脂肪吸引とは?仕組みからリスクまで徹底解説!

自分の理想に近づける、無理なくきれいな痩身効果が期待できるという「脂肪吸引」が人気で増えてきていますね。

ただ、「痛そう」「なんだか怖い」というイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか。

美容クリニックで「脂肪吸引」の施術を受ける際には、まずどのような施術なのか仕組みやリスクなど正しい知識を持つことが重要になります。

そこで、この記事では脂肪吸引についての仕組みやリスク、ダウンタイムなど基本的なことを解説していきます。

しっかりと脂肪吸引の仕組みについて理解を深めて、後悔しない脂肪吸引やクリニック選びに向けてぜひ最後まで読んでください。

著者情報(三浦希)ビューティーウィズ編集部
三浦 希
日々美容に関する情報を収集し、最新の情報をキャッチすることに努めている。美容整形だけでなく、コスメ・ヘアケア・ダイエット等幅広い分野の調査担当。

脂肪吸引とは

脂肪吸引とは、体内の皮下脂肪の脂肪細胞を取り除く痩身治療で「手術による脂肪吸引」と「手術不要の脂肪吸引」があります。

人の脂肪には「皮下脂肪」と「内臓脂肪」がありますが、美容クリニックで吸引されるのは、この「皮下脂肪」の脂肪細胞となります。

皮下脂肪は筋肉の周りについている脂肪で、皮膚と筋肉のあいだの深い層にあり、ダイエットや運動で簡単に落とすことができません。

痩身治療で脂肪吸引できる部位は、主に顔・二の腕・お腹・太もも・お尻など皮下脂肪がついている部位になります。

そして、見た目の改善を目指した痩身治療法には、手術あり・なしの施術のほかに、機械式か手動式か、時間、リスク、料金、向いている人の特徴などに違いがあります。

そのため事前に施術方法についてよく理解したうえで、美容クリニックでカウンセリングを受けつつ自身に合った施術を選択することが大切です。

手術による脂肪吸引

引用元:ガーデンクリニック

「手術による脂肪吸引」は、麻酔をした後にカニューレ(特殊な細い吸引管)を皮下脂肪層に挿入し、脂肪細胞を吸引して取り除きます。

美容クリニックの脂肪溶解注射と比較すると脂肪吸引のダウンタイムは長いですが、1回の施術で見た目の改善効果は大きく、仕上がりが長期的に続くことが特徴です。

気になる脂肪吸引の施術中の「痛み」ですが、施術の際はしっかりと麻酔をしているため痛みを感じることはありません。

手術不要の脂肪吸引

「手術不要の脂肪吸引」は、低温に弱い脂肪細胞の性質を利用し、脂肪だけを冷却して脂肪細胞を除去していきます。

効果を実感するまで少し時間がかかりますが、メスや針を使わない手術不要の痩身治療なので、安全で傷跡も残らず痛みもダウンタイムもほぼないのが特徴です。

脂肪吸引の仕組み

引用元:湘南美容クリニック

美容クリニックで行われる脂肪吸引は、筋肉のまわりにつく皮下脂肪層の「脂肪細胞」を除去する痩身治療です。

美容クリニックの「脂肪吸引」は、肥満状態で大きくなった体の脂肪細胞の「数を減らす」ことでサイズダウンさせます。

美容クリニックの痩身治療により体の脂肪細胞の数が減るので、見た目の改善やリバウンドしにくいというのが脂肪吸引の仕組みです。

一方で、「ダイエット」は、肥満状態で大きくなった脂肪細胞を食事制限や運動で「小さくさせる」ことでサイズダウンさせます。

ダイエットで脂肪細胞がいくら小さくなっても脂肪細胞の数は変わらないので、暴飲暴食で脂肪細胞が大きくなると見た目も大きくなりリバウンドしやすいということになります。

