フェイスラインがぼんやりしてきたり顎周りが丸くなってきたという症状を感じたら、もしかしたら顎周りがたるんでいるのかもしれません。
本記事では顎のたるみの原因や予防方法を解説します。
顎のたるみはなぜできる?
顎のたるみは主に「舌筋の低下」「食いしばり」「姿勢の悪化」「浮腫み、脂肪の増加」が考えられます。
舌筋の低下
うつむいたときに、あごの下の肉がたるんでしまい、横から見ると二重顎に。
太ったわけではないのに、顎周りが緩んでいる場合は、舌の筋肉「舌筋」の低下が原因かもしれません。
顎の下には、舌を動かすための「舌骨筋群」というさまざまな筋肉が集まっています。しかし「舌骨筋群」は、加齢とともに低下し血行不良を引き起こしてしまいます。
また、リンパの流れが滞ってしまうため、二重顎になりやすいのです。
特に日本語は舌骨筋群を使わない発音がほどんどなため、意識して使わないと衰えてしまいます。
食いしばり
加齢による表情筋の低下も顎のたるみの原因とされていますが、歯を食いしばる動作もあまり顎にはよくありません。
歯を長時間食いしばっていると口を開けるときに使われる開口筋群の出番が減ってしまいます。つまり、筋力の低下につながるのです。
また、歯を食いしばることで、常に筋肉が緊張してしまうため、血液やリンパ液の流れを阻害します。
姿勢の悪化
姿勢の悪化も顎のたるみに大きく関わっています。
特に近年では、スマホやパソコンが浸透し、一人一台、所持するのが当たり前になってきました。
しかし、スマホやパソコンを操作する際に猫背やうつむきがちになるため、顎周りに脂肪が乗りやすくなるのです。
また、スマホやパソコンの使用頻度が多い人は、緩やかなカーブを描いているはずの首の骨がまっすぐになる「ストレートネック」といった症状を引き起こしている可能性があります。
ストレートネックは顎だけではなく首のたるみの原因にもつながります。
もちろん、スマホやパソコンの操作のみならず、日常生活で長時間うつむいた姿勢が多い人も注意が必要です。
今一度、猫背になっていないか姿勢を確認したり、定期的に休憩を入れるなどとして対策をしましょう。
浮腫み、脂肪の増加
表情筋の筋力低下が著しいと、筋肉で支えきれない量の脂肪がついてしまうため重さに耐えきれずに皮膚がたるんでしまいます。
顎のたるみはどこにできる?
顎のたるみは主に「顎の下」「首のしわ」にみられます。もしこの2つの箇所がたるんできてしまったら顎のたるみの可能性があります。
顎の下
顎の下から首の周辺までの筋肉「広頚筋」が衰えてしまうと、皮膚が支えきれなくなり顎がたるみます。
また、急激な体重増加による顎のたるみは、中高年のみならず20代といった若い世代にも多くみられる症状です。
首のしわ
顎がたるんでしまうと、ハリのない皮膚が重力に負け、首元の皮膚も緩んでしまいます。
肌の奥にある真皮層にはコラーゲンがあり、弾力やハリを作る役割があります。
しかし、加齢とともにコラーゲンが減少するため、次第に顎周りが緩んでしまうのです。
顎のたるみが見た目に与える影響
顎のたるみがひどくなると、周囲からもあなたを見る印象が変わっていきます。もしかしたらトラブルや誤解を生んでしまうかもしれません。
老けてみえる
顔のたるみがひどくなると、ほうれい線やマリオネットラインが目立ち、実年齢よりも老けてみられるようになります。
さらに、たるみにより表情が疲れているように感じるため、周囲の人も心配するかもしれません。
太ってみえる
フェイスラインがぼんやりしてくると、顎周りの皮膚が緩み二重顎になってしまうため、体重が増加してもないのに太って見えるといったことがあります。
特に久しぶりに会う友人はあなたのことを太ったと勘違いしやすいため、誤解を招くかもしれません。
顎のたるみを予防する方法
顎のたるみは、ご自身で解消できます。日常生活を見直しちょっとしたことに気を付けるだけで、顔回りのむくみが解消されシャープになります。
乾燥を防ぐ
肌が乾燥するとコラーゲン繊維も減少してしまい、顔がたるんでしまいます。
逆に弾力のある肌は真皮層にあるコラーゲン繊維がしっかりと張っているため水分が保てれています。
顔のたるみを防ぐためにも日々の保湿を徹底して行いましょう。
表情筋を鍛える
顔の筋肉、表情筋は年齢に伴い低下するため、意識して使うことが大切です。
