お腹の中で一生懸命育ったわが子に会えた……。と思ったらなぜか髪の毛がごっそり抜けたなんて経験ありませんか？ 出産後に抜け毛が起こる場合があります。
しかし、いつまで産後の抜け毛が続くのか心配になりますよね。本記事では、産後の抜け毛の原因や対策方法を解説します。
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産後の抜け毛の特徴を解説
出産後に起こる抜け毛は「産後脱毛症」や「分娩後脱毛症」と呼ばれ、出産後に一時的に抜け毛が急増します。
抜け毛の期間や量には個人差がありますが、ほとんどの出産した女性が経験するといわれているのです。
多くの人は産後2ヵ月で分娩後脱毛症を体感します。
髪の毛に指を通すと、大量の抜け毛が絡みついたり以前にも増して排水溝に髪の毛が詰まってしまったりする症状が見られます。抜け毛がひどくなると次第に地肌が見えてしまうほど、髪の毛が薄くなってしまうのです。
分娩後脱毛症を発症すると、短い人で2～3ヵ月、長い人では1年間抜け毛の症状を感じるといわれています。
分娩後脱毛症は、永久的に起こるものではなくある程度の期間が経てば自然に収まる症状ですので、過度に心配する必要はありません。
抜け毛が起こる期間を上手に対処しながら分娩後脱毛症と付き合っていくことが大切です。
産後の抜け毛を引き起こす原因
では、なぜ産後に髪の毛が抜けてしまうのでしょうか？ 主な原因は「女性ホルモンの影響」「ストレス」「睡眠不足」「栄養不足」の4つが挙げられます。
女性ホルモンの影響
分娩後脱毛症の大きな要因の一つとなっているのが女性ホルモンの影響です。
女性ホルモンには女性らしい身体を作り、髪の毛や肌を健やかに保つ「エストロゲン」と、妊娠しやすい身体にする「プロゲステロン」の2種類が存在します。
妊娠をすると2つの女性ホルモンの量が大きく増加します。そのため、妊娠中は髪の毛が抜けにくくなるのです。
しかし、出産後は女性ホルモンの分泌量が正常値に戻ることから、生えていた髪の毛が一気に脱毛します。よって、出産後に抜け毛が生じるのです。
ストレス
分娩後脱毛症にはストレスも大きく関わっています。
出産という大仕事を終えた女性は、身体へのダメージも強く、疲労が回復しないまま新生児の育児をしなくてはなりません。
また、新たな環境の変化に心と身体がついていけず、大きなストレスを抱えてしまいます。ストレスが発生すると血管壁が収縮してしまい血液の流れが悪くなってしまうのです。
栄養は血液の流れにのって身体中へ巡らされていますから、頭皮に必要栄養素が行き届きにくくなります。
また、ストレスをため込むと自律神経も乱れホルモンバランスが悪化。頭皮にある皮脂の分泌量が増えてしまい頭皮環境が悪くなってしまいます。
睡眠不足
良質な髪の毛を成長させるためには、寝ている間に発生する成長ホルモンの分泌が欠かせません。
成長ホルモンの分泌には睡眠の質と睡眠時間の2つの要素が関わっています。
しかし、産後は新生児のお世話があり、夜間も授乳をしたりおむつを交換したりといったお世話があります。
そのため、出産後のお母さんは睡眠不足になりがちです。
十分な睡眠時間が確保できなくなると、次第に脱毛以外にも切れ毛、枝毛といった症状を感じるかもしれません。
栄養不足
髪の毛を作るには栄養バランスの整った食事が不可欠。特に髪の毛が構成されるタンパク質や、タンパク質を代謝するビタミン、ミネラルなども摂取が必要です。
しかし、バランスの良い食事をしていても授乳をしていると、鉄分やカロリーなどさまざまな栄養素が母乳に持っていかれます。そのため、髪の毛に必要な栄養素が足りなくなってしまうのです。
産後の抜け毛対策
「産後に起こる抜け毛はしょうがない」と思っていてもやはり女性として髪の毛が抜けることに、抵抗がある方も多いでしょう。
脱毛がひどくなるとお出かけも億劫になり気分も滅入ってしまいます。
しかし、産後の抜け毛は対策をすることで大きな悪化を防げます。
頭皮マッサージ
産後の抜け毛には頭皮マッサージが有効的です。
脱毛症状がある人のほとんどは、頭皮の皮膚が硬くなり血管を圧迫しています。そのため、髪の毛に十分な栄養素が届いていないのです。
そこで、頭皮マッサージをして血液の流れをよくする必要があります。シャンプーをする際に頭皮マッサージを行ったり、サロンでヘッドスパを受けたりすることもおすすめです。
また、マッサージができるブラシを使用すると、家でも簡単に頭皮マッサージができます。