次の項目では、体の脂肪細胞の数を減らしてサイズダウンさせる、美容クリニックの脂肪吸引の方法と主な機械の種類について解説していきます。

脂肪吸引の方法と主な機械の種類

クールスカルプティングシリンジ法ベイザーリポアキーセルライポマティックボディージェット
分類機械式手動式機械式機械式機械式機械式
特徴
  • 手術不要の冷却痩身治療
  • 脂肪を冷却して脂肪細胞だけを自然代謝で排出して除去
  • 傷跡もなくダウンタイムもほとんどない
  • シリンジ(注射器型の吸引器)で医師が手動で脂肪を吸引
  • 数ccずつ脂肪細胞を取り除いて繊細な微調整が可能
  • 体への負担が少ない
  • ベイザー波(超音波)を脂肪にだけ照射し、熱で脂肪を「液状」にさせて吸引
  • 血管や繊維質が傷つきにくく引き締まりやすい
  • 脂肪除去率が高い
  • カニューレの高周波による細かな振動機能で脂肪を「粒状」にほぐして吸引
  • 熱を使わずに吸引するので回復も早い
  • 脂肪による豊胸や顔への脂肪注入が可能
  • カニューレの高周波による回転式振動機能で固い脂肪を「分解」して吸引
  • 熱を使わずに吸引するので回復も早い
  • 内出血や痛みが少なくダウンタイムが短い
  • 水のジェット水流で脂肪をバラバラに分解させて吸引
  • 血管や神経など傷つけず体への負担は少ない
  • 出血量が少なくダウンタイムも短い
手術有無×
手術なし

手術あり

手術あり

手術あり

手術あり

手術あり
痛み×
痛みなし

痛み少ない

痛み約10日程度

痛み約3~4日程度

痛み約3~4日程度

痛み少ない
脂肪吸引量
持続効果半永久的半永久的半永久的半永久的半永久的半永久的
メリット
  • 手術不要でメスも針もなく施術は待つだけ
  • 傷跡が残らず、痛みやダウンタイムはほぼない
  • 施術時間は30分~70分程度で短い
  • 施術直後から仕事や運動もできる
  • 脂肪吸引の深さや範囲など繊細な微調整
  • 自然な曲線で見た目が自然
  • ダウンタイム回復が早い
  • 脂肪吸引する範囲が広範囲
  • 体のデザインの自由度が高い
  • 引き締め効果が強く仕上がりがきれい
  • 豊胸や顔へ脂肪注入が可能
  • 痛み・ダウンタイムがわりと短い
  • 脂肪除去率が高い
  • 熱による炎症が起きにくい
  • 1回で広範囲の脂肪吸引ができる
  • 周辺組織を傷つけにくく内出血が少ない
  • 痛み・ダウンタイムが短い
  • 出血量が少ない
  • 皮膚の凸凹が起こりにくくなめらか
  • 繊細なボディラインのデザインが可能
デメリット
  • 施術を複数回受ける
  • 痩身効果を感じるまで時間がかかる
  • 脂肪吸引量が他と比べて少ない
  • 1回に吸引できる脂肪量が限られている
  • 医師の技術力が大きく関係する治療
  • 手作業なのでマシンに比べると脂肪吸引量は少ない
  • 熱による炎症が起きることもある
  • 細かくデザインを設定するような施術は難しい
  • カニューレが他に比べると太い
  • デザイン性を意識した細かな脂肪吸引は難しい
  • 水分量が多いのでむくみやすい
  • 皮膚の引き締め効果はあまり期待できない
  • 脂肪が固い部位によっては不向き
クリニックガーデンクリニック

美容クリニックの脂肪吸引は、医師が手作業で吸引する「手動式」と マシンのポンプを用いて吸引する「機械式」の2つの方法に分類されます。

「手動式」の脂肪吸引は、シリンジ法の脂肪吸引で医師が手作業で脂肪を吸引し取り除く方法です。

「機械式」の脂肪吸引は、主にベイザーリポ・アキーセル・ライポマティック・ボディージェット・クールスカルプティングという痩身マシンを用いて脂肪を吸引し、脂肪細胞を取り除く方法です。

