ハイフ(HIFU)の効果とは?仕組みから解説!

顔のたるみが目につくようになると、どうしても気になってしまいますよね。

糸リフトやヒアルロン酸注射もあるけど、顔への施術は慎重に行きたい…という方も多いかと思います。

そこで、この記事ではハイフ(HIFU)による肌の引き締め効果や仕組みについてまとめました。

ハイフはメスも必要なく、痛みや副作用も少ないのが特徴で、非常におすすめです。

顔のたるみや小じわの悩みを解消できるように参考にしてみてください。

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著者情報(小野優子)ビューティーウィズ編集部
小野優子
スキンケアとアンチエイジングに注力するアラフォーライター。自身がシワ・シミ・たるみに悩み始めたことをきっかけに、美容医療に目覚める。「何歳になっても美しく」をモットーに活動中。

そもそもハイフとは?

ハイフ(HIFU)とは、超音波を用いて顔の肌内部に熱を加える、美容医療の一種です。熱を与えるだけでフェイスラインの改善が期待できることから、切らない(メスを使わない)美容施術として注目されています。

超音波を虫眼鏡と同じような原理を使って照射することで、肌の表面は傷つけず、肌内部だけにアプローチする事が可能となっています。具体的には肌内部の「SMAS筋膜」がメインターゲットです。

SMAS筋膜は加齢によってたるんでいき、顔のたるみ・シワの原因となるのですが、ここに熱を加えて引き締める事で、フェイスラインの改善が可能と言われています。

また、熱を加えることで軽いやけどのような状態になるのですが、皮膚の再生能力を用いてコラーゲンの生成を促す、という作用もあります。1ヶ月~3ヶ月程度かけて、徐々に肌の状態を改善していく効果にも期待できます。

SMAS筋膜以外にも皮下脂肪や真皮など、比較的浅い層をターゲットとするハイフもあります。30代以降の加齢が原因で発生するたるみ・シワの改善が主な効果となりますので、30代以降の方の利用がおすすめです。

ハイフの効果を仕組み・原理から詳しく解説!

ここでは、ハイフの各効果について詳しく解説していきます。

効果1.顔のたるみ・シワを改善

引用:美容診療室Ael

ハイフの代表的な効果として顔のたるみを改善するが挙げられます。

ハイフはたるみ・シワの原因とたるSMAS筋膜へ直接アプローチできる施術です。緩んだSMAS筋膜に熱を加えることで筋膜を引き締め、たるみ・シワを改善することが可能となっています。

ハイフには「カートリッジ」と呼ばれる、アプローチする肌の層を変更することができる機能が備わっているのですが、SMAS筋膜は「4.5mm」のカートリッジを使用して施術を行います。

この他にも、皮下脂肪を対象とする「3mm」や、真皮を対象とする「1.5mm・2mm」といったカートリッジも存在します。

SMAS筋膜へのアプローチが主流ですが、例えば皮下脂肪が多い方は3mmのカートリッジを併用したり、といった施術も可能です。

効果2.創傷治癒によるコラーゲンの生成

引用:メディアージュクリニック名古屋院

ハイフは「創傷治癒(そうしょうちゆ)によるコラーゲンの再生効果」にも期待できます。

ハイフで肌内部へ熱を照射することで、軽いやけどのような状態を引き起こします。その後、人体の自然治癒能力が働き、肌を治そうとするためにコラーゲンの再生が促されます。

コラーゲンは肌に良い、となんとなく認識している方も多いかと思います。具体的には、コラーゲンは主に肌の真皮層(表皮の1つ下の層)へ影響する成分です。肌の弾力やハリを与えてくれたり、たるみ・シワの改善にも役立ちます。

「人間の再生能力を使ってコラーゲンを作らせる」というのも、ハイフの効果の1つであり、肌質の改善に役立ちます。将来的にもたるみにくくなり、ハリのある肌を維持しやすくなるでしょう。