食生活を見直す
出産後は、赤ちゃんに母乳を与えなくてはいけないのでバランスのとれた食事は必要不可欠です。
食事は髪の毛を守るために欠かせないものといってもいいでしょう。
特に髪の毛が構成されるタンパク質や、タンパク質を代謝するビタミン、ミネラルなども摂取が必要です。
普段の食事のなかで野菜や果物、大豆製品などを積極的に摂取するといいでしょう。また、牡蠣や豚レバーなどに含まれているアミノ酸も薄毛の予防に効果的ですので、いつも以上に摂取をしてください。
良質な睡眠をとる
髪の毛の成長には良質な睡眠が必要です。
睡眠時間の確保はもちろん、睡眠の質を低下させてしまうと、成長ホルモンの分泌量が少なくなってしまうので注意しなくてはなりません。
新生児のお世話をしているとどうしても生活リズムが崩れてしまうこともありますが、スマートフォンやパソコンといったブルーライトの光を浴びることは避けましょう。
眠れるときには、副交感神経を高めるために、寝る前に入浴やストレッチをするなどがおすすめです。
育毛剤を使用する
分娩後脱毛症の対策には育毛剤の使用も効果的です。
育毛剤は頭皮を清潔に保つことで髪の毛が育ちやすい環境を整えます。
細くなった髪の毛にハリとコシを与え、発毛を促進する効果が期待できるため、新たに髪の毛を増やすことは難しいですが、今生えている髪の毛を太くすることはできるので、薄毛が進行してきたかもと感じる方は使用してみてもいいかもしれません。
先輩ママたちの産後の抜け毛の体験談
では実際に、先輩ママたちは分娩後脱毛症でどんな症状を感じて対策をしていたのでしょうか？ 産後の抜け毛の体験談をみていきましょう。
産後5ヵ月～10ヵ月まで
「私は出産して5ヵ月頃から始まって10ヵ月頃に収まりました。お風呂の排水溝、洗面所、床……、掃除をしてもしても髪の毛があってストレスを感じていました。」（ぽん。さん 30代）
抜けてちょうど良いぐらいに
「私は地毛が多くロングにしているので、抜けてちょうど良くなりました（笑）。4ヵ月くらいから始まり、 10ヵ月頃には元に戻った気がします。排水溝に髪が大量、コームでとくとたくさん髪が付いてきて、映画のワンシーンのようでした。」（ともめんめさん 20代）
毎日、鏡を見て不安に
「3人目を出産してすでに1年経ちましたが、3人目にして産後初めて抜け毛が酷くてショックでショックで……。このまま生えてこないんじゃないか？ ってくらい毎日、鏡を見ては不安になりました。美容院でロングからボブまでばっさり切って、少しでも抜け毛を減らせるようにしてみました。徐々に産毛が生え始め、今は産毛がツンツンしてきました」（クロスケさん 30代）
産後の抜け毛についてのよくある質問
Q1.女性ホルモン以外の原因は考えられますか？
産後の抜け毛の大きな要因は女性ホルモンの分泌量の変化といわれています。
しかし、新生児との新たな生活や配偶者、パートナーへの不満が募り、ストレスの増加や睡眠不足、栄養不足も産後の抜け毛に関わってきます。
Q2.食事で気を付ける栄養素はありますか？
新生児への授乳により、大きなカロリーを消費するため母体への栄養が崩れやすくなります。
できるだけ、卵、お肉、魚、大豆製品といったたんぱく質や、鉄分を多く含むレバーやひじき、頭皮環境を整えるモロヘイヤやニンジンなどの食材を積極的に摂りましょう。
Q3.抜け毛をごまかすヘアスタイルはありますか？
分娩後脱毛症が始まると、髪の毛のボリュームが全体的に減ってしまいます。
人によっては地肌が目立ってしまうため、カットに工夫が必要です。
例えば前髪を重くしたりヘアセットで頭頂部にボリュームを出すなどといったスタイルにしてみるといいでしょう。
また、美容室などで相談してみるのも一つの手段です。
産後の抜け毛についてのまとめ
産後の抜け毛は、出産を考える女性にとって大きな悩みの一つです。
明るくて楽しい生活が待っていると思ったら、髪の毛がごっそりと抜けてしまったという事実にショックを隠し切れない方もいるでしょう。
しかし、分娩後脱毛症は一定期間によるものなので、対策をしながら上手に付き合うことがコツです。
産後の抜け毛でお悩みの方は、まずは美容クリニックのカウンセリングを予約し、相談してみましょう。
WITH BEAUTY CLINICでは各種カウンセリングはすべて無料ですので、安心してご相談いただけます。
お電話、予約フォームで受け付けております。知識豊富な専門のスタッフが親切に丁寧にお答えしますのでお気軽にご利用ください。