この「機械式」は、吸引する脂肪範囲が広くて脂肪量が多い部位の施術に適しています。

また、「機械式」の脂肪吸引の中でもクールスカルプティングという痩身マシンだけは「手術不要の脂肪冷却痩身治療方法」になります。

手術不要のクールスカルプティングを除き、シリンジ法・ベイザーリポ・アキーセル・ライポマティック・ボディージェットは「手術による脂肪吸引の治療方法」になります。

手術による脂肪吸引の治療方法のベースは一つで、止血剤や麻酔液などを体内に注入して皮下脂肪層を膨らませて脂肪吸引する方法です。

シリンジ法・ベイザーリポ・アキーセル・ライポマティック・ボディージェットは、その時にどんなやり方で脂肪吸引するかという違いになります。

それでは、特徴をご紹介します。

シリンジ法

引用元:ガーデンクリニック

シリンジ法の脂肪吸引は「手動式」に分類され、シリンジ(注射器型の吸引器)を使用して医師が手作業で脂肪を吸引して取り除く方法です。

特徴は、脂肪範囲が狭くて繊細な調整が必要な部位に使用したり、吸引した脂肪量を把握できる点です。

シリンジ法の脂肪吸引は、脂肪吸引量が他と比べて少ないため脂肪範囲が広い部位には不向きです。

一方で、掃除機のようなポンプ式機械の吸引力を使わずに完全手作業で行う手術なので、脂肪を吸引する深さや範囲など繊細な微調整ができたり、他の組織を傷つけることなく吸引できるメリットがあります。

体への負担はほぼないことや、傷跡が残らずダウンタイム回復が早いので、施術直後から仕事や運動もできる点はメリットと言えるでしょう。

美容クリニックによっては、顔の場合はシリンジ法、ボディの場合はポンプ法で使い分けているクリニックもあります。

ベイザーリポ(ベイザー)

引用元:湘南美容クリニック

最近よく聞くのがベイザー脂肪吸引です。

「ベイザーリポ」とは、皮下脂肪を超音波で液状に溶かす「機械」のことです。

最近よく聞く「ベイザー」とは、脂肪だけをピンポイントに照射するベイザー波(超音波)のことです。

脂肪だけをピンポイントに照射するベイザー波(超音波)は、熱で脂肪をドロドロの液体状に溶かします。その後、複数のカニューレ(吸引管)を使って吸引します。

特徴は、脂肪だけに影響するベイザー波(超音波)が脂肪を照射するので、血管や繊維質やそのほかの周辺組織を傷つけにくいことです。

熱による炎症が起きることもあるのですが、ベイザー波(超音波)は皮膚と筋肉をつなぐゴム状の繊維質も傷つけないため、術後に伸びた繊維質が縮まることで皮膚を引き締めます。

そのため、皮膚がたるみにくく仕上がりがきれいなこともベイザーの特徴です。

また、脂肪を液状にして吸引するため、幅広い範囲での脂肪除去が可能となります。

アキーセル

引用元:ガーデンクリニック

アキーセルは、脂肪を吸引する時にカニューレ先が高周波の繊細な振動で脂肪を粒状にほぐして吸引する機械です。

ベイザーのように熱を使いません。

アキーセルは振動機能で脂肪を取りやすくして吸引するので、体内の組織へのダメージが少なくむくみが出にくいのが特徴です。

細かなデザイン設定する施術は難しいですが、吸引する脂肪は不純物が少なくてきれいなので豊胸や顔への脂肪注入が可能です。

脂肪除去率が高いのに、わりと痛みやダウンタイムが短いのはメリットと言えます。

脂肪注入を前提にした脂肪吸引にも適しています。

ライポマティック

引用元:湘南美容クリニック

ライポマティックは、超音波脂肪吸引技術と、回転式のハンドピースによって固い脂肪を分解しながら吸引する機械です。

高空気圧を利用した振動機能で脂肪を取りやすく吸引するので、体内の組織へのダメージが少なく内出血が少なくむくみが出にくいです。

他に比べるとカニューレが太く、デザイン性を意識した細かな脂肪吸引は難しいですが、ベイザーのように熱を使わないので熱による炎症を防ぐことができます。

1回で広範囲の脂肪吸引が可能で、術後の腫れや痛みのダウンタイムも少ないのが特徴で安全性に優れています。

ボディージェット

引用元:渋谷美容外科クリニック

ボディジェットは、麻酔薬と止血剤入りのジェット水流をスプレーのように噴射して、脂肪と周辺組織の癒着を分離させ、カニューレで脂肪細胞だけを吸引して除去する機械です。

