大正製薬アライはダイエットに有効? 特徴やGLP-1との比較を解説

アライは2024年4月に大正製薬から発売された内臓脂肪減少薬です。

国内での臨床試験で内臓脂肪と腹囲を減少させる効果が認められており話題になりましたが、つらい副作用などのネガティブな情報も錯綜しています。

この記事ではアライの特徴やGLP-1薬との比較を解説しました。実際にアライを使用した人の口コミもまとめています

この記事を参考にして、アライが自分に適しているかをしっかり検討しましょうね。

この記事でわかること
  • 大正製薬「アライ」の効果や副作用
  • 実際にアライを使用した人の口コミ
  • アライとGLP-1薬の比較

【当サイト厳選】GLP-1がおすすめの人気クリニック3選

クリニック名DMMオンラインクリニック

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特徴医療ダイエットプランが豊富グループ診療実績300万件以上LINEやメールで気軽に相談
GLP-1のプラン(税込)・GLP-1 週1回注射プラン23,833円〜
・GLP-1 毎日内服プラン7,920円〜
・GLP-1+脂肪燃焼プラン12,210円〜
・GLP-1 効果重視プラン22,814円/月
・GLP-1 毎日内服プラン8,027円/月
・GLP-1 週1回投与プラン26,730円/月
・マンジャロ1,167円/日~
・オゼンピック786円/日~
・サクセンダ658円/日~
配送料(税込)550円550円0円
オンライン診療時間
※年末年始を除く
0:00〜24:007:00〜23:457:00~22:00
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大正製薬「アライ」はどんな薬?

大正製薬「アライ」

画像引用:内臓脂肪減少薬「アライ」公式ブランドサイト

医薬品名称アライ
販売元大正製薬株式会社
効能・効果内臓脂肪減少、腹囲減少
有効成分オルリスタット60mg/1カプセル
希望小売価格90カプセル(30日分)8,800円
18カプセル(6日分)2,530円

最初にアライがどんな薬かを確認します。

アライの特徴をまとめたので、ひとつひとつチェックしていきましょう。

アライは脂肪の吸収を阻害する肥満治療薬

アライによる脂肪吸収阻害

画像引用:内臓脂肪減少薬「アライ」公式ブランドサイト

アライは2024年4月に大正製薬から発売された内臓脂肪減少薬です。国内での臨床試験で、内臓脂肪と腹囲を減少させる効果が認められました。

有効成分はオルリスタットで、脂肪分解酵素リパーゼの活動を阻害して、脂肪がカロリーとして吸収されることを防ぎます

その結果、食事に含まれる脂肪の内、約25%を便として排泄することが期待できます。

その分の摂取カロリーの減少が、内臓脂肪を減らしてくれるのです。

参考文献:Pharmacotherapyに掲載の「Orlistat, a new lipase inhibitor for the management of obesity」には、オルリスタットが脂肪吸収の抑制と体重減少に効果的なことが記載されている。

摂取カロリーは減らせるがアライのみでのダイエットは難しい

アライの腹囲減少の推移

画像引用:内臓脂肪減少薬「アライ」公式ブランドサイト

臨床試験の結果、アライの有効成分であるオルリスタットには、内臓脂肪や腹囲の減少に効果があることが証明されています

長期間の投与試験で腹囲減少を計測した結果、服用6か月(24週)で78.4%が-3%減、50.9%が-5%減を達成しています。

しかし、これはアライのみの効果ではなく、日々の食事の管理や適度な運動などの、生活習慣の改善と併用した場合の成果です。

アライのみでは効果が比較的弱いため、それだけでダイエットに成功するのは難しいですね。

アライは薬局で買えるが、購入時の条件が厳しい

アライ購入時の主な条件
  • 年齢18歳以上
  • 腹囲(へその高さ)が男性85cm以上、女性90cm以上
  • BMIが25以上35未満
  • 購入の3ヵ月前から生活習慣の改善を行っている
  • 購入の1ヵ月前から生活習慣の改善を記録している

など

アライは処方箋なしで薬局やドラッグストアで購入可能ですが、簡単に購入できるわけではありません。

アライは要指導医薬のため、購入時に薬剤師との対面面談が必要となります。

さらに購入時の諸条件を満たさなければアライを購入することはできません。

この条件の中で特に面倒なのが、1ヵ月前からの生活習慣の改善記録です。

日々の食事、運動の内容・体重・腹囲の記録1ヵ月前から記録しておき、薬剤師に提示することが必要になります。

大正製薬ではアライの購入希望者向けのセルフチェックシートを用意しています。薬局に行く前に、自分でチェックしてみましょう。

気になる副作用に油漏れ・便漏れがある

アライの副作用
  • 【皮膚】発疹・発赤、かゆみ、乾燥感、水疱、びらん
  • 【消化器】油っぽい便便漏れ便又は油を伴う放屁(おなら)、腹痛、下痢、吐き気・嘔吐、食欲不振、胸やけ、胃痛、胃もたれ、激しい腹痛、血便
  • 【肝機能障害】発熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振等
  • 【腎結石】結石が尿管内を移動する時などに、激しい腹痛・吐き気・嘔吐を伴うことがある。血尿が見られる場合もある。

