GLP-1には、インスリンを分泌させる作用のほかにもさまざまな作用があります。
これを肥満防止として認可しているのが欧米です。日本でも医師の処方で量を調整しながらダイエットに使う動きが出ています。
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GLP-1ダイエットとは
2014年に米国FDAに承認された体重管理治療薬サクセンダ(リラグルチド)注射剤を使用することが美容医療では多いです。サクセンダは2型糖尿病の治療薬ではありません。
GLP-1注射は、体重減少効果が裏付けされているにもかかわらず、依存性や中毒性はなく、安全性が高いことが評価されています。
欧米では抗肥満薬として認可されています。日本では保険適用外となります。
トルリシティとは
トルリシティは2型糖尿病の治療に使われるGLP-1製剤の一つです。インスリンの分泌を促して血糖値を下げ、血糖をコントロールして痩せ体質を作ります。
個人差がありますが副作用が発生するため、使用前には注意が必要です。トルリシティとはGLP-1製剤の一種です。
「トルリシティ皮下注0.75ミリグラムアテオス」という製品名で、日本イーライリリー株式会社と大日本住友製薬株式会社によって販売されています。
血糖値が高くなった時にのみインスリンの分泌を促すことが特徴です。そのため、低血糖の副作用が起こりづらいというメリットもあります。
トルリシティはこんな方におすすめ
GLP-1注射は、体重減少効果が裏付けされていますが、依存性や中毒性はなく、安全性が高いものです。
- 食事制限せずにダイエットしたい方
- コロナ禍で、ジョギングやジムに行きづらい方
- 仕事が忙しく、ダイエットしたいけどなかなかできない
- 時間を取られて、自分の時間が取りにくい方
など、忙しくて手が離せないけど痩せたいという人にもピッタリです。
トルリシティの効果と特徴
トルリシティは有効成分として「デュラグルチド」を含んでいます。「デュラグルチド」は血糖値に依存してインスリンを分泌させ、血糖値を下げます。
GLP-1は血糖値を下げる働きがあり、もともとヒトの体にあるホルモンです。GLP-1製剤はそのGLP-1を体外から補う薬です。
GLP-1は食事を摂ったタイミングで小腸から分泌され、膵臓に運ばれてインスリンの分泌を増やすよう働きかけます。
そこでおすすめしたいのが、GLP-1ダイエットです。
他のGLP-1注射との違い
トルリシティは血糖値を低下させる効果が期待でき、2型糖尿病の治療に用いられるものです。
血糖値が高い時にだけインスリンの分泌を促し、2型糖尿病の患者様の血糖値を下げてくれます。
トルリシティの投与は週に1回ですので手軽に試すことができることが特徴です。毎日薬を飲む必要もありません。
トルリシティのデメリット
一般的に、未成年の方、妊娠中の方、授乳中の方、糖尿病の方、高齢者の方などはこのダイエットを行うことはできません。
それ以外でも以下にあたる方はGLP-1ダイエットはできません。
- BMI18.5未満の方
- 体脂肪率男性15パーセント未満、女性25パーセント未満の方
- 妊娠中、授乳中の方
- 膵炎、胆石症、胆嚢炎、重度の腎機能障害、肝機能障害のある方
- 大きな腹部手術の既往のある方
- 腸閉塞の既往のある方
- 摂食障害の方
- 内分泌疾患やステロイドなどの薬剤による肥満の方
- 甲状腺疾患のある方
- 多発性内分泌腫瘍症2型の家族歴のある方
- うつ病や自殺企図のある方
- 添加物にアレルギーがある方(リン酸水素二ナトリウム二水和物、プロピレングリコール、フェノール)
また副作用が起こる場合があります。人によって副作用で吐き気を感じることがあります。
治療を継続することで慣れていきますが、なかなか治まらない場合は医師に相談が必要となります。トルリシティには、以下のような副作用もあるため注意が必要です。
- 吐き気
- 下痢
- 便秘
- 食欲減退
- 消化不良
- 注射部位の炎症や発疹
- 心拍数の増加
また重篤な副作用として脱力感やめまい、低血糖、アナフィラキシーなどがあります。
栄養バランスの崩れによる貧血などに見舞われることもあります。その際はサプリメントなどで栄養補給をすることが必要なこともあります。
トルリシティの治療の流れ
医師のカウンセリングや検査の後に問題がなければ、自己投与のやり方を指導します。
- キャップを外す
- 底面を皮膚にあてる
- 注入ボタンを押す
- 投与する場所はお腹か太ももです。
他の方に注射してもらう場合は腕に投与することもできます。毎回全く同じ場所に投与しないよう、場所をずらして投与する必要があります。
トルリシティ皮下注0.75ミリグラムアテオスなど1回使い切りのものもあります。中に入っている製剤の用量を調整する必要がありません。
トルリシティの費用
週1回タイプの製剤です。
薬価:3,586円(税込) 4週で1万4,344円(3割負担で約4,300円)
自己診療の場合は1万5,000円(税込)~となることが多いようです。(クリニックにより異なります)
トルリシティのよくある質問
Q.トルリシティとインスリンは併用できますか。
トルリシティとインスリンを併用する時には、低血糖のリスクが増える可能性があるため、医師の判断や注意が必要です。
トルリシティとインスリンにはどちらも血糖値を下げる作用があります。すなわち、低血糖に陥らないよう薬剤の量を減らすといった調整が必要になります。
Q.トルリシティの在宅自己注射指導管理料とは何ですか?
