糸リフトは、顔の皮膚下に糸を挿入し、糸の引き上げ効果でフェイスラインを引き締めます。
切開不要でダウンタイムが短く、すぐに効果が感じられる人気の施術です。
しかしSNS等見ると、「施術後に肌がボコボコになった」「糸を挿入した部分がひきつれた感じがする」といった声があります。
失敗が多い施術なのかと思ってしまい、施術を躊躇してしまいますよね。
この記事では、糸リフト施術後の肌の凹凸やひきつれについてまとめました。原因や対処法について詳しく解説しています。
最後まで読めば、糸リフトに対する無用な不安が解消されますよ。
- 肌がボコボコやひきつれになるのは糸リフトの施術の失敗か？
- 糸リフト施術後の肌の凹凸やひきつれの原因
- 糸リフト施術後に肌の凹凸やひきつれが発生した場合の対処法
beauty-column編集部荒木里緒
看護学校卒業後、大学病院で看護師として勤務。幅広い診療科で経験を積む中、美容クリニックに就職した同期の影響を受け、美容医療や整形技術に強く関心を抱く。看護師資格に加え、福祉住環境コーディネーター、メディカルビューティスペシャリストなど、看護・福祉・美容医療に関する資格も取得。プライベートではこれまでに二重整形、脂肪吸引、クマ取り、糸リフトなど、複数の美容整形を経験。美容整形に悩む方の「本当に知りたいこと」に応える情報発信を目指して執筆活動を行う。
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【参考】
・消費者庁：美容医療を受ける前にもう一度
・厚生労働省：美容医療サービスチェックシート
・国民生活センター：増加する美容医療サービスのトラブル
糸リフト術後に肌がボコボコやひきつれになるのは失敗？
糸リフト施術後に、肌に凹凸ができたりひきつれたりする症状は、比較的多く発生します。
理想のフェイスラインを期待していたのに、「失敗してしまった…」とがっかりする人も多いはずです。
でも即座に失敗と決めつけるのはまだ早いですよ。
糸リフト後のボコボコやひきつれは一時的な場合が多い
糸リフト直後の肌の凹凸やひきつれの多くは、一時的な症状にすぎない場合が一般的です。
皮下に挿入した糸は、挿入当初は周囲の組織となじんでいません。糸が周囲の組織としっかりと結びついていないため、糸の存在がより目立つ状態です。
また、施術当初は腫れや浮腫も発生するため、凹凸が余計に増幅されて感じられます。
ある程度の時間が経過すると、皮下組織に糸がなじみ腫れも引いてくるため、肌のボコボコやひきつれはおさまってきます。
1ヶ月以内には解消することが多いので、施術後に凹つきに気づいてもすぐに失敗と考える必要はありません。
参考文献
・日本美容外科学会による「美容医療診療指針（令和3年度改訂版）」には、糸リフトの合併症として、皮膚の部分的なくぼみ，左右の非対称、糸の触知などがあげられているが、これらは一時的で経過とともに改善すると記載されている。
・Aesthetic Plast Surg.に掲載された「A meta-analysis and systematic review of the incidences of complications following facial thread-lifting」には、糸リフトの合併症として皮膚のへこみや糸の可視性/触知性があげられている。
長期間ボコボコやひきつれが治らない場合は失敗の可能性
糸リフトの施術後1ヶ月以上が経過しても、肌の凸凹やひきつれが治らない場合は、何か問題が発生していることを疑いましょう。
このような症状は、施術の失敗が原因かもしれません。
糸の配置が不適切だったり、糸を過度に引っ張りすぎたりしたことから症状が生じる場合があります。
施術後の糸の位置ズレや感染・異物反応など、施術後の不可抗力によってもボコボコやひきつれが発症します。
長期間異常が続く場合、まずは施術をしたクリニックに相談しましょう。
糸リフトはどんな施術？
糸リフトは、医療用の特殊な糸を皮膚下に挿入する施術です。
糸の張力で皮下組織を直接的に引き上げてフェイスラインを引きしめ、たるみやしわを改善します。
また、糸が挿入されたことにより、コラーゲンの発生が促進されるため、肌にハリやツヤをもたらす効果も期待できます。
糸リフトで使用される糸には、周囲にコグと呼ばれる棘が付随しています。コグが皮下組織に絡むことで強いリフトアップ力が生まれます。
糸リフトは、異物である糸を肌の表面に近い部分に挿入します。さらにはコグによる皮下組織の牽引が伴う施術です。
