「なんか機嫌悪い?」「なんでそんなに怒っているの?」全くもって普通の感情なのに周囲にそう思われがちの人は、もしかしたら口元のたるみが原因かもしれません。
本記事では口元のたるみの原因や予防方法を解説します。
口元のたるみはなぜできる?
口周りにできるしわやたるみ。口元のたるみは主に「コラーゲンの減少」「筋力低下」「浮腫み、脂肪の増加」「靭帯のゆるみ」の4つが挙げられます。
コラーゲンの減少
コラーゲンは、肌の弾力やハリを支えるため若々しい肌には欠かせない存在です。しかし、年齢を重ねると、肌の深層部の真皮に存在するコラーゲンが減少します。
一般的には加齢が原因といわれていますが、乾燥や紫外線などのダメージによってもコラーゲンが減っていくのです。さらにコラーゲンを生成する力さえも衰えてしまい、肌がたるんでしまいます。
筋力低下
身体と同じように顔にもいくつかの筋肉が点在しています。
人間は、筋力トレーニングなどといった運動が不足してしまうと筋力が低下し、身体がたるんで姿勢が悪化してしまいます。
表情筋も同じように、筋力が低下してしまうと徐々に皮膚が下がってしまい老けてみられるのです。
また、全身の筋力低下が低下すると、パソコンやスマートフォンの操作時に正しい姿勢を保持できなくなり、顔周辺の筋肉がこわばるため、顔のたるみの原因につながります。
浮腫み、脂肪の増加
表情筋の筋力低下が著しいと、筋肉で支えきれない量の脂肪がついてしまうため重さに耐えきれずに皮膚がたるんでしまいます。
また、血行不良による浮腫みは真皮の機能を低下させてしまい、顔がたるんでいるように見えるのです。
靭帯のゆるみ
肌のハリに重要な役割がある真皮層は、支持靭帯によって骨に固定されています。
しかし、脂肪が増えると靭帯が脂肪の重みに耐えきれなくなってしまい支持靭帯が伸びてしまうのです。
ずれ落ちた脂肪はたるみとなり、口周りにもあらわれます。
噛む回数が少ない
食事などで噛む回数が減ってしまうと顎の筋肉が衰えてしまい口元がたるんでしまいます。
また、柔らかい食事は、噛む頻度が少ないため顎の筋肉低下の原因です。
口元をたるませないためにはなるべく硬い食材を使った料理を食べるようにしましょう。
口元のたるみはどこにできる?
口元のたるみは「口角」「頬」「顎」の3か所にできやすくなります。鏡で確認をして口周りがたるんでいないか見てみましょう。
口角
皮膚の浅いことろにある表皮が紫外線などの影響により浮いてくると、頬の外側の皮膚が落ちて口角がたるんでしまいます。
さらに外側の皮膚の重みにより、口周りにしわができてしまうのです。
頬の中央や鼻の横の皮膚が落ちてきたら口元がたるんでいるのかもしれません。
頬
腹話術の人形「マリオネット」のように口の両端からあごにかけて2本に伸びる線「マリオネットライン」ができたら要注意です。
乾燥や紫外線のように外的要因に加え、口周りの筋肉の老化によって脂肪が垂れてしまいます。
顎
顎の下から首の付け根まで伸びる広頚筋が衰えてしまい、皮膚が支えきれなくなって発生する顎のたるみ。
顎のたるみは、急激な体重増加や生活習慣などが要因ともなっており、中高年のみならず若い世代にもよく見られます。
顔が大きく見えてしまったり浮腫んだように見えるため、周囲から「太った?」と勘違いされやすいようです。
口元のたるみが見た目に与える影響
口元のたるみは、思った以上に表情に表れやすく周囲に大きな影響を与えます。
不機嫌に見える
目元や口元がたるむことによって、全体的に表情が引き下げられ「不機嫌」「悲しそう」「さみしそう」といった印象を与えてしまいます。
特に口角が下がると「への字口」になるので、周囲からは「機嫌が悪い」「怒っているように見える」といったネガティブな印象を与えてしまいます。
顔の表情一つで人間関係のトラブルにも繋がるので、老化現象と諦めてしまうのではなく、しっかりとケアすることが必要です。
老けてみえる
顔のたるみがひどくなると、ほうれい線やマリオネットラインが目立ち、実年齢よりも老けてみられるようになります。
さらに、たるみにより表情が疲れているように感じるため、周囲の人も心配するかもしれません。
口元のたるみを予防する方法
口元のたるみはご自身のケアで予防することができます。日々の生活で簡単に実践できますから口元のたるみが気になる方は、取り入れてみましょう。
乾燥を防ぐ
肌が乾燥するとコラーゲン繊維も減少してしまい、顔がたるんでしまいます。
逆に弾力のある肌は真皮層にあるコラーゲン繊維がしっかりと張っているため水分が保てれています。
顔のたるみを防ぐためにも日々の保湿を徹底して行いましょう。
口角を下げない
口元のたるみは日々、過ごしている表情にも注意したいところ。口角が下がっていると口元にマリオネットラインができやすくなります。
特に頬や口のしたの筋肉も一緒に下がってしまうため、口角が下がらないように意識することが大切です。鏡を見る頻度を増やして常に表情を確認しましょう。
口輪筋を鍛える
口の周辺にある筋肉「口輪筋」の衰えも口元のたるみの原因です。
口輪筋は口を閉じたり口角を上げたりと豊かな表情を作るには欠かせない筋肉です。
大きく口を開けてあいうえお体操をするなど、口輪筋のエクササイズは手軽にできるので隙間時間で実践してみましょう。
広頚筋を鍛える
口元のたるみを解消するには、口元から首にかけて大きく広がっている広頚筋もトレーニングも効果的です。
広頚筋が緩んでしまうと口周りから顎、首元にかけての筋肉や皮膚が緩み、顔全体がたるんでいるように見えてしまいます。
