないので、傷跡の大きさは最小限になります。

比較的小さく根が浅いほくろにのみ適用できる方式ですが、傷跡をなるべく残したくないなら炭酸ガスレーザーを選びましょう。

切開法は縫合跡が残る可能性がある

切開法は、ほくろの周囲を切開して周辺組織ごと取り除く施術です。

大きなほくろでもしっかり除去できて、再発の可能性が低い施術ですが、ほくろの直径より大きな傷ができるのが大きなデメリットです。

そのため切開法では、施術によってできた傷跡がなるべく目立たないように対策することが重要になります。

切開法の施術を受ける場合には、実績豊富な腕のよい医師にお願いしましょう。傷跡を小さくしたり目立たない場所にしたりといった配慮が期待できます。

術後直後から抜糸までの期間は、軟膏とテープで患部をしっかり保護しましょう。洗顔やメイクで患部を刺激するのも避けるべきです。

抜糸後は紫外線対策や保湿を心がけます。可能なら保護テープの使用を継続するのがおすすめです。傷跡は時間とともに目立たなくなってくるので、術後1年程度は経過を見守りましょう。

beauty-column編集部

1年経過しても傷跡が気になるようなら、クリニックに相談してみましょう。症状に応じた適切なケアを提案してくれますよ。

色素沈着は術後の紫外線対策で防ぐ

ほくろ除去後の患部の色素沈着は、紫外線が原因で起きる場合が多くあります。

炎症が残っている部分に紫外線を浴びると、メラニン色素が過剰に作られ色素沈着になりやすくなるので、ほくろ除去後は長期間にわたって紫外線対策を心がけましょう。

術後直後は、軟膏と保護用の肌色テープで患部をカバーしておきましょう。傷が治っていない状態で日焼け止めを使用するのは避けます。

術後1ヵ月程度になるまでは、引き続きテープで患部を保護して紫外線を防ぐのがおすすめです。患部が顔の場合はマスクやサングラスなども有効です。

1ヵ月を過ぎたら、低刺激の日焼け止めを使用しながら、紫外線対策を継続しましょう。

ほくろ除去のダウンタイムまとめ

この記事では、ほくろ除去のダウンタイム中に現れる症状や回復までの経過、さらにはダウンタイム期間を快適に過ごすためのポイントを解説しました。

ほくろ除去には複数の施術方式があり、どの方式を受けるかでダウンタイム期間や傷跡の残り方が異なります。

また、施術後の過ごし方によってもダウンタイムのつらさや長さが変わってきます。

この記事を参考にして、ほくろ除去のダウンタイムを少しでも快適に過ごしましょう。