それゆえ術後に肌の凹凸が発生しやすいことは否定できませんが、糸は徐々に皮下組織になじんできます。
多くの場合は時間の経過とともに、肌の凹凸は改善されていきます。
ボコボコやひきつれはどんな症状？実際に経験した人の口コミ
糸リフト備忘録。笑気麻酔スースーしてふわふわしてる間に終わった。麻酔の針刺された感じとか、糸入って引っ張られてる感じはあったけど全然痛みなし。術後はひきつれ感あったけど、5時間くらいでなじむ。腫れはあまりなし。傷跡がかゆい。
— ruumi (@ooo34335953) May 23, 2022
やっと糸リフトによる
麻酔の腫れと頬に入った謎の線(ひきつれ？)消えたー！
もどなかったらどうしようと不安だったけど良かった— charlie (@usonaki01) July 25, 2022
糸リフトから1ヶ月以上経つのにまだボコボコ
マッサージして馴染ませようとすると痛いし…さっき5年前の糸リフトの後遺症で凹みに悩んでいる方のポストを見て大変参考になった…私もそうなってしまうかもしれない…どうしよう…— むー (@luvluvluv0613) May 29, 2024
東京で糸リフトして約2ヶ月。浅く入れられすぎて笑顔作ったりすると糸が浮き上がってきて輪郭ボコボコ。
彼に今回の糸リフト効果なかったねってこの前言われたし高いお金払ったのに仕上がり最悪すぎて後悔しかないです😢
糸めちゃくちゃ得意でメインでやってるってインスタに載せてるクリニックだよ😭 pic.twitter.com/Ai8yhcXBPa— ちゃんまる (@biyou_life_m) February 8, 2020
糸リフトの施術後に、肌の凹凸やひきつれを経験した人の口コミをまとめてみました。
施術直後に肌のボコボコやひきつれを感じたというコメントは、数多く見られます。糸リフトの施術後に肌の凹つきが発生する頻度が多いことが、よくわかります。
しかし、施術直後は気になったが、時間の経過とともに徐々になじんできたという口コミは少なくありません。
多くの場合は、数日から2~3週間程度で凹つきが気にならなくなってくるようです。
ただし、1ヶ月以上経過してもまだ症状が残っているコメントも複数見られます。
糸リフトの施術後に肌のボコボコやひきつれを感じたら、注意深く経過を見守ることが必要です。
糸リフト後の肌のボコボコやひきつれの原因を解説
次は、糸リフト施術後の肌の凹凸やひきつれの原因を確認しておきましょう。
症状がなぜ発生するかを理解すれば、正しく対処できますよ。
引き上げる力が強すぎる
| 引き上げる力が強すぎた時の症状 |
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|---|---|
| 引き上げる力が強すぎる原因 |
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| 引き上げる力が強すぎる事への対処法 |
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糸リフトは、糸の周囲にあるコグで皮下組織を引っかけてリフトアップする施術です。強い力で引っ張れば、皮膚のリフトアップの効果はより強力になります。
しかし、あまりに強い力をかけすぎると、肌の表面に凸凹ができることがあります。これが肌のボコボコやひきつれの原因のひとつです。
施術時は、医師はボコボコやひきつれが出ないように糸の挿入場所や張力を調整しますが、それでも施術直後にはボコついた感じがする場合があります。
糸の牽引力が強すぎたケースは、多くの場合は一時的なもので、時間が経過するとともに皮膚になじんできます。
挿入した糸の深さが一定ではない
| 糸の深さが一定でない時の症状 |
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|---|---|
| 糸の深さが一定でない原因 |
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| 糸の深さが一定でない事への対処法 |
|
糸リフトでは、糸を挿入する深さは重要です。特に、表皮に対して一定の深さを保ちつつ挿入していくことが必要です。
糸の深さが一定していないと、肌のボコボコとして感じられるようになります。
こちらの原因の場合も多くは数週間で落ち着いてきますが、症状が長引くこともありますよ。
使用した糸が太すぎる
| 糸が太すぎる時の症状 |