トルリシティの「在宅自己注射指導管理料」とは、自己注射の場合にのみ月に1回加算される費用です。通院しないで自宅で行う場合にかかるものです。
「在宅自己注射指導管理料」は、診察を受けて治療を行う場合には発生しません。そのため通院した方が費用は安くなります。
Q.トルリシティにジェネリックはありますか。
トルリシティにジェネリック医薬品はありません。なお、GLP-1製剤は2型糖尿病に対して保険適応があるため、トルリシティを保険適応で処方してもらえることがあります。
Q. 効果を感じるのには何日間ほどかかりますか。
トルリシティの効果が見え出す時期は、2週間後が目安となります。(個人差があります)
国内の臨床試験では週1回の投与を始めてから2週間後に食事の前後、就寝前のタイミングで血糖値が低下しているという報告がなされています。
トルリシティは週に1回の頻度で、朝昼晩関係なく自分で決めた時間帯に打つことが可能です。自己注射できることがメリットです。
Q.トルリシティを打ち忘れた時の対処法はどうなりますか。
トルリシティを打ち忘れた時の対処法は、次回投与するまでがいつか? ということによって異なります。
3日間(72時間)以上たっていたら
- 気づいたらすぐに投与
- 次回は予定通りの日に投与
3日間(72時間)未満
- 打ち忘れに気づいても当日は投与しない
- 予定通りの日に投与する
また週1回の投与する曜日を変える場合には、前回の投与から3日間以上間隔を空けてから打つ日を変える必要があります。
Q.トルリシティの廃棄方法はどうしたらいいですか。
医薬品ですのでトルリシティの廃棄方法は、病院や薬局の廃棄ボックスに捨てるか使用済みのトルリシティは、医師の指示にしたがって捨ててください。
基本的には医療廃棄物として、病院や薬局の廃棄ボックスに捨てて回収してもらうこととなります。
家庭から出る医療用廃棄物の処分方法は、市町村によって異なります。あらかじめ居住地域の廃棄方法を確認しておくとよいでしょう。
Q.トルリシティは空打ちはありますか。
トルリシティは1回の注射で全量を投与できるため、空打ちがいりません。
インスリン注射などでは注射器が正しく稼働するか確かめる、空打ちをする場合がありますが、トルリシティでは空打ちをせずに使うことが可能です。
Q.トルリシティの保管方法はどうしたらいいですか。
冷蔵庫に入れて使用前に室温に戻してお使いください。トルリシティは2~8℃で保管してください。そのため処方されたら冷蔵庫に入れて保管する必要があります。
週に一度の使用前のタイミングで、冷蔵庫から出して室温に戻し注射します。
Q.トルリシティを常温で放置してしまったのですが。
トルリシティを常温で放置してしまった場合も、処方後14日間までであれば使用可能です。
ただし、何か具合が悪くなったり嘔吐を伴う激しい腹痛の場合、副作用には十分注意しなければなりませんので、おかしな体調になったら医師にご相談ください。
投与後に異変を感じた場合には医師の診察を受け、対処法を聞きましょう。
トルリシティについてのまとめ
初めての薬剤によるダイエット治療は不安も多いことと思います。
しかし、医療の現場で実際に使われているものをダイエット用として用法を無理なく見ながら行っていくのがクリニックの腕の見せ所になります。
もし、投薬や注射だけでダイエットできるとしたら楽な痩せ方が実現できますので患者さんの負担を大きく減らすことができるのではないでしょうか。
何をやっても続かない、手間を省きたいけど痩せたいと思っている方がおられましたらぜひ一度クリニックに相談してみてはいかがでしょうか。
トルリシティを検討されている方は、まずは美容クリニックのカウンセリングを予約し、相談してみましょう。
WITH BEAUTY CLINICでは各種カウンセリングはすべて無料ですので、安心してご相談いただけます。
お電話、予約フォームで受け付けております。知識豊富な専門のスタッフが親切に丁寧にお答えしますのでお気軽にご利用ください。