ジェット水流での麻酔なので血管・神経・繊維質など周辺組織へのダメージを防ぎ、出血量や痛みが少ないのが特徴です。

脂肪が固い部位によっては不向きとなります。

一方で、脂肪吸引した部位の仕上がりはなめらかな自然な仕上がりとなり、ボディラインを繊細にデザインできます。

脂肪吸引した部位の皮膚の凸凹が起こりにくく、なめらかな自然な仕上がりが期待できる施術です。

痛みや腫れが少なくダウンタイムも短いため職場などの復帰も早いのはメリットと言えるでしょう。

クールスカルプティング

引用元:共立美容外科

クールスカルプティング(クルスカ)は、アプリケーターを痩せたい部位に装着するだけで体の脂肪細胞を取り除く手術不要の痩身マシンです。

脂肪冷却痩身治療ができるクールスカルプティングは、低温に弱い脂肪細胞の性質を利用して血管や神経などを傷つけずに脂肪を冷却し、脂肪細胞だけを凍らせます。

脂肪細胞を破壊して脂肪細胞の数を減らし、自然代謝で体内から排出させることでサイズダウンさせる仕組みです。

手術不要でメスも麻酔も使わない痩身治療なので、ダウンタイムもなく傷跡も残りません。

複数回施術が必要ですが、手術不要で切開することなく安心してサイズダウンさせるのが特徴です。

脂肪吸引で後悔しないために知っておきたい5つのリスク

脂肪吸引には、手術の失敗やリスクによる安全性への不安から施術をためらっている方もいるかと思います。

そこで、まずは後悔しない脂肪吸引のために知っておきたいリスクについて解説していきます。

手術による脂肪吸引はどのクリニックでもリスクがゼロとは言えませんが、「リスク」について理解しておくと脂肪吸引への不安がグッと減りますので是非チェックしてみてください。

リスク①術後は痛みが伴う

脂肪吸引のリスクの一つは、術後やダウンタイム中には痛みが伴うことです。

痛みは個人によって異なりますが、筋肉痛のような痛みが起こります。

術中は麻酔をしているので痛みは感じませんが、主に術後2~3日が痛みのピークが起こり、それを過ぎるとだんだん落ち着いてきます。

リスク②術後の後遺症が現れる

脂肪吸引のリスクの一つは、脂肪吸引をすると術後に後遺症が現れることです。

よく現れる症状は腫れ、むくみ、内出血、打ち身のアザ、皮膚の凹凸(おうとつ)、テーピングのかゆみ、しびれや感覚の変化です。

稀なケースとしては、塞栓症、血腫、感染症、皮膚壊死、漿液腫(しょうえきしゅ)、熱傷、内臓損傷、血栓、合併症があります。

後遺症が現れても、ダウンタイムで症状が消失するようにしっかりと患部を圧迫固定したり、後遺症の症状を軽減するケアを怠らないことが大切です。

稀なケースの後遺症は医師の技量が関係してくることもあるため、やはり実績や症例が豊富で信頼できるクリニック選びをしたいところです。

リスク③傷跡が残る

脂肪吸引は、数ミリですが皮膚を切開して手術するので傷跡ができやすいのがリスクの一つです。

傷跡は目立ちにくくよく見ないとわからないくらいの傷跡ですが、ダウンタイムに激しい運動や長時間の入浴をすることで、目立つ傷跡につながるケースもあります。

基本的に、シワの中や下など傷跡が目立たないように皮膚切開や縫合をしてくれますが、医師の技量が関係してくることもあるため、実績や症例が豊富で信頼できるクリニック選びをしたいところです。

リスク④失敗する可能性もある

脂肪吸引には失敗する可能性もあることがリスクの一つです。

例えば、皮膚表面のボコボコ・たるみ・引きつれ・つっぱり(硬縮・こうしゅく)・凹凸(おうとつ)・段差・左右のバランスなどの失敗です。

主に、自然経過によるものや医師の技量不足がリスクの主な原因です。

ここで自然経過による引きつれ・つっぱり(硬縮・こうしゅく)を具体的に説明します。

脂肪吸引後は内出血や腫れなどを防ぐために部位を圧迫固定をしますが、圧迫が弱かったり甘かったりすると、皮膚が癒着して皮膚のつっぱり・ひきつれ・患部の凸凹ができてしまいます。

自然経過によるものでは、圧迫固定は術後の仕上がりの美しさに影響するので、しっかりとケアを行ないましょう。

リスク⑤死亡事故のリスクもある

脂肪吸引の手術は麻酔を使用した外科手術を行う以上、どこのクリニックでもリスクゼロとは言えません。

過去に日本でも極めて稀な死亡事故が発生しました。

主に原因は、麻酔によるもの、医師の技術不足によるものです。

医師が正しい方法で脂肪吸引の施術を行なえば安全性は高くなるので、脂肪吸引施術を希望する場合は、麻酔科医が在中していることや症例数の経験豊富なクリニックを選ぶことが大事です。