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|---|---|
| 糸が太すぎる原因 |
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| 糸が太すぎる事への対処法 |
|
糸リフトでは様々な太さの糸が使用されます。糸の周囲にあるコグも形状や大きさが様々に工夫されています。
太い糸を使用するとリフトアップの力が強く、効果も長持ちするため有利です。
しかし、皮膚の薄い患者に太い糸を使用すると、引き上げたときに凸凹やひきつれが生じやすくなります。
また、皮膚の表面から糸が透けて見えたり、肌を触ると糸の存在がわかってしまったりする場合もあります。
施術後に糸ズレが発生した
| 糸ズレ発生時の症状 |
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|---|---|
| 糸ズレが起きる原因 |
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| 糸ズレへの対処法 |
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施術後に挿入した糸が挿入位置からズレることがあります。
挿入した糸が本来の位置からズレて、コグが想定外の部分に引っかかってしまった場合、肌の凹凸やひきつれの原因になります。
糸ズレが発生するのは、施術部位に過度に触ったり、マッサージなどで顔の皮膚を大きく動かしたりした場合です。
糸リフトと同時に施術した脂肪吸引による拘縮かも？
| 顔の脂肪吸引による拘縮の症状 |
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|---|---|
| 顔の脂肪吸引による拘縮の原因 |
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| 顔の脂肪吸引による拘縮への対処法 |
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糸リフトと組み合わせて行われる施術に顔の脂肪吸引があります。
どちらもフェイスラインを引き締める効果があるため、多くのクリニックで、セットで施術が行われます。
脂肪吸引した後に、吸引した部分の皮膚が硬くなったりボコボコしたりすることがあります。この症状を拘縮と呼びます。
拘縮は、術後数週間から1ヶ月程度の時期に発生しますが、3ヶ月を過ぎれば解消していきます。
糸リフト後にボコボコやひきつれが発生した場合の対処法
糸リフト施術後のボコボコやひきつれの原因を理解した後は、どう対処すればよいかを説明します。
ボコボコやひきつれが発生した場合の対処法をあげたので、確認していきましょう。
術後1ヶ月程度は経過を見る
肌のボコボコやひきつれは施術直後に多く発生しますが、徐々に皮膚になじんできて、解消されていくのが一般的です。
特に施術して数日の間は腫れもあり、肌の凹凸がより気になりますが、時間とともに症状が治まってくる場合が大半です。
施術後に肌のボコボコやひきつれに気が付いた場合は、1ヶ月程度は様子を見てみましょう。
ダウンタイム中は患部になるべく触らない
当初の挿入位置から糸が動いてしまうと、凹凸やひきつりの原因になります。
特に施術後は、挿入した糸の位置がまだ流動的で、コグもしっかりと皮下組織に絡んでいないため、糸の位置が変わりやすい状態です。
糸が動かないよう、施術直後は患部に触らないようにしましょう。うつぶせで寝るなど、施術部位に力がかかる体勢をとることも避けたほうが無難です。
施術直後はやわらかいものを食べる
硬いものを食べると、噛みしめるために力を入れるので、あごや頬が大きく動きます。
これによって挿入した糸の位置がズレて、肌に新たな凸凹が発生することがあります。
咀嚼回数が多い食べ物も、あごや頬の動きを誘発するため、問題です。
糸リフトの施術直後は、豆腐やプリンなど、柔らかい物を食べるよう心がけましょう。
失敗を防ぐために糸リフトがうまい医師の探し方
肌のボコボコやひきつれなどの失敗を防ぐには、糸リフトがうまい医師に施術してもらうのが重要です。
ここでは、糸リフトがうまい医師の探し方のポイントを解説しましょう。
糸リフトの症例が多いか？
| 糸リフトの症例数が多いクリニック | 症例実績の説明 |
|---|---|
