糸・スレッドリフトは失敗する？失敗例と対処法を現役美容皮膚科院長が徹底解説

糸・スレッドリフトをやりたいけど失敗が怖いという方もおられるかと思います。

十分な技術をもって行えば失敗することは少ないといわれるこの方法ですが逆に格安であったり未熟なドクターでは失敗することももちろんあるでしょう。

対処法やその事例をしって、自分が受ける際にはこのようにならないドクターに依頼するようにしましょう。

現役美容皮膚科院長がそのコツをお教えします。

糸・スレッドリフトの効果

リフトとは糸だけでたるみを引き上げる施術です。

糸といわれるものは普通の裁縫の糸ではなく、肌内部にいれても危険のないものを利用します。

よくけがをすると中にボルトを埋めたり縫ったりすると思います。

整形外科的なことを美容皮膚科では肌内に起こすことができます。

たるみ治療には、切開、糸、マシンなどがありますがこのスレッドリフトは長い効果が得られると評判です。

切開は、手術になるため効果の持続力があるものの、ダウンタイムが長く、腫れたり、人によっては仕事を休むこともあるというのがデメリットです。

また副反応も人によっては出てしまう危険性があります。

加齢によって起こるたるみは、筋肉の緊張が徐々に衰え、皮下脂肪が減少するうえにゆるんで生じることになります。

そこで、糸リフトでは、組織へ引っ掛け、土台からたるみを持ちあげて、シャープで若々しいフェイスラインへと整えます。

また、糸周辺にできるコラーゲンなどの線維化組織が皮膚や皮下組織を支え、糸が吸収されても活性化されるため、リフティング効果が持続します。

糸・スレッドリフトは失敗する可能性はあるの？

バイオコーンやコグ（トゲのようなもの）の刺激で皮膚内の細胞が活性し、コラーゲンやエラスチンの生成が促進されるのがこの施術の特徴で、効果が持続するのは肌のハリや弾力、潤いをアップさせる自分の力が刺激されることによるものです。

ただし、熟練した経験のあるドクターが行わないととんでもない失敗がおこってしまうこともあります。

一般的に糸リフトに使用されている糸には、「溶ける糸（吸収性）」と「溶けない糸（非吸収性）」があります。

溶けない糸よりも最近では全て吸収糸（溶ける糸）が多くなっています。

中にはこの溶けない糸をつかってのツッパリトラブルが起こることもあるのです。

体内に残存することなく安心して治療をお受けいただける糸を扱えるクリニック選びも失敗をなくすコツです。

症例数や技術の履歴をウェブページなどできちんとチェックしましょう。

溶ける糸は、医療現場でも使用される安全性が高い糸です。体に害がないことが大きな特徴です。

リフトアップ効果の持続期間は3～5年程度、それ以降は自然と体内で吸収されます。

デメリットとしては、安全性が高い反面糸が吸収されるにつれ徐々にリフトアップ効果が弱くなることがありますが、その分刺激された内部のコラーゲンやエラスチンが頑張っていくので失敗が少ない糸の例です。

溶ける糸には、ポリジオキサノン、ポリカプロラクトン、PLA、PLLA（ポリ乳酸）などの種類があります。

溶けない糸は、溶ける糸と比べたるみを引き上げる効果が高く、リフトアップ効果が長期間持続することが特徴です。

効果がなくなったら再び施術を受けなければなりません。

デメリットとしては、生涯皮膚の中に糸が残ることで、違和感が生じる、失敗のもとになりやすい点です。

また、糸が表面に出てきてしまうリスクや感染を起こす失敗もあります。

万が一感染を起こした場合には、糸を取り除かなければならないのです。

不純物の含まれない純金の糸を入れる手術もあります。皮膚組織に挿入することでコラーゲンの産生や血行が促進されます。

デメリットは、金属を埋め込むことによりまれにアレルギー反応を起こすリスクがあることや、CTやMRI検査などが受けられないということもあります。

よく注意書きにCTのところには体の内部にｘｘのようなもの、金属は入ってないですか？　という注意になります。

金の糸は高額で、一度挿入すると取り出すことができません。

金属アレルギーがある方は、事前にテストを受ける必要があります。

糸・スレッドリフトの失敗例

立体的で自然なリフトアップ効果が得られるのが糸・スレッドリフトの特徴ですが、経験豊富なドクターでないと糸が皮膚から出てきてしまったなどの失敗談を時々耳にすることがあります。