脂肪吸引のデメリット3つ

脂肪吸引で知っておくべきデメリットを3つご紹介します。

しっかりとデメリットを理解しておくと、脂肪吸引における不安が軽減されます。

また、後悔や失敗しない脂肪吸引の施術やメニュー選びにもつながるので、しっかりと確認しておきましょう。

ダウンタイムは痛みや後遺症が伴う

手術による脂肪吸引となると、どうしてもダウンタイムは痛みや後遺症が伴います。

これは手術のよる後遺症で痛みや腫れ、内出血、むくみ、かゆみなどの症状が現れてきます。

痛みが苦手な人、ダウンタイムが気になる人は、脂肪吸引よりもクールスカルプティングのような手術不要の脂肪冷却痩身治療が向いているでしょう。

傷跡が目立つ場合もある

手術による傷跡は、脂肪吸引をする際にカニューレを体内に挿入する時の皮膚切開によるものです。

たった数ミリの皮膚の切開口ですが、傷が落ち着くまでに時間がかかったり、傷跡が目立つ場合もあります。

医師もなるべく傷跡が残らない目立ちにくくなるような場所を切開したり縫合していますが、人それぞれ回復するスピードは異なります。

一般的に術後半年~1年すると傷跡も目立ちにくくなり、それ以降は傷跡も変化はしません。

傷跡が気になる人は、クールスカルプティングのような手術不要の脂肪冷却痩身治療が向いているでしょう。

体重はあまり減らない

意外かもしれませんが、脂肪吸引しても体重はあまり減りません。

脂肪組織の密度は水よりも軽いため、2kgの脂肪を吸引しても体重は2kgも減らないのです。

だからと言って、見た目の改善効果はしっかりあるので、がっかりする必要もありません。

体重はほとんど減りませんが、ダウンタイム後にはサイズダウンした見た目の変化を感じるでしょう。

脂肪吸引のメリット3つ

脂肪吸引で知っておくべきメリットを3つご紹介します。

メリットを理解しておくと、脂肪吸引における期待が膨らみ理想の自分がイメージしやすくなります。

また、自分が脂肪吸引の施術に向いているのかしっかりと確認しておきましょう。

リバウンドしにくい

脂肪吸引後の痩身効果は半永久的なのでリバウンドしにくいです。

ダイエットは、体内の脂肪細胞が小さくなることでサイズダウンし、脂肪吸引では体内の脂肪細胞の数が減ることでサイズダウンします。

脂肪吸引すると、脂肪細胞の数が減っているので脂肪がつきにくくリバウンドしにくくなります。

暴飲暴食などよほどの不摂生でなければ、リバウンドしにくいです。

短期間で痩身効果が高い

脂肪吸引は直接脂肪を取り除くので、食事や運動制限がなくても短期間での見た目の痩身効果は高いです。

特に、脂肪吸引する脂肪は「皮下脂肪」です。

この皮下脂肪は、内臓脂肪に比べて食事制限や運動をしても効果が出にくく痩せにくい脂肪です。

脂肪吸引では、この皮下脂肪を取り除くため、脂肪溶解注射よりも1回の施術で見た目の痩身効果が大きく、忙しい人が短期的に痩せるにはぴったりです。

若々しさを保つことができる

脂肪吸引で、二重顎や二の腕のたるみの部分痩せをしたり、お腹や太もものボリュームを落とすことで若々しさを保つことができます。

すっきりしたフェイスラインや見た目の改善はもちろんですが、これまで諦めていたファッションを取り入れたり、体が動きやすくなることで健康的なボディラインが若々しい印象を与えてくれます。