また、マリオネットラインも解消できるため、口のたるみだけではなく顔全体のたるみに悩まされている方にもおすすめです。
口角下制筋を鍛える
無表情で過ごしていても口角が自然に下がってしまう方は、口角下制筋を鍛えましょう。
口角下制筋が固まってしまうと口周りの動きが悪くなり、表情が少なくなります。
口や顎周りをマッサージして口角下制筋の動きを解消しましょう。
表情を豊かにする
口元がたるんでいる人は、口や首にある筋肉が固まった状態にあります。
すると、次第に無表情になり、常に不機嫌な人に思われてしまうことも。日頃から、喜怒哀楽に表情をつけ感情とともに顔の筋肉を動かすことで、口元のたるみも解消されます。
普段の姿勢を見直す
顔のたるみは日々の姿勢も関係しています。
例えば、パソコンやスマホを見ている時間が多いと下を向いている時間が長くなるため顔の下半分が重力によって引っ張られてしまいます。すると、口角が引き下がり不機嫌な顔立ちになるのです。
また、ほうれい線やマリオネットラインと呼ばれる線が口周りにくっきりとできてしまうため、年齢よりも老けて見られるのです。
日頃の生活からスマホやパソコンを見る時間を減らすなどして、姿勢を意識しましょう。
口元のたるみを改善する治療法
セルフケアで口元のたるみが解消されない場合は、クリニックでも治療ができます。口元のたるみについて深刻な悩みを抱えている方は、一度クリニックに相談しましょう。
糸リフト
特殊な糸を皮膚の下に通すことでたるみを改善する糸リフトは、口元のたるみ解消に効果的な施術方法です。
糸リフトでは、ほうれい線や口角のたるみを改善し、フェイスラインを整えて肌の張りや弾力を維持します。
円錐状のバイオコーンやトゲのようなコグというものがついた皮膚内の細胞が活性化する糸を挿入し、組織へ引っ掛けることで土台からたるみを持ち上げます。
使用する糸は人体に吸収される医療用の糸のため、目元や口元といった細かい部分の施術も可能です。
施術方法は、はじめに糸を挿入する位置やリフトアップする部位をデザインします。
糸を通す場所に麻酔をし、実際に糸を挿入します。
顔に糸を挿入したまま針だけを抜き取り、患部に小さなテープを貼って終了です。
HIFU
近年、顔のたるみの施術方法として人気を集めているのが「HIFU」という方法です。
HIFUは2004年に顔のたるみ治療用として登場しました。
超音波を使って皮下にある薄い筋肉SMASに熱エネルギーを集め、肌の表面を傷つけずにたるみの治療を行います。
はじめにエネルギーを照射する範囲をデザインします。麻酔クリームを塗布したらデザイン範囲に沿ってHIFUを照射。治療後は、ダウンタイムもありませんので直後からメイクが可能です。
HIFUは、メスを使用せずに顔のたるみを改善できるため、フェイスリフトや糸リフトに抵抗がある方におすすめです。
また、最新のHIFU機器では従来の製品では難しかった目元や眉毛の下、カーブが強い額など細かい部分にもエネルギーを照射できます。顔にある小さなしわやたるみの治療に効果的です。
患者様一人ひとりの細かい要望に寄り添った施術が可能になっている施術方法ですが、機種によって得られる効果も変わってくるためご自身の要望に合った機器がおいてあるクリニックを見つけるといいかもしれません。
脂肪注入
口元のたるみやマリオネットラインに悩んでいる方は、脂肪吸引がおすすめです。
筋力が低下し、さらに皮膚にハリがなくなることで、口周りがたるんでしまいます。
そこで、マリオネットラインの溝に採取した脂肪から不純物を取り除いて濃縮し、細かく砕いた良質な「マイクロCRF」を注入し、ハリと弾力のある肌を取り戻します。
マイクロCRFは、しわやたるみの溝を埋めるだけではなく、脂肪に含まれる幹細胞によってコラーゲンが生成されるため、肌の活性化も期待できます。
ヒアルロン酸注射
口元のたるみにはヒアルロン酸注射も効果的です。
口角の下にあるマリオネットラインの溝にヒアルロン酸を注入することで水分量を整え、しわの溝を持ち上げます。
1回の注射で効果がみられ、3ヵ月~1年でヒアルロン酸は体内に吸収されるため、異物が身体に残る心配もありません。
口元のたるみについてのよくある質問
Q1.口元のたるみやほうれい線は解消されますか?
はい。改善できます。ご自身で行う予防方法もありますが、あまり効果が見られない場合クリニックでの治療も可能です。
Q2.無表情でいると友人に怒っているの? といわれます。これは口角が下がっているからでしょうか?
口角が下がっていると唇が「への字」になるため、まるで怒っているような表情になります。
しかし、口角の下がりはエクササイズで解消できます。
口周りをよく動かしてあげたり普段の姿勢にも気を付けたりしましょう。また、スキンケアでしっかり保湿することも効果的です。
口元のたるみについてのまとめ
口元のたるみがひどくなると、老けて見られる以外に、怒っているような表情になってしまいます。表情は人間関係のトラブルの元です。
まずはご自身でなんで口元がたるんでいるのか原因を探ってセルフケアをしてみましょう。
口元のたるみ治療を検討されている方は、まずは美容クリニックのカウンセリングを予約し、相談してみましょう。
WITH BEAUTY CLINICでは各種カウンセリングはすべて無料ですので、安心してご相談いただけます。
お電話、予約フォームで受け付けております。知識豊富な専門のスタッフが親切に丁寧にお答えしますのでお気軽にご利用ください。