豊胸（脂肪注入）のダウンタイムや経過を現役美容皮膚科院長が徹底解説

脂肪注入はデメリットも多い施術法ですが、現在では研究が進み、今まで以上に安全に成功する確率が上がっています。

ダウンタイムも以前より大いに改善しているのですが今はどうなっているのでしょうか。現役美容皮膚科院長が解説します。

豊胸（脂肪注入）にダウンタイムはあるの？

豊胸を受ける上で多くの方が気にされているのが、ダウンタイムについてではないでしょうか。

豊胸と聞くとダウンタイムが辛いとか痛いとかイメージしているようです。

豊胸は、脂肪注入による豊胸術のひとつです。注入する脂肪は、不純物を取り除いて濃縮した脂肪です。

脂肪はご自身の体の脂肪部分から採取するので、バストアップと痩身効果が同時に行えるのも特徴です。

この抽出する脂肪の名前の一つがコンデンスリッチ豊胸です。コンデンスリッチ豊胸のダウンタイムはやはり、あります。

脂肪を注入すると、手術の注入刺激による腫れが生じます。

この腫れのピークは術後1週間頃までで、徐々に落ち着いてきますので安心してください。

脂肪吸引した箇所は炎症を起こして腫れが生じます。

ピークは手術当日から術後3日くらいかかりますが、術後1週間を目安に落ち着いていきます。主だって出るダウンタイムの代表的なものです。

内出血も起こります。

バストの内出血は、施術の刺激によって起こります。ピークは術後1週間頃までですので2週間くらいたつと落ち着きます。

腫れと同じく脂肪吸引部位にも内出血が起こりやすく、術後2週間頃を目安にこちらも落ち着きます。

豊胸（脂肪注入）の経過とダウンタイムの症例

また痛みにおいては脂肪吸引、注入操作の刺激によって吸引患部に痛みが生じます。

ピークは麻酔が切れてから術後2～3日、寝込んでしまうような痛みではありません。いずれも術後1週間頃には落ち着きます。

脂肪吸引をするとむくみが生じることがあります。

原手術中、手術後の出血やリンパ、手術による体の水分代謝の低下などで一時的にむくむことがあり、ピークは術後1週間頃からで、落ち着く時期は術後2週間～1ヵ月くらい継続することもあります。

皮膚が固くなることもあります。

拘縮は、脂肪吸引部位に起こる症状で、脂肪を取り除いて空洞になった部分の組織がお互いにくっついて回復しようとしている症状です。

皮膚が固くなるのは術後3週間～1ヵ月頃。皮膚表面の凸凹や動かした時のつっぱり感があり、術後3～6ヵ月で回復することが多いです。

手術の翌日は手術時の注入操作の刺激で腫れることが多いです。

ゴルフボールや鶏卵のような大きなしこりができてしまうこともあります。原因は、脂肪注入のスピードが適していなかったという場合もあります。

大きなしこりを除去すると、バストはたるんでしまうので早めに対処しなければいけません。

しこりは一度できてしまうと、自然に消失することはありませんので、皮膚を切開して取り出さなくてはいけません。

乳輪に沿って切開し、しこりを取り出すか、しこりの中身を吸い出して、しこりを小さくすることになります。バストの皮膚にはたるみができてしまいます。

しこりを予防するために必要な技術とはやはり急激な吸引をしないことです。

さらにしこりを形成させないためには、大きなかたまりで脂肪を注入しないことです。

細いカニューレを使い、ゆっくりと脂肪を注入することが大切です。また、同じ場所に注入せず、少しずつ移動させ、注入した脂肪がかたまってしまわないようにうまく施術する必要があります。

ダウンタイムを上手く乗り切るにはピュアグラフト脂肪を吸引した際に使った麻酔などの不純物や老化した脂肪細胞を除去しきれないような施術をされないことも重要です。

吸引した脂肪をフィルターにかけて不純物を取り除くことによって、しこりのリスクを減らし、従来の脂肪注入豊胸よりも脂肪の定着率をアップさせる施術法もあるのでドクターとよく相談してください。

不純物を取り除いた脂肪をさらに圧縮したものを組織で作られた細胞と一緒にバスト内に注入します。

これにより、さらなる脂肪定着率の向上としこりのリスクの低下を図ることができます。

またやせ型の人は脂肪がないので吸い取る脂肪がないということが言われていましたがこの方法ですと、やせ型の方でもバストアップの施術が可能です。

従来の脂肪注入の豊胸は脂肪に不純物が含まれているので、しこりのリスクが高くなっていました。

その後の、コンデンスリッチ豊胸の脂肪は不純物を取り除いた良質な脂肪が、しこりのリスクを回避しながらバストのアップに貢献できるのはダウンタイムがあったとしてもうれしいことですね。

