脂質吸収抑制剤と呼ばれるものは食欲に関連する神経に働きかけて食欲を抑制します。
小腸からコレステロールの吸収を阻害することで、LDLを低下させるものなどがあります。それ以外でも種類がある脂質吸収抑制剤ですが、どのようなものか見ていきましょう。
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脂質吸収抑制剤とは
余分な油分を体外に排出し、カロリーカットを促す脂質吸収抑制剤。食事の際の油分(脂肪)を体内に吸収して分解する働きのある「リパーゼ」という酵素の働きを抑制し、余分な油分を体外に排出する、小腸からコレステロールの吸収を阻害することで、LDLを低下させるものなどがあります。
ただ、これを飲んでおけば食べ過ぎても大丈夫というわけではなく、あくまでも併用するには、適度な運動と食事に気をつけなければなりません。
脂質吸収抑制剤はこんな方におすすめ
- 食べるのを我慢できない方
- 食事制限にストレスを感じる方
- 計画的にダイエットを成功させたい方
- 食事の余分な油分を体外に排出したい方
- 油系の食べ物がやめられない方
- 生活習慣病の予防、対策を考えている方
- 計画的にダイエットを成功させたい方
- 外食や飲み会が多い方
- 脂っこい食事を摂る機会の多い方
- ダイエットが長続きしない方
- 肥満気味で、生活習慣病が心配な方
- 糖質の多い食品が好きな方
- 中性脂肪が多い方
- 計画的にダイエットを成功させたい方
などにお勧めです。
このような方々の血糖値の急激な上昇を抑えて痩せやすい身体を作ります。
仕事が忙しく、ダイエットの時間が取れない方には手軽に痩せられるとしておすすめされています。
GLP-1注射は、体重減少効果が裏付けされていますが、依存性や中毒性はなく、安全性が高いものです。
- 食事制限せずにダイエットしたい方
- コロナ禍で、ジョギングやジムに行きづらい方
- 仕事が忙しく、ダイエットしたいけどなかなかできない
- 時間を取られて、自分の時間が取りにくい方
- 育児で忙しい方
などにもお勧めの方法です。
脂質吸収抑制剤の効果のメカニズム
食事で摂取した油分、脂肪分を、腸から吸収させずに、そのまま体外へ排出します。脳や神経に直接働きかけるというような作用はなく、依存性などもないので安心して服用して頂けます。
体内から排出されるために、体内に蓄積することがなく、肝臓などへの負担もほぼないため安全性が高いです。
残念ながら日本では未だ承認がないものもあるために、不安に思う方もいらっしゃると思いますが、審査基準の厳しいアメリカのFDA(米国食品医薬品局)から承認を受けているため、安全性には問題ありません。
脂質吸収抑制剤の服用方法
基本は飲んでいるだけ、摂取しているだけでなく日々の生活を見直し、有酸素運動などを加えて頂くことが、リバウンド防止や体質改善をするうえで重要になってきます。
内服方法
1日3回毎食直前あるいは毎食中に1錠内服してください。脂肪を含まない食事を摂るときは、内服してもあまり効果がないため、服用しなくても構いません。
処方までの流れを大まかにまとめてみました。
- 体重、身長測定 BMI値を確認
- 事前診察
開始時検査(一般血液状態、コレステロール、脂肪など)
※3時間前までに食事、糖分を含む飲み物を控える。お水やお茶は問題ありません。
採血結果診察後問題がなければカウンセリングを行って処方となります。
ただし、個々の状態と種類によって服用方法が異なりますので医師の指示に従ってください。自己判断で飲み方などを変えてはいけません。
脂質吸収抑制剤の副作用
全員に表れるわけではありませんが、このような症状が出る可能性があることを理解して投与しなければいけません。
- 悪心
- 嘔気、嘔吐
- 食欲不振
- 胃のむかつき
- 倦怠感
脂肪や黒い油分が含んだ便が排出されることがあります。
脂溶性ビタミン類(ビタミンA、D、E、K、βカロテン等)の吸収が減少する可能性があるため、ビタミン補助剤の併用をオススメします。
- 添加物にアレルギーがある方
- 妊娠中、授乳中の方
- 胆嚢障害
- 吸収不良症候群
は服用できません。
このほかにも持病や服用しているお薬によっては処方が変わることがありますので必ず飲んでいるお薬は医師へ申告してください。
脂質吸収抑制剤を飲んではいけない人
服用することができない方
- 妊娠中の方
- 妊娠の可能性のある方
- 授乳中の方
- 18歳未満、または、70歳以上の方(20歳未満の方は、保護者の同意が必要です)
- BMI18.5未満の方
- 体脂肪率男性15パーセント未満、女性25パーセント未満の方
- 妊娠中、授乳中の方
- 糖尿病、膵炎、胆石症、胆嚢炎、重度の腎機能障害、肝機能障害のある方
- 大きな腹部手術の既往のある方
- 腸閉塞の既往のある方
- 摂食障害の方
- 内分泌疾患やステロイドなどの薬剤による肥満の方
- 甲状腺疾患のある方
- 多発性内分泌腫瘍症2型の家族歴のある方
- うつ病や自殺企図のある方
脂質吸収抑制剤の費用
ゼニカル(1錠) 275円(税込)~
その他の脂質吸収抑制剤の目安は1錠当たり500~800円(税込)です。
脂肪吸収阻害 サプリメント | 1錠 | 319円(税込) |
60錠 | 1万3,200円(税込) |
脂質吸収抑制剤のよくある質問
Q.1日に3回飲まないと効果が無いのか
気になる食事の前(外食や飲酒する時)に服用するだけでも効果あります。
Q.飲み忘れた場合どうすれば良いですか?