| TCB東京中央美容外科 | 糸リフト・小顔整形の症例実績が多い医師が多数在籍 ・鎌田紀美子医師（銀座有楽町院 院長）：東日本エリア小顔整形部門No.1 ・大見貴秀医師（横浜駅前院 院長）：全国エリア小顔整形部門No.1 ・植木翔也医師（福岡天神院 院長）：西日本エリア小顔整形部門No.1 |
| 湘南美容クリニック | 糸リフト・小顔整形の症例実績が多い医師が多数在籍 ・名倉俊輔医師（秋葉原院 院長）：糸リフト5年連続全国No.1 ・田村暢章医師（大阪あべの院 院長）：糸リフト症例数西日本No.1 ・伊藤賀敏医師（川崎院 院長）：糸リフト症例数ランキング関東1位 |
| 品川美容外科 | 糸リフト「美肌アモーレ」の症例件数28.9万件突破 |
糸リフトがうまい医師を見つけるには、その医師の糸リフトの症例数を確認することが重要です。
糸リフトの施術をより多く行っている医師は、より多くの経験を積んでおり、さまざまなケースでのノウハウを十分に習得しているはずです。
医師の実績については、各クリニックの公式ページに記載されていることが多いので、自分が通えるクリニックの医師の情報を確認してみましょう。
実際に施術を受けた人の評価は？
| 糸リフトの口コミが良いクリニック | 好評価のポイント |
|---|---|
| TCB東京中央美容外科 | ・カウンセリングだけでなく施術中や施術後まで丁寧に対応 ・多くの症例で経験を積んだ医師による施術で、効果がすぐに実感できる |
| 品川美容外科 | ・他クリニックと比較して料金がリーズナブル ・担当医師の名前付きでポジティブな評価をしている口コミが多い |
| 聖心美容クリニック | ・糸リフトの施術の質が高い ・他クリニックでの施術に対する処置でも的確な対処をしてもらえる |
糸リフトの施術を実際に受けた人の評価を確認するのも重要です。SNSや口コミサイトに上がっている評価を確認してみましょう。
施術の効果だけでなく、医師によるカウンセリング時の状況やクリニックの雰囲気なども知ることができます。
特にGoogle Mapの口コミは、医師の名前が具体的に記載されているものが多いので、とても参考になりますよ。
医師自身が丁寧にカウンセリングしてくれるか
実際にクリニックに来院したらカウンセリングになりますが、こちらも重要なチェックポイントです。
患者の希望を聞いて、そのうえで個々人の症状や予算に応じた提案をしてくれる医師を選びましょう。
施術のメリットだけでなくデメリットまでしっかり説明してくれることも重要です。
スタッフによるカウンセリングが長い割に、医師による説明にはほとんど時間をかけないクリニックがあります。
こういうところは選ばないほうが無難です。
アフターケアが充実しているか？
| アフターケアが充実しているクリニック | アフターケアの内容の説明 |
|---|---|
| 聖心美容クリニック | 明らかな左右差がある場合、糸リフト施術後3ヶ月以内は無料修正実施 |
| 湘南美容クリニック | 皮膚の凹凸や明らかな左右差がある場合、糸リフト施術後3週間以内は無料修正実施（安心保障制度） |
| 品川美容外科 | 当院医師の診察により再治療が可能と判断した場合、糸リフト施術後1年間は無料で再治療 |
肌のボコボコやひきつれが発生した場合に備えて、アフターケアが充実しているクリニックの医師を選びましょう。
施術によるトラブルに対して、無料対応や保証制度を実施しているところがおすすめです。
アフターケアの問い合わせ窓口を用意しているクリニックもあります。
トラブル時に他のクリニックで診察してもらうのは手間ですし、コストもかかってしまいます。
術後まで安心できるクリニックの医師を選択しましょう。
糸リフト後の肌のボコボコやひきつれについてのまとめ
- 糸リフト後の肌の凹凸やひきつれは一時的な症状の場合が多い
- 肌の凹凸やひきつれが1ヶ月以上残るようなら失敗の可能性も
- 糸リフトの施術後しばらくは患部になるべく触らない
- 糸リフトは経験豊富で評判の良い医師にお願いしよう
この記事では、糸リフト施術後の肌の凹凸やひきつれについて、その原因や対処法を解説しました。
肌のボコボコやひきつれは、糸リフトの施術後に比較的多く発生する症状です。
しかし、時間が経過して糸が皮下組織になじむにつれて改善し、多くの場合は1ヶ月以内に落ち着きます。
糸リフトの施術後に肌の凹つきに気がついても、あわてて「失敗かも！」と思い込む必要はありません。
施術部位をなるべく刺激しないようにして、しばらくは様子を見るのが正解です。
1ヶ月以上症状が続くようなら、施術したクリニックに相談してみましょう。