顔のたるみのみならず首周りまで気になり始めると、メイクで隠すのは非常に困難です。
年齢によるものなら首のたるみは仕方ないと思ってケアを諦めていませんか? 本記事では首のたるみの原因や予防方法を解説します。
首のたるみはなぜできる?
首のたるみの原因は主に「乾燥」「加齢」「姿勢の悪化」「枕の高さが合っていない」といった4つの要因が挙げられます。
乾燥
首の皮膚は目元と同じぐらい薄いため、水分を保持しにくく乾燥しやすい部位です。
普段のスキンケアだけでは水分を十分に補うことができず、乾燥してしまうのです。
また、紫外線も首のたるみの原因と考えられています。紫外線を浴びた肌は真皮層にある線維状のたんぱく質「コラーゲン」を切断するため、皮膚が乾燥しやすくなります。
コラーゲンが切断されると「エラスチン」というコラーゲンを支えている成分が変形し、肌の弾力が失われてしまうのです。
弾力のない肌は、しわが目立ちたるみとなって現れてしまいます。そのため、紫外線対策は顔や体のみならず首までしっかりと遮光しましょう。
また、空気が乾燥している冬場は、いつものスキンケアに加え入念な保湿が重要になります。加湿器を設置したりこまめに保湿クリームを塗るといった対策が必要です。
加齢
加齢により各組織が衰えてしまうと首のたるみの原因になります。
皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3つで構成されていますが、特に「真皮」と「皮下組織」の2つが首のたるみに大きく関わってきます。
皮下組織は主に脂肪細胞によって形成されており、強い衝撃から神経や血管などを守ったり体温を調整したりする役割を担っています。
しかし、老化が進行すると、代謝機能が衰え、脂肪細胞が肥大します。
大きくなった脂肪細胞は重力に負けて、やがて皮膚が下がってしまうのです。その結果、首のたるみとなってあらわれます。
姿勢の悪化
姿勢の悪化も顎のたるみに大きく関わっています。
特に近年では、スマホやパソコンが浸透し、一人一台、所持するのが当たり前になってきました。
しかし、スマホやパソコンを操作する際に猫背やうつむきがちになるため、顎周りに脂肪が乗りやすくなるのです。
また、スマホやパソコンの使用頻度が多い人は、緩やかなカーブを描いているはずの首の骨がまっすぐになる「ストレートネック」といった症状を引き起こしている可能性があります。
ストレートネックは顎だけではなく首のたるみの原因にもつながります。
もちろん、スマホやパソコンの操作のみならず、日常生活で長時間うつむいた姿勢が多い人も注意が必要です。
今一度、猫背になっていないか姿勢を確認したり、定期的に休憩を入れるなどとして対策をしましょう。
枕の高さが合ってない
眠っているときの枕の高さも首のたるみの原因になります。
枕の高さが合っていないと、長時間顎を引いた状態になってしまうため、首元にしわができてしまいます。
長時間、首にしわが寄った状態が続くと、そのまましわが残ってしまうため、首がたるむのです。
また、美肌に必要な良質な睡眠も確保できなくなります。
ご自身の枕の高さは合っているのか見直してみるといいかもしれません。
首のたるみはどこにできる?
首周りにできるたるみは主に「横じわ」「縦じわ」「ちりめんじわ」といった3つの症状が見られます。
これらの症状が感じられた場合は、首がたるんでいるかもしれません。
横じわ
皮膚の折り目によって作られる横じわは、年齢は関係なくできてしまいます。
首は皮膚が薄いため、皮下組織と真皮の結合も弱くなっています。
うっすらと横にしわができていたら横じわを疑いましょう。
縦じわ
顎の下から首の付け根の鎖骨にかけてできる縦じわは加齢に伴って首の広頚筋が衰え、収縮してくることで目立つようになります。
横じわとは違い、縦にしわが入るため目立ちやすいのが特徴です。
ちりめんじわ
目元や口元と同様、首にもできやすい「ちりめんじわ」は、乾燥によるものと考えられています。特に首周りは皮膚が薄いため乾燥がしやすくなります。
首のたるみが見た目に与える影響
首のたるみに関わる筋肉、広頚筋は皮膚のたるみを支える土台になっています。
さらに眉毛の下からフェイスラインまでSMAS筋膜(表在性筋膜)という膜広頚筋と連動し、表面を覆っています。
つまり広頚筋がゆるんでくると、顔全体の皮膚がたるんでしまうように見えるのです。
その結果、皮膚が下がったりハリのない肌になり全体的に老けた印象を与えてしまいます。
首のたるみを予防する方法
首のたるみの原因は主に加齢や乾燥といったことが挙げられます。ある程度であれば、ご自身で首のたるみを予防することができます。
紫外線対策
首のたるみは紫外線の影響も大きく受けます。日焼けしてしまうと肌を酸化させるため、活性酸素が発生します。
肌の弾力に必要な活性酸素はコラーゲン繊維を硬くしてしまうので、肌のハリや弾力が失われてしまうのです。
外出時には必ず日焼け止めクリームを塗り、日傘や防止で対策をしましょう。