しかも、脂肪吸引後の持続効果は半永久的です。

過剰な暴飲暴食・不摂生をしない限り、脂肪吸引で得られたフェイスラインやボディラインは半永久的なのでいつまでも若々しさを保つことができます。

脂肪吸引のダウンタイム経過と痛み・症状

部位二の腕お腹お尻太もも
完了期間3カ月程度3カ月程度3~6カ月程度3~6カ月程度3~6カ月程度
ダウンタイム経過
  • 痛み
    ピークは3日間。2週間後から落ち着く。
  • 腫れ・むくみ
    ピークは3日間。7~14日後から落ち着く。
  • 内出血
    ピークは4~7日間。あざは1~2週間ほどで消失。赤黒い色から黄色くなる。
  • 硬縮
    ピークは術後3週間~1カ月間。皮膚がつっぱり、徐々に硬くなる。
  • 痛み
    ピークは3日間。1週間程度強い筋肉痛のような痛み。
  • 腫れ・むくみ
    ピークは2~3日程度。3~7日後から患部に水が溜まってむくむ。
  • 内出血
    3日間程度赤黒い内出血。1週間後から黄色くなる。
  • 硬縮
    1週間頃~皮膚が徐々に硬くなる。
  • 痛み
    ピークは3日間。1週間程度強い筋肉痛のような痛み。
  • 腫れ・むくみ
    ピークは1週間程度。2週間後から徐々に落ち着く。
  • 内出血
    ピークは術後2~3週間程度。その後徐々に落ち着く。
  • 硬縮
    1週間頃から皮膚が徐々に硬くなる。2週間~3カ月で落ち着く。
  • 痛み
    5日間程度強い筋肉痛のような痛みや違和感。1週間程度で落ち着く。
  • 腫れ・むくみ
    ピークは翌日から3日目頃。1週間前後から水が溜まりむくむ。
  • 内出血
    術後翌日~内出血。2週間ほどで徐々に消失。
  • 硬縮
    3日間皮膚はしわしわ。1週間後から皮膚が硬くなり2週間~3カ月で落ち着く。
  • 痛み
    強い筋肉痛のような痛みピークは3日間。1週間程度で落ち着いていく。
  • 腫れ・むくみ
    腫れのピーク4~7日間。むくみは2週間程度で解消。
  • 内出血
    翌日~3日目に出現。あざは3週間程度で消失。
  • 硬縮
    3日間は皮膚はしわしわ。2週間後から皮膚が硬くなり2~6カ月で落ち着く。
圧迫固定術後3~7日間圧迫固定。抜糸後1~3カ月目までフェイスバンドで圧迫術後3~7日間圧迫固定。抜糸後1~3カ月目までボレロで固定術後3~7日間圧迫固定。抜糸後1~3カ月目まで1日12〜24時間圧迫術後3~7日間圧迫固定。抜糸後1~3カ月目までストッキングで圧迫術後3~7日間圧迫固定。抜糸後1~3カ月目までストッキングで圧迫
シャワー・入浴シャワー3日後から
入浴8~10日目(抜糸翌日)から
シャワー2日後から
入浴8日目(抜糸翌日)から
シャワー2日後から
入浴8日目(抜糸翌日)から
シャワー2日後から
入浴8~10日目(抜糸翌日)から
シャワー3日後から
入浴7日目から(抜糸翌日)から
復帰
  • 仕事翌日から
  • メイク翌日から
  • 抜糸まで禁酒
  • 仕事2~3日後から
  • 運動3週間後から
  • 抜糸まで禁酒
  • 仕事2~3日後から
  • お酒1週間禁酒
  • 仕事3~5日後から
  • 抜糸まで禁酒
  • 仕事は2〜3日後から
  • 運動1週間後から

脂肪吸引後のダウンタイムでは、回復過程でよっていろんな症状が現れます。

ダウンタイム経過の主な症状は、痛み・腫れ・むくみ・内出血・硬縮(こうしゅく)です。

術後3日間は痛み・腫れ・むくみのピークを迎え、大体1週間~2週間で徐々に落ち着いていきます。

術後1カ月後には痛み・腫れ・内出血は落ち着き、術後3カ月~半年頃で自然と回復します。

ここで、硬縮(こうしゅく)について説明します。

硬縮は脂肪吸引後の回復過程で起こるダウンタイム症状の一つで、脂肪吸引の術後1週間頃から現れる症状です。

脂肪吸引後に皮膚がつっぱり徐々に硬くなる症状が現れますが、失敗の症状ではありません。

硬縮やむくみは、軽くマッサージしたり、血行をよくするためにストレッチやヨガなど軽い運動でケアすることができます。

ダウンタイム中は手術した部位によって、入浴や運動に制限があるので注意しましょう。

脂肪吸引の施術部位と値段(費用の相場)

