女性のデリケートな悩みの一つでもある「薄毛」「抜け毛」。もしかしたらFAGAが進行しているサインかもしれません。
なぜFAGAになるのでしょうか? 本記事ではFAGAの原因や治療薬を詳しく解説します。
FAGAについて
FAGA(Female Androgenetic Alopecia)とは、女性の薄毛の総称をいいます。
1964年頃から、FAGAの研究が始まり、当時はAGA(男性型脱毛症)と同じものだと考えられてきました。
そこで、女性を意味する「Female」がつけられ、FAGAと呼ばれるようになったのです。
しかし、研究が進みAGAとは原因や症状が違うことが判明し、現在では「FPHL(Female Pattern Hair Loss)」と呼ばれることもあります。
FAGAの症状
FAGAとは、主に4つの症状が挙げられます。それぞれの症状を詳しく見ていきます。
抜け毛が増える
FAGAの症状の一つとして抜け毛が挙げられます。
一般的に人間は、一日100本ほどの髪の毛が抜けると考えられています。しかし、それ以上の髪の毛が抜けるとFAGAが始まっている可能性があります。
シャンプーやドライヤーをしていて「髪の毛の抜ける量が異常に多い」と感じたらFAGAかもしれません。
頭頂部が薄くなる
FAGAでは全体的にボリュームが減り頭皮が透けることから、抜け毛が増え、頭頂部の髪の毛が薄くなる場合もFAGAの一つと考えられています。
局所的に髪の毛が抜けてしまう場合は、円形脱毛症など別の病気が考えられますが、以前にも増して頭頂部が薄くなってきた場合はFAGAを疑いましょう。
髪の毛が細くなる
FAGAの症状は抜け毛だけではありません。
髪の毛が細くなる場合も注意が必要です。FAGAが進行してしまうと髪の毛に栄養が行き届きにくくなり、髪の毛の成長サイクルが乱れてしまいます。
そのため髪の毛が十分に成長しないまま、髪の毛が抜け落ちてしまうのです。
生まれつき髪の毛が細い人もいますが、以前にも増して髪の毛が細くなってしまったという人はFAGAかもしれません。
FAGAの原因
今までは髪の毛が気にならなかったのに、気づいたらFAGAのような症状がみられる人がいます。なぜ、突然FAGAは進行してしまうのでしょうか?
加齢
FAGAの主な原因は、女性ホルモンの減少が考えられています。
通常、正常に女性ホルモン、エストロゲンが分泌されている場合は、男性ホルモンが影響を及ぼすことはありません。
しかし、35歳前後でエストロゲンの分泌量が減少してしまいます。すると、今まで影響を受けなかった男性ホルモン、テストステロンが強まり、抜け毛を進行させてしまうのです。
遺伝
基本的に、全ての女性がFAGAを発症するとは考えられていません。
FAGAの原因は遺伝も関係するといわれています。現在でも研究段階でありますが、男性ホルモンでもあるジヒドロテストステロン(DHT)を受け入れるレセプターがあるかないかによって、FAGAが進行するかどうかといわれています。
多くは母から娘に遺伝するケースが多いので、女性の家系にFAGAが進行している方は、注意が必要です。
自律神経の乱れ
FAGAは、自律神経の乱れも大きく関わっています。
交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、ストレスが蓄積され血行不良になります。
私たちは、食事などから摂取した栄養素を、血液を通して身体全体に巡らせています。しかし、ストレスを抱えていると血管壁が収縮してしまい血液の流れが悪くなってしまうので、頭皮に必要栄養素が行き届きにくくなるのです。
さらに皮脂の分泌量が増えてしまうため頭皮環境が悪化し、FAGAが進行してしまいます。
FAGAの治療法
FAGAが進行した場合、治療することは可能です。
FAGAの治療は主に「外用薬」「内服薬」「メソセラピー」「植毛」の4つの方法が挙げられます。
外用薬
FAGAの治療にはミノキシジルという成分を用いた外用薬を使用します。
ミノキシジルは血行不良に注目した成分で髪の毛の元となる毛母細胞へ直接働きかけ、休眠中の毛を活性化させることで、新しい髪の毛を生やせます。
内服薬
FAGAの治療では、パントガールやルグゼバイブといった内服薬が持ち家荒れます。
パントガールには、髪の毛の成長に必要なケラチンやシスチン、パントテン酸カルシウムなどが配合されており、発毛効果が期待できるのです。
また、ルグゼバイブには、毛母細胞を活性化させて、健やかな髪の成長をサポートする生の馬プラセンタが配合されているため、健やかな髪の毛を作ることが可能です。
メソセラピー
FAGAクリニックではメソセラピーといった治療方法もあります。
メソセラピーとは、成長因子やミノキシジルなどを含む薬剤を頭皮に注射器で有効成分を注入するため、効率よくFAGAの治療ができるといわれているのです。
しかし、頭皮に直接、注射針を通すので、施術中に痛みを伴う場合もあります。外用薬や内服薬との併用も可能なので、希望する方は医師に相談してみるといいでしょう。
植毛
FAGAクリニックによっては自毛植毛を行っている場合もあります。
自毛植毛は、髪が生えているところを頭皮ごと採取し、髪が薄いところに移植する治療法です。
頭皮ごと、髪の毛を移植するため、通常と同じように髪の毛をカットしてもしっかり伸びてきます。
FAGAについてのよくある質問
Q.FAGAは遺伝しますか?
FAGAは遺伝によるものと考えられています。
男性ホルモンでもあるジヒドロテストステロン(DHT)を受け入れるレセプターがあるかないかは、遺伝によります。
多くは母から娘に遺伝するケースが多いので、女性の家系にFAGAが進行している方は、注意しましょう。
Q.自分でできるFAGAの対策はありますか?
飲酒や喫煙を控え、バランスの良い食事を心がけることが大切です。
また、頭皮の凝りにも目を向けてみてください。頭が凝ってしまっていると血液の循環が滞り、FAGAの進行に繋がってしまいます。定期的に頭皮マッサージを行ってみましょう。
Q.FAGAの治療では保険は適用されますか?
FAGAの治療は保険適用外です。そもそも保険が適用されるのは、治療をしないと生命に危険を及ぼす病気やケガなどの場合です。
その点FAGAは、精神的なストレスは発生するものの、健康への直接的な影響は少ないため、命の危険を感じることはありません。
しかし、FAGAの疑いがあると感じてクリニックを受診した結果、頭皮の炎症と診断された場合は、炎症に対する治療に保険が適用されます。
つまり、脂漏性皮膚炎や接触性皮膚炎、円形脱毛症、抜毛症など頭皮に関するトラブル場合のみに保険が適用されるのです。
FAGAについてのまとめ
今までは気にならなかった薄毛も、ある年齢を超えると髪の毛にコシがなくなってきたと感じる人もいるかもしれません。その場合は、FAGAが考えられます。
特に女性は容姿のことなので、精神的な負担も大きいハズです。気になった時点で、FAGAのクリニックにて相談してみるといいでしょう。
FAGA治療を検討されている方は、まずは美容クリニックのカウンセリングを予約し、相談してみましょう。
WITH BEAUTY CLINICでは各種カウンセリングはすべて無料ですので、安心してご相談いただけます。
お電話、予約フォームで受け付けております。知識豊富な専門のスタッフが親切に丁寧にお答えしますのでお気軽にご利用ください。