フォシーガとは?痩せる仕組みや副作用についても詳しく解説

ダイエットの薬 医療痩身・メディカルダイエット

フォシーガとはダイエット薬として使われる薬です。これは糖尿病の治療の薬として処方されるものですが現在では痩身治療でも用いられます。

体内にある糖を排出するように作用する薬で、この働きにより痩せる効果が期待できます。

ただし副作用もあるため、どのような薬なのかを知った上でうまく付き合っていく必要があります。

今回はフォシーガについて、美容皮膚科クリニックの院長が徹底解説します。

この記事の監修クリニック

WITH BEAUTY CLINIC

グループ医院計8医院を運営する医療法人清翔会の運営する美容皮膚科。恵比寿・代官山で美肌、小顔、痩身、脱毛、AGAなど幅広く治療を行う。


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フォシーガとは?

フォシーガとはSGLT2阻害薬の一種で、尿から糖を排泄するのを促す薬品です。

そもそも「SGLT2」という成分は体内に存在し、糖が尿から排泄されないように作用します。フォシーガはこの成分の働きを阻害して、糖を尿から排出することで血糖値を下げる役割を果たす薬です。

そのため、ダイエットの際に炭水化物の量を減らす「糖質制限」の状態を擬似的に作り出すことができます。

また過剰な糖が体から排出されることで血糖値が下がりますので、2型糖尿病の治療、神経障害や目の病気、腎臓病などの予防にもつながります。

一方で血糖値を下げる作用は低血糖が心配されるところですが、このリスクは医師によって管理されていればあまり高くありません。

フォシーガは製薬会社の「アストラゼネカ株式会社」などが製造、販売しています。SGLT2阻害薬にはフォシーガの他に「スーグラ」や「ジャディアンス」などがあります。

それぞれ違いは症状に対する適応範囲です。フォシーガは1型糖尿病や慢性心不全などに適応しています。

フォシーガは食事制限をせずに痩せたい人におすすめ

フォシーガは食事制限なしで痩せたい人に特におすすめです。

フォシーガは体重減少、ダイエット効果が期待できるとして楽して痩せたい人に向いています。ただし医師の処方が原則です。

フォシーガは食事で摂取した余分な糖分を尿として排泄するのを促すので、食事の量を減らしたくないけれど腎臓から吸収される糖の量を制限できます。甘いものや炭水化物が好きな方にも使いやすいでしょう。

激しい運動や食事制限が苦手な方でも効果を期待できるものです。

フォシーガの服用方法

フォシーガ錠は1日1錠飲みます。フォシーガを飲むタイミングは朝がおすすめです。

じつは飲むタイミングは処方箋では決められておらず、朝飲んでも夕食後に飲んでも大丈夫です。

フォシーガ錠は服用すると尿量が増える作用がありますので夜に服用すると就寝中にトイレに行く頻度が増えるようになってしまいます。

そのため夕食後ではなく朝食前後に服用する方が使いやすいでしょう。

飲み忘れた場合は気づいたタイミングで飲み忘れた1回分を服用し、次の服用タイミングで当日分を服用してください。

ダイエット目的の場合は1日1回5ミリグラム飲むようにします。

食前、食後のどちらで服用しても問題ありませんが、水またはぬるま湯で飲んでください。

次の服用時間まで12時間以内の場合は飲み忘れた分を飛ばして、次の服用時間に当日分のみ服用してください。

フォシーガ錠の服用時は水分摂取が必要です。水分を多く摂りましょう。目安は普段より500ミリリットル以上飲むようにしてください。

喉が渇いていなくてもこまめに水分補給をするようにしてください。

(持病などで水分制限している場合には、担当医と相談して水分摂取量を調整してください。)


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フォシーガで考えられる副作用

フォシーガの副作用は多くありませんがリスクは伴います。低血糖や尿路感染症、膀胱炎などに注意しましょう。

主な副作用として、頻尿、口渇、性器感染、尿路感染、尿量増加などが報告されております。

以下のような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

  • ふらつき、脱力感、冷や汗、動悸、手足のふるえ(低血糖含む)
  • 寒気、発熱、高熱、脇腹の痛み、背部痛、関節、筋肉の痛み
  • 腎盂腎炎、外陰部および会陰部の壊死性筋膜炎
  • 敗血症
  • 尿量の変化、のどが渇く、からだがだるい、脱力感、めまい、皮膚の乾燥、脱水
  • 吐き気、嘔吐(おうと)、食欲不振、腹痛、激しいのどの渇き、倦怠感
  • 深く大きい呼吸、意識の低下

低血糖になると冷や汗や動悸、意識障害やけいれんなどの症状が表れます。糖を含む清涼飲料水や砂糖などを摂取し安静に過ごすことが大切です。

フォシーガによって尿から糖を排泄するようになると、陰部に糖が付着しやすくなります。糖が付いたままにすると、膀胱炎などの尿路感染症や、カンジダなどの性感染症を引き起こす可能性がありますのでこちらも注意が必要です。