表情筋には約40種類の小さな筋肉が集まっています。表情筋は意図的に動かすことで、顔の筋肉が収縮、弛緩を繰り返します。
顎や頬など口周りの筋肉が弛緩した状態が続いてしまうと歯並びが悪くなります。
また、人と会う機会が減り会話が減少すると表情も少なくなるため、目元がたるんでしまいがちに。自宅でこまめに顔の筋肉を動かすことが顔のたるみ防止に繋がります。
普段の姿勢を見直す
顔のたるみは日々の姿勢も関係しています。
例えば、パソコンやスマホを見ている時間が多いと下を向いている時間が長くなるため顔の下半分が重力によって引っ張られてしまいます。すると、口角が引き下がり不機嫌な顔立ちになるのです。
また、ほうれい線やマリオネットラインと呼ばれる線が口周りにくっきりとできてしまうため、年齢よりも老けて見られるのです。
日頃の生活からスマホやパソコンを見る時間を減らすなどして、姿勢を意識しましょう。
マッサージ
日々の疲れにより血行が悪くなると顔がパンパンにむくみ、顎周りもたるんでしまいます。
また、長時間スマートフォンやパソコンなどを見続けていると、5キログラムの頭の重さを支えている肩や首に負担がかかり血行不良になります。
なるべくスマートフォンやパソコンの使用を控え、定期的に首や鎖骨周りのリンパをマッサージしましょう。力をいれなくても軽くさするだけでも十分に効果はあります。
顎のたるみを改善する治療法
ご自身で顎のたるみが改善できなくても「脂肪吸引」「ヒアルロン酸注射」「HIFU」といった治療方法により顎のたるみが改善できます。
脂肪吸引
体重増加による二重顎の場合、顎の下に脂肪が溜まっている可能性があります。そこで脂肪細胞を採取し顎周りをシャープにします。
ダイエットのようにリバウンドすることなく、脂肪細胞を減らせるため、人気が高い施術です。
短期間で効果も実感できるため、早く顎周りをすっきりさせたい方におすすめの施術方法です。
ヒアルロン酸注射
顎にヒアルロン酸を注入することで、フェイスラインをシャープに、より立体的に輪郭を整えます。
また顎のヒアルロン酸注射は、ケツ顎と呼ばれる割れてしまった状態に見える顎にも効果的です。
3ヵ月~1年でヒアルロン酸は体内に吸収されるので、身体への影響もありません。施術は10分程度で終了します。
HIFU
近年、顔のたるみの施術方法として人気を集めているのが「HIFU」という方法です。
HIFUは2004年に顔のたるみ治療用として登場しました。
超音波を使って皮下にある薄い筋肉SMASに熱エネルギーを集め、肌の表面を傷つけずにたるみの治療を行います。
はじめにエネルギーを照射する範囲をデザインします。麻酔クリームを塗布したらデザイン範囲に沿ってHIFUを照射。治療後は、ダウンタイムもありませんので直後からメイクが可能です。
HIFUは、メスを使用せずに顔のたるみを改善できるため、フェイスリフトや糸リフトに抵抗がある方におすすめです。
また、最新のHIFU機器では従来の製品では難しかった目元や眉毛の下、カーブが強い額など細かい部分にもエネルギーを照射できます。顔にある小さなしわやたるみの治療に効果的です。
患者様一人ひとりの細かい要望に寄り添った施術が可能になっている施術方法ですが、機種によって得られる効果も変わってくるためご自身の要望に合った機器がおいてあるクリニックを見つけるといいかもしれません。
顎のたるみについてのよくある質問
Q1.なぜ二重顎になってしまうのでしょうか?
二重顎は皮下脂肪の増加やむくみが原因といわれています。特に体重の増加によって引き起こされる二重顎は脂肪吸引が効果的です。
Q2.顎のたるみは治療でも解消されますか?
可能です。顎のたるみには「脂肪吸引」「ヒアルロン酸注射」「HIFU」の治療により解消ができます。
顎のたるみについてのまとめ
顎や顔まわりの緩みは、どうしても周囲に年齢を感じさせてしまいます。
しかし、なぜ顎のラインがぼんやりしているのか原因を突き止めることで解消されやすくなります。
まずはご自身の生活習慣を見直してみましょう。
顎や顔まわりの緩みの治療を検討されている方は、まずは美容クリニックのカウンセリングを予約し、相談してみましょう。
WITH BEAUTY CLINICでは各種カウンセリングはすべて無料ですので、安心してご相談いただけます。
お電話、予約フォームで受け付けております。知識豊富な専門のスタッフが親切に丁寧にお答えしますのでお気軽にご利用ください。