抜け毛防止の薬、フィンペシアとは？医師が効果や副作用について解説

AGAの治療薬を調べていると、フィンペシアという薬が表示されることがあります。

プロペシアやサガーロほど有名な薬ではないため、聞きなれない方も多くいるでしょう。本記事ではフィンペシアの効果や副作用について解説をします。

フィンペシアとは

フィンペシアは、インドに本社を構えるシプラ社が製造、販売をしている抜け毛防止の薬です。有効成分にはAGAの治療薬にも使われているフィナステリドを使用しています。

フィナステリドにはAGAの原因でもある還元酵素「5αリダクターゼの阻害作用」を阻害する働きがあります。

しかし、フィンペシアは日本未承認の医薬品のため、処方しているAGAクリニックは多くありません。

また、日本で承認されてない抜け毛防止の薬は、安全性や有効性が保証されていないのです。

そのため、日本で入手できるフィンペシアは個人輸入や海外通販によるものがほとんどです。

日本の厚生労働省では未承認の医薬品には注意喚起をしているので、使用時は自己責任になります。

フィンペシアの効果

プロペシアと同じ有効成分、フィナステリドを使用したフィンペシアは、AGAの原因でもある還元酵素「5αリダクターゼ」のⅡ型を阻害し、ジヒドロテストステロン（DHT）の生成を抑制します。

よって、薄毛の進行を防ぎAGAの治療をするという効果があります。

髪の毛が生えるヘアサイクルが成長期と休止期があります。

一般的に成人男性は3～5年といわれていますが、AGAを発症すると髪の毛が太くなる成長期が短くなり、細くて短い髪の毛のままン受け落ちてしまうのです。

しかし、フィンペシアは根本からアプローチができるため、AGAの進行を遅らせることができます。

フィンペシアの服用方法

フィンペシアは1日1錠の服用が推奨されています。

特に服用するタイミングは定められていませんが、効果は24時間持続するため、毎日決まった時間に服用することが望ましいです。

フィンペシアは継続的に使用することで効果が期待できるので、飲み忘れないようにしましょう。

また、プロペシアやサガーロといった同じような効果を持つ抜け毛防止の薬とは併用ができません。安全に服用するためにも医師に相談すると安心です。

フィンペシアの効果が出るまでの期間

抜け毛防止の治療薬には個人差があり、薄毛の進行具合や体質によって効果がでるまでの期間は異なります。

しかし、人によってはフィンペシアを服用してから2、3ヵ月で効果が見られる場合もあります。

一般的に抜け毛防止の治療薬は、乱れたヘアサイクルを正常にするため、最低でも6ヵ月間飲み続けることで効果がみられます。

また、ある程度効果が見られたからといって、フィンペシアの服用を中止すると、ジヒドテストステロン（DHT）の生成が抑えられていない確率が高いため、効果は持続しません。

つまり、フィンペシアは発毛した髪の毛を維持し続けることも重要なのです。

フィンペシアの服用による依存性や耐性といったことは報告されておりませんので、しっかりと服用を続けましょう。

フィンペシアの副作用

男性機能の低下

フィンペシアを服用すると勃起機能不全や性欲減退が発生する恐れがあります。

性的興奮の環境下にいても勃起がしないなど、男性機能が一時的に低下します。また、ジヒドロテストステロンは性機能に関係するホルモンのため、不妊といったことにもなりかねません。

初期脱毛

フィンペシアの服用開始時には、一時的に髪の毛が抜けるといった症状も現れます。しかし、これはフィンペシアの効果がないということではありません。

フィンペシアを使用し始めるとで、髪の毛が正常なヘアサイクルに戻すために、不要な髪の毛を押し出す「休止期脱毛」といわれるものです。

休止脱毛期は約1～3ヵ月継続するといわれています。AGAが進行してしまったと勘違いして、フィンペシアの使用を中止しないようにしましょう。

抑うつ

フィンペシアをしばらく服用すると抑うつ状態となり、気分が沈んだりネガティブ思考になったりする場合があります。日常生活に支障をきたす場合は医師に相談しましょう。

肝機能低下

フィンペシアを摂取すると肝臓で代謝されるため、肝機能障害を患っている方は服用ができません。

また、肝機能の低下により、発熱や嘔吐、吐き気や黄疸の症状がみられることもあります。

異変を感じた場合は、フィンペシアの服用を中止しすぐに医師の診察を受けましょう。

フィンペシアの注意点

日本で未承認の治療薬「フィンペシア」を服用する際、いくつか注意する必要があります。

予期せぬ健康状態が発生する

フィンペシアのように個人輸入や通販によって入手した医薬品は、日本では承認されていないため品質が劣ると考えましょう。

有害な物質が含まれている可能性もありますし、フィンペシアを服用することで大きな健康被害が生じる可能性も十分に考えられます。

また、用量、用法を間違ったために重大な副作用も発生する場合もあるので、注意が必要です。

偽物の可能性が高い

海外通販や個人輸入をした医薬品は、偽物でもある可能性が高いです。

商品パッケージに記載されている外国語もでたらめに書いてあることもあり、表示されている以外の成分が含まれている場合があります。

なかには非常に価格が安く販売しているフィンペシアもあり、薄毛を解消する効果に不安を感じます。

流通経路が不明な偽造医薬品は、死亡事故も多く発生しているため、特に気を付けなくてはなりません。

自費負担

日本で未承認の医薬品を服用した際、副作用が発生しても国が定める救済処置を受けることはできません。

未承認の医薬品による健康被害の場合は、全額自己負担になる可能性も十分にあり得るので覚えておきましょう。

フィンペシアについてのまとめ

プロペシアと同じ成分を配合しているからといって、フィンペシアを服用すると、最悪の場合死に至る可能性があります。

AGAの効果は見られても健康面が確保できなければ、安全性が高いとは言い切れません。

フィンペシアを服用した場合は自己責任になりますので注意しましょう。

抜け毛でお悩みの方は、まずは美容クリニックのカウンセリングを予約し、相談してみましょう。

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