脂肪がバストに根付く定着率も大幅にアップするため、脂肪注入をしてもバストアップが8割方見込めます。

不純物を取り除いた健全な脂肪のみを注入する豊胸は、しこりや脂肪壊死のリスクを抑えることができます。

この不純物を取り除いた豊胸後は術後3ヵ月ほどかけて脂肪が定着します。注入した脂肪が吸収されて小さくなることはありませんので、効果は続いていきます。

また、注入するのは自己組織ですから、再注入といったメンテナンスの必要もありませんので安心、かつ効率が良い方法といえます。

自然な柔らかいバストで豊胸できるこの方法は人気を博しています。

特徴としては、自身の脂肪を用いるのでヒアルロン酸やシリコンと比べて自然な柔らかさやメンテナンスが不要ということもあります。

1回の脂肪注入で～1.5カップのバストアップが可能とされています。

これまでの自分自身のバストと全く同じような感覚で生活できるのも人気の一つとなっています。

脂肪の生着率は今までいろいろと苦労している方も多かったようです。

脂肪注入は採取された脂肪を胸に移植するのですが、採取された脂肪は血液から酸素や栄養を受け取ることが出来ない脂肪は死滅してしまっていました。

脂肪注入の施術では、この死滅した脂肪以外を生かせる、注入した脂肪の生着率を高めるかがバストアップのキーポイントとなっていました。

この不純物を取り除く方法で生着率が格段に上がったというのは言うまでもありません。

注入した脂肪が全て生着するのではないため、100パーセントとはいえませんが、今までに比べると格段に生着率が上がっているため、以前よりも受けたいという人が多くなっているようです。

豊胸（脂肪注入）のダウンタイム中に気を付けることは？

ダウンタイム中に控えることも覚えておきましょう。

気を付けることを覚えておけばダウンタイムを短く過ごすこともできます。

脂肪注入豊胸においては、少しでも定着率を高めることが大切です。

ここでは、定着を高めるために、注意してほしいことなど、気を付けたいポイントをご紹介します。

たばこ：

喫煙は脂肪の定着を妨げる可能性があるので、術後は禁煙、なるべく控えましょう。

喫煙は血管を収縮させる作用があり、脂肪に酸素や栄養が行き届きにくく、バストアップの定着がしづらくなっています。

ダイエットすること：

脂肪の定着を高めるには、脂肪を減らさないことが必要となります。

そのため、ダウンタイム中はダイエットを控えて、栄養を減らさないようにすることも大事なことです。

とにかく痩せないことが大事ではありますが、無理に太る必要などはありません。

ワイヤー入りブラジャー、きつい下着：

ワイヤー入りのブラジャーはバストを締め付けてしまう恐れがあり、定着を妨げることが考えられます。

できれば3ヵ月はワイヤー入りブラジャーの着用をせずに体を締め付けないように、きつい下着をお控えください。

それまではパッド付のキャミソールやスポーツブラなど、胸を押さえ過ぎない素材のものを着用するようにしてください。

職種にもよりますが、デスクワークでしたら手術の翌日または翌々日からお仕事をすることが可能です。

手術翌日から仕事復帰される患者様も多いのです。

翌日はできれば休んでいただきたいですが、大丈夫な体調であればデスクワークは可能です。

運動は、術後1週間の経過がよければ激しい運動以外の、ジムで汗をかく運動をしても構いません。

ただし、バストはカバーする必要があるのでスポーツブラで固定をしてください。

触れたり、自分でさわってみるのはいつから、という観点から言えば、内出血が落ち着く術後2週間頃であれば触っても大丈夫です。

一方、「定着」という観点から言えば、術後3ヵ月頃でないと安定しません。

術後3ヵ月以前は強く刺激することが良くないので、これくらいたつまでは無理に触ったりしない方が良いです。

術後に授乳できるのかどうかと聞かれる場合がございます。

麻酔の影響がありますので、手術当日と翌日の授乳はお控えください、その後は問題ありません。

コンデンスリッチ豊胸で脂肪を注入するのは大胸筋下、乳腺下、皮下になります。

母乳は乳腺と乳管で作られている方法なので、コンデンスリッチ豊胸が母乳に影響することはなく、授乳を妨げることはありません。

豊胸（脂肪注入）の経過とダウンタイムのまとめ

脂肪注入はデメリットの数も多い施術ですが、最近では代表的な豊胸手術の一つとして人気を博しているのは安心で安全になってきているからでしょう。

自身の脂肪組織を用いることで、確かな安全性と自然な形を手に入れることができるなら、作り物の胸という感じもないからですね。

脂肪注入豊胸は、他の施術ではなかなか実感できない、自然な力が詰まった施術法です。

シリコンのような時間が立つとやり直さなければいけない、不安を払拭する新たな豊胸術として、いま、注目されている施術法といえます。

また自分のバストを成長させる方法も今現在は人気が上がっています。

「何か」を入れて豊胸するのではなく、自分自身の細胞を使って、自分のバストを成長させるという考え方は、悩める人に受け入れられやすいのでしょう。

思春期の頃のように、徐々にバスト内部の脂肪などの組織を増やしていくので最近の豊胸術は抵抗なくできる方も多くなっています。

気になる方はドクターに相談してみましょう。

豊胸（脂肪注入）を検討されている方は、まずは美容クリニックのカウンセリングを予約し、相談してみましょう。

WITH BEAUTY CLINICでは各種カウンセリングはすべて無料ですので、安心してご相談いただけます。

お電話、予約フォームで受け付けております。知識豊富な専門のスタッフが親切に丁寧にお答えしますのでお気軽にご利用ください。