クールスカルプティングシリンジ法ベイザーリポアキーセルライポマティックボディージェット
1エリア
29,000円~60,000円
【頬】
330,000円〜440,000円
【顎下】
330,000円〜440,000円
【頬】
180,000円〜500,000円
【顎下】
180,000円〜500,000円
【頬】
270,000円〜500,000円
【顎下】
400,000円〜500,000円
【頬】
180,000円〜420,000円
【顎下】
200,000円〜420,000円
【頬】
180,000円〜400,000円
【顎下】
200,000円〜400,000円
二の腕1エリア
29,000円~60,000円
【全体】
220,000〜750,000円
【全体】
250,000〜640,000円
【全体】
400,000〜500,000円
【全体】
210,000〜640,000円
【全体】
200,000〜400,000円
お腹1エリア
29,000円~60,000円
【上部・下部・側面・ウエストの各4部位】
330,000円〜440,000円
【上部・下部・側面・ウエストの各4部位】
250,000〜500,000円
【上部・下部・側面・ウエストの各4部位】
350,000〜500,000円
【上部・下部・側面・ウエストの各4部位】
200,000円〜500,000円
【上部・下部・側面・ウエストの各4部位】
200,000円〜400,000円
お尻1エリア
29,000円~60,000円
【全体】
220,000〜440,000円
【全体】
270,000〜500,000円
【全体】
400,000〜500,000円
【全体】
200,000〜550,000円
【全体】
200,000〜500,000円
太もも1エリア
29,000円~60,000円
【全体】
250,000〜1,400,000円
【内側・外側・前側・後ろ側の各部位】
200,000〜450,000円
【全体】
590,000〜900,000円
【内側・外側・前側・後ろ側の各部位】
200,000〜500,000円
【全体】
800,000〜1,000,000円
【内側・外側・前側・後ろ側の各部位】
270,000〜500,000円
【全体】
200,000〜500,000円
【内側・外側・前側・後ろ側の各部位】
200,000〜500,000円
【全体】
600,000〜900,000円
【内側・外側・前側・後ろ側の各部位】
200,000〜500,000円

脂肪吸引の部位と費用の相場を調べて一覧にまとめてみました。

脂肪吸引機器のベイザーリポ・アキ―セル・ライポマティック・ボディジェットの場合、一般の脂肪吸引機器よりも性能が優れているため少し費用が高めです。

また、クリニックによっては複数箇所の部位の施術を受けると費用が安くなる仕組みなっています。

特にお腹(上腹部・下腹部・側面・ウエスト)、太もも(前側・後ろ側・内側・外側)は、脂肪量が多いので吸引箇所が分かれています。

一部位は大体20~50万円程度が相場なので、お腹全体、太もも全体となると単純計算しても80~200万円程度となります。

機器の性能はそれぞれメリットデメリットがあるので、自分のニーズに合った機器を選ぶことが大切です。

脂肪吸引がおすすめではない人

脂肪吸引の治療では、脂肪吸引をおすすめできる人・脂肪吸引がおすすめではない人がいます。

ここでは、脂肪吸引がおすすめではない人の主な特徴を3つまとめました。

妊娠中の人

妊娠中の方は脂肪吸引の施術はできません。

出産後、自分の体の状態が元気になってからカウンセリングで相談されるとよいでしょう。

まずは出産を第一に考えて、それから脂肪吸引できる時期や体力が戻ってからにしましょう。

疾患やアレルギーのある人

心臓・腎臓・甲状腺に疾患がある方、アレルギーをお持ちの方など持病や通院中の方は、脂肪吸引を断られる場合があります。

まずは現在のかかりつけの担当医に相談して、自分の体の治療に専念してそれから脂肪吸引の治療を検討されるとよいでしょう。

治療後には脂肪吸引ができるかを美容クリニックのカウンセリングで相談されてみるのが良いです。

皮下脂肪が少ない人

皮下脂肪が少ない人は、脂肪吸引を断られる場合があります。

豊胸や顔への脂肪注入が目的で皮下脂肪の脂肪吸引をされる場合、カウンセリングで相談してみましょう。

医師からおすすめの提案があるかもしれません。

脂肪吸引がおすすめな人

おすすめな人
  • 二重顎など部分的に痩せたい人
  • 皮下脂肪のボリュームが多い人
  • 短期間に見た目の改善をしたい人
  • たるみをなくし若さを保ちたい人
  • 運動やダイエットが苦手な人