なお、コラーゲンの再生には時間がかかるため、この効果を実感するまで1ヶ月~3ヶ月程度は必要となります。

効果3.フェイスラインの改善

ハイフには「フェイスラインの改善」という効果にも期待できます。

前述した2つの要素も長期的に見ればフェイスラインの改善となるのですが、施術後すぐに肌の引き締め・フェイスラインの改善を実感する方も中にはいます。

ハイフの施術の方法によって、施術直後の実感度は変わってきます。主に真皮・皮下脂肪など肌の浅い層へアプローチする施術は、施術後すぐにでも比較的実感しやすいです。

皮下脂肪は分かりやすい例ですね。皮下脂肪へ熱を与えて縮ませる効果が期待できるので、皮下脂肪が多い方には効果的な施術です。皮下脂肪は3.0mmのカートリッジを用いる事が多く、「リニアハイフ」という名称で呼ばれたりもします。

但し、元々脂肪が少ない方、20代など若くたるみ・シワがそこまで多くない方は注意が必要です。ハイフをすることで小顔効果に期待できるものの、元々小顔な方がやってしまうと、こけて見えたりしてしまう事があります。

ハイフは事前に医師とカウンセリングし、適切なカートリッジや施術を用いることが大切です。医師の話にはしっかりと耳を傾け、自身の目的も伝えて適切な方法を選んでもらうようにしましょう。

ボディハイフの効果について

ボディハイフ 施術箇所
  • 二の腕
  • 腹部
  • 太もも
  • ウエスト・腰周り
  • 背中

ハイフは顔への照射がメインなのですが、身体や首に対して施術する「ボディハイフ」と呼ばれる施術もあります。

顔と比べると肌が厚いため、使用するカートリッジは「8mm~13mm」程度となります。ボディハイフは一部機種でしか取り扱いができないため、利用したい場合はあらかじめクリニックの情報を確認しておきましょう。

ボディハイフの効果は、顔の場合と少し違って「脂肪を減らすことで部分痩せをする効果」に期待して行われます。

二の腕や腹部、お尻や太ももなどにある皮下脂肪をメインターゲットとして熱を与え、脂肪細胞へアプローチして縮める事が目的です。焼肉をするとき、生肉を焼くと少し縮まりますが、それと似たような事を皮下脂肪に対して行います。

太ももにばかり脂肪がいく…など、部分的に脂肪を減らしたい部位がある方におすすめの施術です。

ハイフは継続する事でより効果に期待できる

経過期間効き目の説明範囲
1~3か月コラーゲンが増える時期肌(表皮・真皮)
3か月~6か月施術の効果が最大限にでる時期SMAS層
7か月~12か月徐々に効き目が落ちる時期全体

ハイフの効果が続く期間と範囲についてまとめました。

1か月から3か月の時期では目立った効果がではじめます。具体的には、コラーゲンが増加して肌の弾力などが改善されるようになります。

3か月から6か月の時期ではSMAS層にも変化が現れるようになります。顔のたるみも改善されていきます。

7か月から12か月の時期は施術効果が徐々に低下する時期です。個人差もあるのため、参考程度に確認してみてください。

ハイフはこんな人におすすめ!

メモ
おすすめできる場合
  • 年齢が高い場合
  • 顔のたるみが生じている場合
  • 二重あごなど脂肪が多い場合
おすすめできない場合
  • 年齢が若い場合
  • 顔に脂肪が少ない場合

ハイフは年齢層が高く、顔にたるみが生じている場合にはおすすめです。

SMAS層などが緩んでいる場合にハイフ機器から熱照射をしていくことができるためです。二重あごなど、脂肪が多い場合にも脂肪細胞を破壊できるのでおすすめです。

逆に、年齢が若くて、肌に張りがある(たるみが無い)場合にはおすすめできません。

顔に脂肪が少ない場合であれば脂肪細胞もあまり多くはないので、照射の必要性がないのでおすすめできません。

まとめ

ハイフの効果まとめ
  • ハイフは肌内部へ熱を照射する施術
  • 効果は「肌の引き締め」「コラーゲン生成を促進する事による肌のハリ・弾力を与える」
  • アプローチする主な層は「SMAS筋膜」であり、他に「皮下脂肪」や「真皮」を対象とする事もある
  • 30代以降の肌のたるみ・シワが気になる方におすすめの施術

ハイフはメスを使わずに肌のたるみを改善できる点が最大の特徴です。

ハイフ機器から熱照射をすることで、たるみの改善やコラーゲンの生成、フェイスラインの改善が期待できます。

施術から3ヶ月~1年間は効き目が続くので、興味がある場合には是非カウンセリングを受けてみてください。