また、3月末頃から徐々に紫外線の量は増えるので、夏場のみならず1年中対策が必要です。
乾燥を防ぐ
通常、弾力のある肌は真皮層に存在するコラーゲン繊維がしっかりと張っているので、水分量も多くハリがあります。
しかし乾燥した肌は、コラーゲン線維が減少してしまうので、顔がたるんでしまいます。
弾力のある肌を作るためには、保湿力が高い成分が配合された化粧品でスキンケアをしたりこまめに保湿クリームを塗ることが大切です。
マッサージ
首のたるみにはマッサージも効果的です。首の中央のたるみを、下から上に向かって動かします。
力は加えずに、軽く首周りをさするようにマッサージするのがポイントです。
クリームやオイルを使うと皮膚が滑らかになり、マッサージがしやすくなります。また、皮膚も保湿され一石二鳥です。
首のたるみを改善する治療法
セルフケアで首のたるみが解消できない場合、クリニックの治療も効果的です。特に首周りのたるみで老けて見られることに悩んでいる方は、治療をおすすめします。
ボトックス注射
首のたるみの原因の一つに広頚筋が収縮して、下方向に皮膚が引っ張られることが挙げられます。
しかし、ボトックス注射をすることで、硬くなった広頚筋を緩め相対的にフェイスラインを持ち上げることが可能です。
ヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸注射は、首のたるみにみられるようにしっかりと凹んでしまったしわを持ち上げるのに効果的な施術方法です。
肌の再生効果が見られるほか、注入したヒアルロン酸は次第に体内に吸収されるため、身体への影響もありません。
ヒアルロン酸注射をすることで、ピンとした若々しい肌を手に入れることができます。
脂肪吸引
首のたるみがひどくなり、さらに脂肪が増えると顎下が二重になるいわゆる「二重顎」といった症状がみられます。
二重顎は、顎から首にかけてたるみができ、さらに皮膚が折り重なるため首元に深いしわができてしまうのです。
そのため、首周りをすっきりさせたいなら脂肪吸引がおすすめです。
ネックリフト
たるんでしまった首を皮膚を引っ張り上げる「ネックリフト」は、広頚筋の衰えによって下に引っ張られた皮膚を持ち上げる効果があります。
耳の根本から襟足にかけてを切開し、首の皮膚と広頚筋を丁寧に剥離します。剥離された広頚筋を引っ張り上げて固定することで、半永久的に首のたるみを解消できます。
ネックリフトは髪の毛で隠れやすい部分を切開するため、傷跡も目立ちません。
HIFU
近年、顔のたるみの施術方法として人気を集めているのが「HIFU」という方法です。
HIFUは2004年に顔のたるみ治療用として登場しました。
超音波を使って皮下にある薄い筋肉SMASに熱エネルギーを集め、肌の表面を傷つけずにたるみの治療を行います。
はじめにエネルギーを照射する範囲をデザインします。麻酔クリームを塗布したらデザイン範囲に沿ってHIFUを照射。治療後は、ダウンタイムもありませんので直後からメイクが可能です。
HIFUは、メスを使用せずに顔のたるみを改善できるため、フェイスリフトや糸リフトに抵抗がある方におすすめです。
また、最新のHIFU機器では従来の製品では難しかった目元や眉毛の下、カーブが強い額など細かい部分にもエネルギーを照射できます。顔にある小さなしわやたるみの治療に効果的です。
患者様一人ひとりの細かい要望に寄り添った施術が可能になっている施術方法ですが、機種によって得られる効果も変わってくるためご自身の要望に合った機器がおいてあるクリニックを見つけるといいかもしれません。
首のたるみについてのよくある質問
Q1.ネックリフトの効果はいつまで持続しますか?
ネックリフトの効果は半永久的といわれています。
施術後は肌の老化が起こりにくいですが、時間がたつと加齢に伴い、徐々にしわが発生します。
しかし首のたるみやしわができる老化が緩やかになります。
Q2.首のたるみがひどいのですが良くなりますか?
まずは、首のたるみの原因を突き止めます。もしかしたら日常生活の姿勢や枕の高さが原因かもしれません。
原因となるものを改善することで、しわの進行を食い止められますが、首のたるみが加齢に伴う場合は、クリニックでの施術をおすすめします。
首のたるみについてのまとめ
どんなに肌が美しく、顔にハリがあっても首がたるんでいるだけで一気に老けて見られてしまいます。
特に首周りはケアが怠りがちなため、すでに手遅れになっている人もいるかもしれません。
首周りのたるみがひどいようであれば、一度当院にご相談ください。
首周りのたるみの治療を検討されている方は、まずは美容クリニックのカウンセリングを予約し、相談してみましょう。
WITH BEAUTY CLINICでは各種カウンセリングはすべて無料ですので、安心してご相談いただけます。
お電話、予約フォームで受け付けております。知識豊富な専門のスタッフが親切に丁寧にお答えしますのでお気軽にご利用ください。