脂肪吸引は、二重顎など部分的に痩せたい、皮下脂肪のボリュームを落としたい、運動やダイエットが苦手である、たるみをなくして若くありたい、短期間に見た目の改善をしたいというような方におすすめです。

人が太る原因の一つは、皮下脂肪の脂肪細胞の数が多いことです。

脂肪吸引では、皮下脂肪層の脂肪細胞を吸引し取り除くことで脂肪細胞の数を減らすことができます。

脂肪細胞の数を少なくさせることで、太りにくい体質になります。

皮下脂肪のボリュームやたるみをなくすとこで、見た目の改善による若さを保つことにもつながります。

脂肪吸引の施術を受けると、3~6カ月の短期間で見た目のサイズダウンも実現可能です。

運動やダイエットが苦手で何度もリバウンドしてしまう人や時間のない人にも脂肪吸引はリバウンドしにくいのでおすすめの痩身治療となります。

脂肪吸引のクリニックの選び方3つのポイント

脂肪吸引で失敗しないために大切なこととして、クリニックの選び方のポイントを押さえておく必要があります。

吸引する脂肪量が多い手術ほど体への負担は大きいので、脂肪吸引で失敗や後悔しないために美容クリニック選びは慎重に選びたいものです。

少なくとも以下の3つのポイントはしっかりと意識したうえで、自分に合ったクリニックを見つけましょう。

①実績・経歴が長い医師かどうか

脂肪吸引は医師の技術量や力量次第で決まります。

脂肪吸引はとても危険な手術ではありませんが、やはり失敗やリスクを伴うので実績・経歴が長い医師かどうかで選ぶことが大切です。

いくら脂肪吸引の機械が優れていても、医師の技術量や力量がなければ失敗する可能性も高くなってしまうからです。

例えば、顔の脂肪吸引が得意な医師、太ももの脂肪吸引が得意な医師、ベイザーリポが得意な医師、アキーセルが得意な医師など様々です

・脂肪吸引の手術症例の写真掲載があるかどうか
・自分が行う部位の脂肪吸引が得意かどうか
・自分が行う手術の機械の扱いが得意かどうか

など医師を選びの視点も様々あります。

誰でも失敗はしたくありません。

高い費用と痛みを伴う施術なので、脂肪吸引で失敗しないために、脂肪吸引は経験豊富な実績多数の医師を選びましょう。

②カウンセリングが丁寧なクリニックを選ぶ

脂肪吸引で失敗しないためには、カウンセリングやアフターケアが丁寧なクリニックを選ぶことも大切なポイントです。

特に、脂肪吸引で手術を伴う場合はリスクも高まるので、わからないこと、不安なこと、心配なことはカウンセリングでしっかりと聞いて納得することが大事です。

わからないことは事前に調べて聞きたいことをメモにまとめておくと、聞き忘れることもありません。

例えば

・保証期間はどれくらいか
・デメリットの部分もしっかりと伝えてくれるかどうか
・アフターケアの体制はどうなっているのか
・トラブルがあったときすぐに相談できる体制ができているか

いざという時のための保証やケアも含めて丁寧にカウンセリングしてくれるクリニックを選ぶことが大切です。

③2つ以上のクリニックで比較検討する

脂肪吸引で失敗しないために2つ以上のクリニックを比較検討することも大切なことです。

2院、3院とカウンセリングをして比較してみると、クリニックや医師の特徴、方針、費用についても深く知ることができ、自分にあったクリニックで迷いなく施術を受けることができます。

カウンセリングは無料の場合が多いので、ぜひ上手く利用して失敗しない施術、後悔しない施術を目指しましょう。

まとめ

美容クリニックの脂肪吸引には手動式と機械式があり、特徴や仕組み、費用、吸引方法、痛みやダウンタイムの日数などさまざま面で異なるのが特徴です。

そのため脂肪吸引を検討する時には、事前にどのような仕組みの施術なのかしっかりと理解することが大切です。

特に脂肪吸引は、二重整形やボトックス整形に比べると痛みやダウンタイム期間が長くリスクも伴うため、後悔なく失敗しないためにもクリニック選びは大切です。

症例実績の多い美容クリニックは信頼度も高いため、不安や心配面についても安心して相談できます。

トラブルのない脂肪吸引をするために、仕組みやリスク、クリニック選びのポイントをしっかりと押さえておきましょう。