アライには様々な副作用が報告されています。

中でも特に注意が必要な副作用は、油っぽい便が排泄される「油便」や、油が肛門から漏れ出す「油漏れ」の発生です。

アライは脂肪の消化吸収を阻害するため、消化されなかった脂肪分が油便や油漏れの原因となります。

これらは下着を汚してしまうなど特に不快な副作用ですが、低脂肪の食生活に変えるなどの対処で改善することは可能です。

参考文献:大正製薬株式会社「アライ添付資料」には、アライの副作用の詳細が記載されている。

アライとGLP-1薬を比較

薬の種類アライGLP-1薬
効果脂肪の吸収を阻害食欲抑制などによるカロリー摂取量削減
服用方法内服内服、自己注射
主な副作用油っぽい便、油漏れ吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、食欲不振
料金90カプセル(30日分)8,800円内服薬1ヶ月分約9,000円~
自己注射薬1ヶ月分約3万円~
購入方法薬局で薬剤師の指導を受け購入医療機関で処方(オンライン診療も可)

最近注目されているダイエット法に、GLP-1ダイエットがあります。

食欲の抑制効果があるGLP-1薬を投与して、食事量を自然に抑えることで摂取カロリーを減らしていくものです。

GLP-1薬にはアライと同様の内服薬もあり、どちらを選ぶか迷いがちです。

そんな方のために、ここからはアライとGLP-1薬を比較してみます。

【効果】アライは脂肪吸収を阻害、GLP-1は食欲抑制

薬の種類アライGLP-1薬
効果脂肪の吸収を阻害食欲抑制などによるカロリー摂取量削減

これまで説明してきたように、アライは脂肪分解酵素リパーゼの活動を阻害して、脂肪がカロリーとして吸収されることを防ぐ効果があります。

吸収されなかった脂肪分は、便とともに排泄されます。

これに対して、GLP-1薬は食欲抑制や満腹感の持続などの効果があり、食事量を自然に減らすことができます。

個人差はありますが、アライのダイエットの効果が緩やかなのと比較して、GLP-1薬のほうがより顕著な体重減少が期待できます

【服用方法】アライは内服、GLP-1は注射薬と内服薬

薬の種類アライGLP-1薬
服用方法内服内服、自己注射

アライは内服薬です。1日3回毎食後1時間以内に1カプセルを服用します。

GLP-1薬は、内服薬と自己注射があります。

GLP-1の内服薬はリベルサスという名称で販売されています。毎日、最初の食事の前に服用します。

GLP-1自己注射薬は1日1回注射のサクセンダや、週1回注射のオゼンピックなどがあります。

脂肪の多い「太もも」「上腕」「腹部」のいずれかに自己注射しますが、細い針を使用するため痛みはほとんどありません。

【安全性】アライ・GLP-1ともに副作用の心配がある

薬の種類アライGLP-1薬
主な副作用油っぽい便、油漏れ吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、食欲不振

アライもGLP-1薬も、ダイエットに一定の効果がありますが、それに伴う副作用もあります。

アライの副作用で最も気になるのは、油っぽい便が排泄される「油便」や、油が肛門から漏れ出す「油漏れ」の発生です。

不意の発生で下着などを汚す可能性もある、厄介な副作用です。

症状を軽減するために、脂肪分の少ない食事を心がけるなどの配慮が必要になります。

GLP-1薬の副作用は、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛などの消化器にかかわる症状や食欲不振です。

症状が強く出た場合は、医師に相談しましょう。

【料金】アライ30日分とリベルサス3mg/月の金額は同程度

薬の種類料金の詳細
アライ90カプセル(30日分)8,800円
18カプセル(6日分)2,530円
GLP-1内服薬
リベルサス
3mg(1カ月分) 約9,000円
7mg(1カ月分) 約17,000円
14mg(1カ月分) 約26,000円
GLP-1自己注射薬
オゼンピック
月額3万円程度
GLP-1自己注射薬
サクセンダ
月額4万円程度

アライの希望小売価格は30日分90カプセルが8,800円です。

これに対して、GLP-1薬の価格は少し高めになっています。特にGLP-1自己注射薬は、月額数万円が必要です。

GLP-1内服薬のリベルサスであれば3mgが月額9,000円程度で、アライと大きく変わらないコストで利用できます。

【購入方法】アライは薬局、GLP-1は医療機関・オンライン診療

薬の種類アライGLP-1薬
購入方法薬局で薬剤師の指導を受け購入医療機関で処方(オンライン診療も可)