フォシーガの服用中は、陰部の清潔を保つよう心がけてください。

トイレに行く頻度が増加するので脱水を避けるために、適度な水分補給を行ってください。

フォシーガを飲んではいけない人

以下のような方は服用できませんので医師の指導を受けてください。

  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある
  • 糖尿病性の昏睡または前昏睡
  • 感染症、手術前後、外傷がある
  • 脳下垂体機能異常
  • 副腎機能異常
  • 栄養状態が悪い
  • 著しくやせている
  • 食事が不規則、摂れていない
  • 衰弱している
  • 激しい筋肉運動をしている
  • 飲酒量が多い
  • 腎機能障害、肝機能障害がある
  • 妊娠または授乳中
  • フォシーガの成分に過敏症の既往歴がある方
  • 糖尿病性昏睡や前昏睡の方
  • 重症な感染症がある方
  • 手術前後など重篤な外傷がある方

また高齢者やお酒を飲みすぎる方は、低血糖や脱水症を引き起こしやすいため医師に相談をしてください。

その他、妊婦中や授乳中の方は医師にその旨を伝えて服用するか相談してください。

通常、フォシーガ錠の服用量は1日5ミリグラムまでです。ただし、治療目的によっては1日10ミリグラム飲むこともありますがダイエットの際には服用量をお守りください。

  • 必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

フォシーガの費用

フォシーガ錠は病院でも処方が可能ですが、保険適用条件としては「糖尿病、心不全、腎臓病」などの治療薬としての方だけです。ダイエット目的では全額自己負担となります。

相場では月あたり2万円(税込)~くらいが目安です。こちらはクリニックによって異なりますが、あまりに高かったりネットなどで安かったりするものは注意が必要です。

フォシーガのよくある質問

Q.フォシーガのジェネリック医薬品はありますか。

フォシーガのジェネリック医薬品は製造、販売されていません。

ジェネリック医薬品が開発、販売されるのは、先発医薬品の特許が切れた後です。2022年現在、特許が切れていないので、フォシーガのジェネリック医薬品は販売されていません。

Q.フォシーガは血糖値を下げてダイエット効果を目指す薬ですが糖尿の人以外が飲んで大丈夫ですか。

フォシーガは血糖値を下げてダイエット効果を目指す薬です。

フォシーガは体内の血糖値を下げる糖尿病治療薬の一種ですので、糖尿以外の方でも糖を尿から排泄することでダイエット効果、体重減少の効果が期待できます。

継続して服用すれば、1ヵ月で1~2キログラムの体重減少したという報告がありますが、場合や個人によっては副作用を起こすことがあるので、医師に指示された用法用量を守ることが大切です。

Q.保管方法はどのようにしたらいいですか。

乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。

Q.飲み合わせなど併用禁忌、注意の処方薬はありますか。

薬の併用には専門的な判断が必要です。併用する場合も必ず、医師、薬剤師に相談してください。

Q.フォシーガ錠は長期投与が可能でしょうか。

フォシーガ錠は長期投与しても良い薬です。

フォシーガ錠の長期投与では、血糖コントロールを得られることが明らかになっていますが個人差がありますので長期投与するかどうかは医師の判断や検査結果で異なります。

Q.フォシーガは通販で購入できるのでしょうか。

フォシーガは通販で購入できる場合もあるようですが、個人輸入品はとても危険です。

フォシーガは医療用医薬品のため、日本国内では市販で購入することはできません。個人輸入の通販サイトはどこの製造か不明ですが販売されていることがあります。

医薬品の個人輸入には偽薬であることも報告されていますし、成分が異なり、健康を損なうリスクがある他、副作用で健康被害を起こした場合も自己責任となってしまいます。

フォシーガを購入する際は、医療機関を受診して、医師の手で処方してもらいましょう。

Q.フォシーガの効果はいつから現れますか。

フォシーガの有効成分である「ダパグリフロジン」は、投与後1時間でピークを迎え、消失半減期は約8~12時間後となっています。効果時間は24時間にわたると考えられています。

朝に服用すれば就寝中まで効果が持続するため、1日1回の服用で効果を持続、かつ実感することができます。

Q.フォシーガによる糖の排出量はどのくらいでしょうか。

個人差がありますがフォシーガによる糖の排出量は、1日あたり約200~500キロカロリー程度とされています。

1ヵ月継続して服用した場合はその日数分となり、かなりのダイエット効果を期待できます。

フォシーガについてのまとめ

今回はダイエット薬として使われるフォシーガについて解説しました。

フォシーガは身体から糖を表として排泄するのを促すので、糖質制限状態を作り出すことができ、食事制限をしなくても痩せる効果が期待できます。

一方でリスクは小さいものの低血糖などの副作用もあるので、医師の処方を受けて使用するようにしましょう。わからない点などは主治医や看護師さんなどに積極的にご相談することをお勧めします。

フォシーガを検討されている方は、まずは美容クリニックのカウンセリングを予約し、相談してみましょう。

WITH BEAUTY CLINICでは各種カウンセリングはすべて無料ですので、安心してご相談いただけます。

お電話、予約フォームで受け付けております。知識豊富な専門のスタッフが親切に丁寧にお答えしますのでお気軽にご利用ください。


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