60代女性の例では他の美容皮膚科で糸リフトとヒアルロン酸で顔全体をリフトアップをしたが、前よりたるみがひどくなってしまった、と当院に来院されました。

みると糸の不自然な入れ方が原因でたるみが一層生じていることがわかりました。

当院で調整を行ったところ、目の開きもよくなり、顎も立体的に変わり若返った印象になりました。痛みや腫れもなく順調に若々しく過ごされています。

糸リフト 修正　10万円（税込）前後

糸・スレッドリフトの失敗を防ぐためには

糸リフトは満足度が高いとされる若返り治療ですが、失敗は糸の入れすぎや、不自然なひっぱりなどが主な原因です。

技術の高い糸リフト術には、糸の選択や糸の挿入方向など、きめ細やかなプランニングが不可欠です。

高い技術力と知識、経験が不可欠なので熟練のドクターでないとなかなかコツはつかめないものです。

失敗を防ぐためにはドクター選びが重要といえるでしょう。

糸リフトの概要やリスク、クリニックの対処法を知っておけば失敗することのリスクも少なくなります。

施術に使用する糸には、時間の経過ともに体内に自然に吸収される「溶ける糸」と、吸収されずに残る「溶けない糸」があります。

最近では安全性の高い「溶ける糸」が主流になりつつあります。

糸・スレッドリフトは、大掛かりな手術をすることなく、皮膚を切らずに治療できます。

また、フェイスラインだけでなく、目元や口元など気になる所を部分的に治療することも可能です。

皮膚の深層からたるみを持ち上げ、引き締まったフェイスラインに導く糸・スレッドリフトですが、土台から皮膚を持ち上げ、たるみを改善する効果をもたらす期待があります。

ほかにも、皮膚に挿入した糸の刺激によって、皮膚組織の細胞を活性化させることもできます。

細胞の活性化によって、皮膚組織内で肌に潤いを与えるコラーゲンやハリをもたらすエラスチンなどの産生が促進されるので自主的に肌に良いサイクルができていきます。

またこれらのプラスのはたらきによって、糸が体内に吸収された後にもリフトアップ効果が持続します。

• フェイスラインのたるみが気になる
• 肌に潤いや弾力、ハリがなくなった
• 輪郭がぼやけ、顔が大きく見える
• 顔にメスは入れたくない

こんな方々にも部分的にできる施術としてお勧めなのがこの施術です。

ただ腕の良いドクターでないと失敗のもとになりますので確認を十分に行って信頼できるクリニックを使うことが大事になって着ます。

糸・スレッドリフトでは、施術によってフェイスラインがシャープになると、ほかの部分がくぼんでしまうことがあります。

そのような場合、全体のバランスを整えるために部分的にヒアルロン酸を注入することがあります。

糸・スレッドリフトではシャープになりすぎた小顔部分にヒアルロン酸注射をバランスよく配合することがあるので覚えておきましょう。

ヒアルロン酸注射は、気になる部分に注入することで、しわやほうれい線の改善などを促す施術として有名です。

また併用できるものとしてもうひとつのボトックス注射は、はちみつに含まれる「ボツリヌス菌」を無毒化した製剤（ボトックス）を、注入する施術です。

表情じわの改善などに効果が期待できます。

ボトックス注射は、糸・スレッドリフトとは挿入する皮膚の深さが異なりますため、影響を及ばせることなく併用して施術することができます。

糸・スレッドリフトと併用できない施術もありますので注意しましょう。

糸リフト、スレッドリフトはHIFU、サーマクール、タイタン、レーザー系のジェネシスなどの施術とは併用できませんのでレーザー治療中の方などは注意しましょう。

糸・スレッドリフトは皮膚にメスを入れるような手術ではありませんが、麻酔を使用するほか針で糸を挿入するため、皮膚組織に刺激を起こします。

皮膚の内出血や感染症を起こすことがあります。施術後は、強い力や熱を加えないようにする必要がありますのでレーザーや熱を持つ施術とは併用ができないと覚えておきましょう。

一般的には、糸・スレッドリフトの施術後3～4週間でその他の施術とも併用できるといわれています。

治療中であったり、他の施術を希望される場合には、医師に相談してみましょう。

以下が主だった施術の基本ですので、これに基づいてないカウンセリングや施術内容であれば、いったんすぐに契約せずにほかのクリニックなど確認するようにしましょう。

所要時間	30～40分程度
洗顔、入浴、メイク、シャワー	翌日から可能

※患部はお湯で流す程度にしてください。

入浴	腫れがほとんど、引いてから可能
メイク	翌日から可能

副作用、ダウンタイム

引きつり感が出ることがありますが、通常1週間程度で消失します。

内出血や腫れは通常2～3日で落ち着きますが、完全回復には1週間程度かかることもあります。

一部に凹凸が生じることがありますが、2週間から1ヵ月程度で落ち着きます。

• 麻酔を行う際、注射針によって内出血が起きることがあります。
• 術後2週間程度は激しい運動をお控えください。
• 術後1ヵ月までは、なるべく大きな口を開けないようにしてください。
• 妊娠または授乳中の方、内服治療中の方はお受けいただけない場合があります。

糸・スレッドリフトの失敗例と対処方法のまとめ

気になるフェイスラインや目元、口元のリフトアップ効果が期待できる糸・スレッドリフトは皮膚を切らずにたるみを持ち上げるため、自然なリフトアップ効果が期待できる気軽にきれいになれる安全な術です。まずは信頼できるドクターへ相談してみるといいでしょう。

糸・スレッドリフトは、周りに気づかれることなく、さりげなくきれいになれる術式ですが、熟練した経験のあるドクターでないと失敗することがありますので、きちんと調べてから相談しましょう。

糸・スレッドリフトを検討されている方は、まずは美容クリニックのカウンセリングを予約し、相談してみましょう。

WITH BEAUTY CLINICでは各種カウンセリングはすべて無料ですので、安心してご相談いただけます。

お電話、予約フォームで受け付けております。知識豊富な専門のスタッフが親切に丁寧にお答えしますのでお気軽にご利用ください。