アライは、医師による処方箋なしに薬局で購入できます。

ただし、要指導医薬品のカテゴリであるため、薬剤師との対面面談が必要です。

さらに1ヵ月前からの生活習慣の改善記録の提示などの条件をクリアして、やっと購入できます。

これに対してGLP-1薬は医療機関での診察を受けたのちに処方されます。

クリニックに行く必要のないオンライン診療でも入手できるので、比較的楽に購入できる薬です。

アライは本当に効果あるの?口コミと評判

アライは2024年に発売されたばかりの薬ですが、すでに多くの人が使用しています。

ここからは、実際にアライを使った人の口コミを見ていきましょう

口コミ1:痩せた人も痩せない人もいる

アライの使用者の中には、実際に痩せたという口コミをネットにアップしている方が多くいる半面、思ったように効果がでないという口コミもあります

大正製薬の説明でも、アライの服用と並行して生活習慣の改善が必要とされています。

アライ単独でダイエットに成功する例は少ないのかもしれませんね。

口コミ2:購入時の条件クリアが大変

アライを購入するためには、「購入の3ヵ月前から生活習慣の改善を行うこと」など、高いハードルがあります。

この点は、アライの購入時の障害になることが多いようです。

アライを買いに行ったが、薬剤師による問診が大変だったというコメントや、購入条件がクリアできず買えなかったという口コミが複数ありました。

アライは医師の処方箋がなくても薬局で購入できる薬ですが、思ったほど簡単には買えないようです。

口コミ3:便漏れの副作用が発生した

アライの主要な副作用である脂っぽい便や油漏れに関する口コミは、たくさん見られました

意図しないタイミングで発生するため、尿漏れパッドなどを使用する人もいるようです。

この副作用は、アライの使用者には大きな問題点になっています。

アライとGLP-1薬、あなたにおすすめなのはどっち?

次は、アライとGLP-1薬がそれぞれどういう人におすすめかを解説します。

この内容を参考にして、自分にどちらが適しているかをしっかり判断しましょう。

アライがおすすめな人

アライは、BMIが25以上35未満の人のみが購入できる市販薬です。BMI35以上の高度肥満の人は購入できないため、アライを使えません。

アライの機能は、脂肪の吸収を阻害して排泄することです。

脂肪分の多い食事を好む人には、効果が出やすい薬です。脂肪ではなく、炭水化物などの摂取量が多い人には適していません。

アライの効果を引き出すには、アライを服用するだけでなく、食事制限や適度な運動などの生活習慣の改善を併用することが必要です。

継続的に生活習慣を改善していける自己管理が可能な人は、アライをおすすめできます

GLP-1薬がおすすめな人

アライと異なり、GLP-1薬は高度肥満の人にも効果が期待できます

特に2型糖尿病を併発している場合は、血糖値の管理ができるGLP-1薬が適しています。

GLP-1薬は、食欲を抑えることでカロリー摂取量を自然に減らすことが可能です。

そのため日々の食事の量が多い人や、食事制限などの自己管理が苦手な人でも、効果を発揮することが期待できます。

大正製薬アライとGLP-1の関係についてよくある質問

ここまでアライについて、GLP-1薬と比較しながら解説してきました。両者の違いは理解しましたよね。

最後にアライとGLP-1薬に関するよくある質問にまとめて答えていきましょう

アライとGLP-1は併用できる?

アライとGLP-1薬の併用は可能です。

脂肪の吸収を抑えるアライと、食欲を抑制するGLP-1薬は、相互に補完しあってより高い効果を得られる場合もあります。

しかし、両方の薬の副作用が発生する可能性があるため、併用する場合は医師としっかり相談しましょう。

糖尿病の場合はアライとGLP-1どちらがおすすめ?

GLP-1薬は血糖値コントロールの機能をもつため、2型糖尿病の管理に向いています

これに対してアライは、2型糖尿病の患者に対しては適用不可になっています。

アライで効果を感じなかった場合はGLP-1に切り替えるべき?

アライとGLP-1薬は異なる機能を持つため、GLP-1薬に切り替えるとダイエット効果が得られるようになる場合はあります

ただし、GLP-1薬への切り替えが常に有効かはわかりません。

また、GLP-1薬に切り替える場合は、必ず医師の指導の下に行いましょう。

大正製薬「アライ」のまとめ

大正製薬「アライ」のまとめ
  • アライは脂肪の吸収を阻害して内臓脂肪や腹囲を減らす効果がある
  • アライは薬局で買えるが、購入時の条件が厳しい
  • 気になる副作用に油漏れ・便漏れがある
  • アライは、軽度〜中度の肥満ぎみの人で脂肪分の多い食生活の人におすすめ
  • 食欲を抑えるGLP-1薬とは効果が異なるが、共にダイエットには有効

この記事では、アライの特徴やGLP-1薬との比較を解説しました。実際にアライを使用した人の口コミも確認しましたね。

アライは、2024年4月に大正製薬から発売されてすぐに注目をあつめました。

しかし、すべての人が満足できる効果を得られてはおらず、購入時の条件の厳しさや、副作用のつらさなどネガティブな情報も出てきています。

ダイエットには、アライ以外にもGLP-1薬など様々な方法があります。それらをしっかり比較検討して、自分にベストなダイエットをしましょうね。

参考文献