服用を忘れた場合、食後1時間以内であれば服用しても効果は得られます。
ただそれ以上は次回分と合わせて飲むなどの増量をせず、次の分だけから飲みなおしてください。
Q.飲んでいれば太りませんか。
脂肪吸収を約30パーセント抑えるだけなので暴飲暴食をしてしまうと薬の効果よりも摂取カロリーのほうが高くなってしまいます。
あくまでも薬の効果に加え、その後の規則正しい生活が重要となります。
Q.脂肪便ってどんなものですか。
服用していると便中に油が出ることがあります。腸の中だけで作用し、吸収されないため全身的な副作用はありません。
Q.ネットで売っているものでもいいですか。
メディカルダイエット治療は、国内未承認医薬品または医療機器を用いて施術を行います。
治療に用いる医薬品および機器は当院医師の判断が必要となりますので、ネットなどの個人輸入やサイトは成分も不明で処方もないため、利用するのは危険です。医師の処方で行うようにしてください。
アメリカでは肥満防止の処方薬としてFDA(食品医薬局)の認可を受け、最も安全なダイエット補助薬として処方されているものが多くあります。
Q.脂肪吸収抑制剤はなぜ脂肪を吸収するのでしょうか。
食事に含まれる脂肪分を体内で分解、吸収するのにはリパーゼという酵素が必要です。脂肪吸収抑制剤はリパーゼの働きを強力に抑え、脂肪の吸収を抑制します。
食事中の脂肪分の約30パーセントを吸収することを抑えられるとされています。吸収されなかった脂肪は便に混じって排泄されます。
脂肪吸収抑制剤の成分そのものも9腸管から排泄されてしまうため、全身的な副作用少ないとされています。
Q.服用で気を付けることはありますか。
1日2~3回1錠、食事中または食後1時間以内に水と一緒に服用してください。
サポートとして、ビタミン剤の服用や野菜、果物類を多く摂る食事を心がけてください。
重篤な副作用が発生する確率は、きわめて低いとされていますが万が一かゆみ、皮膚や目の黄化、尿の色の異変、食欲不振、その他具合が悪いなどがある場合はすぐに担当医までご相談下さい。
Q.脂肪の多い(こってり、脂っこい)食材が好きなのですがやめられますか。
外食が多い方にもこの抑制剤は活用できます。
脂肪吸収抑制剤:服用方法は1日3回、食事の前に1回1カプセルを内服します。食直後でも効果はあります。
初めての方は1日1カプセルから開始することをお勧めしています。
通常、服用から2週間以内に体重減少が始まり、6ヵ月から12ヵ月間の間でどのように変化するか、1ヵ月、2ヵ月を見ながら治療や処方を調整していきます。
Q. GLP-1注射(サクセンダ)でどのくらい体重が減りますか?
個人差がありますが3~8キロほどが平均で減ることが多いようです。肥満度が高い人ほど減りやすい傾向にあります。
人によって異なりますが、食欲が減少していく過程で変わっていきます。
Q.食事制限や運動は必要ありませんか?
治療終了後に何もしなければ、徐々にもとの体重に戻ってしまいますので食事や日常生活には気を付けて規則正しいリズムを意識しなければいけません。
いくらサクセンダを投与したからといって暴飲暴食をしていては何もなりません。
生活改善を意識して、併用した投与をすることで将来的にもリバウンドしない体づくりをしていくと思ってください。
Q.日本で無認可な薬を使って大丈夫なのでしょうか。
海外ではダイエット注射、肥満治療として効果が認められ推奨されております。
例えば糖尿病の薬をダイエットで使うことがありますが、同様に保険適用外となってしまうように、日本の糖尿病学会では糖尿病治療目的のみで推奨されているものですが実際の医療現場で使われているものですので、ご安心ください。
脂質吸収抑制剤についてのまとめ
初めての薬剤によるダイエット治療は不安も多いことと思います。
しかし、医療の現場で実際に使われているものをダイエット用として用法を無理なく見ながら行っていくのがクリニックの腕の見せ所になります。
もし、投薬や注射だけでダイエットできるとしたら楽な痩せ方が実現できますので患者さんの負担を大きく減らすことができるのではないでしょうか。
何をやっても続かない、手間を省きたいけど痩せたいと思っている方がおられましたらぜひ一度クリニックに相談してみてはいかがでしょうか。
脂質吸収抑制剤を検討されている方は、まずは美容クリニックのカウンセリングを予約し、相談してみましょう。
WITH BEAUTY CLINICでは各種カウンセリングはすべて無料ですので、安心してご相談いただけます。
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