「いつの間にかしわが増えている……」「ほうれい線がくっきりしてきた……」鏡に映る自分が少し老けて見えると、心もネガティブな気持ちになってしまいます。
年齢だからしょうがなと割り切ろうにも女性はいつの年齢になっても綺麗でいたいはず。
本記事では、顔のたるみの原因や予防方法について解説します。
顔のたるみはなぜできる?
年齢を重ねていくと顔のあちこちにできる「たるみ」。
若かりし頃の肌とは違い、気づいたら目元や口元など、さまざまな箇所が全体的にたるんできてと実感される方が多くいます。
なぜ、顔のたるみはできるのでしょうか? 顔のたるみができる原因をまとめてみました。
コラーゲンの減少
コラーゲンは、肌の弾力やハリを支えるため若々しい肌には欠かせない存在です。しかし、年齢を重ねると、肌の深層部の真皮に存在するコラーゲンが減少します。
一般的には加齢が原因といわれていますが、乾燥や紫外線などのダメージによってもコラーゲンが減っていくのです。さらにコラーゲンを生成する力さえも衰えてしまい、肌がたるんでしまいます。
筋力低下
身体と同じように顔にもいくつかの筋肉が点在しています。
人間は、筋力トレーニングなどといった運動が不足してしまうと筋力が低下し、身体がたるんで姿勢が悪化してしまいます。
表情筋も同じように、筋力が低下してしまうと徐々に皮膚が下がってしまい老けてみられるのです。
また、全身の筋力低下が低下すると、パソコンやスマートフォンの操作時に正しい姿勢を保持できなくなり、顔周辺の筋肉がこわばるため、顔のたるみの原因につながります。
浮腫み、脂肪の増加
表情筋の筋力低下が著しいと、筋肉で支えきれない量の脂肪がついてしまうため重さに耐えきれずに皮膚がたるんでしまいます。
また、血行不良による浮腫みは真皮の機能を低下させてしまい、顔がたるんでいるように見えるのです。
食生活の乱れ
暴飲暴食や過度なダイエットにより食生活が乱れると顔のたるみに繋がります。
糖質などの甘いスイーツを過度に摂取すると、体内のたんぱく質と結びついて「糖化」を引き起こします。
糖化は顔のたるみだけではなく、しわやシミの原因にもなるため摂取のしすぎには注意しなくてはなりません。
また、過度なダイエットにより顔の筋肉も低下してしまい皮膚を支えきれなくなってしまいます。土台となる表情筋が衰えてしまうので、無理なダイエットは控えましょう。
顔のたるみはどこにできる?
「これってもしかして顔のたるみかも……?」フェイスラインた目元以外にも顔のたるみが見られる部分はあります。これらがたるんでしまうと、年齢よりも老けてしまい若々しさが失われてしまいます。
フェイスライン
二重顎になっていたら、フェイスラインがたるんでしまっているサインかもしれません。
表情筋の低下や、口周りの筋肉が凝り固まっているとむくみに繋がり、フェイスラインがたるみやすくなります。
また、口角が下がったり口周りのたるみによりフェイスラインが崩れる場合もあります。
上瞼まぶた
若い頃はパッチリしていた二重まぶたも、筋力が衰えてしまいしわになってしまいます。
筋力が低下すると、まぶたを支える力が衰えてしまうため三重や四重になったり目尻が下がってしまったりする恐れがあります。
目の下
まぶたを開閉させる眼輪筋が、加齢により衰えてしまうと目の周りの脂肪が重力で押され、下まぶたに存在する「涙袋」が前方に押し出されてしまい、大きくなったように見えるのです。
口元
顔のたるみの代表となる口元は「ほうれい線」の原因に繋がります。
また、たるみがひどくなると唇の両端からあごにかけて縦にのびる「マリオネットライン」ができてしまうため、見た目が一気に老けたように見えるのです。
口元のたるみは主に皮下脂肪や筋肉の低下によるもとと考えられていますが、ひどくなるとしわになるため注意がが必要です。
顔のたるみが見た目に与える影響
7割以上の人が、第一印象を顔で判断しているように、表情や顔回りは周囲の人に大きな影響を与えています。
不機嫌に見える
目元や口元がたるむことによって、全体的に表情が引き下げられ「不機嫌」「悲しそう」「さみしそう」といった印象を与えてしまいます。
特に口角が下がると「への字口」になるので、周囲からは「機嫌が悪い」「怒っているように見える」といったネガティブな印象を与えてしまいます。
顔の表情一つで人間関係のトラブルにも繋がるので、老化現象と諦めてしまうのではなく、しっかりとケアすることが必要です。
老けてみえる
顔のたるみがひどくなると、ほうれい線やマリオネットラインが目立ち、実年齢よりも老けてみられるようになります。
さらに、たるみにより表情が疲れているように感じるため、周囲の人も心配するかもしれません。
顔のたるみを予防する方法
顔のたるみは加齢が原因と考えられていますが、老けてみえないためにも予防することができます。
以下で紹介する4つのことを実践するだけで、諦めていたハリのある肌を手に入れられます。
紫外線対策
日焼けや紫外線は肌を酸化させてしまうため、たるみの原因に繋がります。
紫外線によって発生した活性酸素はコラーゲン繊維を硬くします。これによって、顔のハリや肌の弾力が失われてしまうのです。
外出時には日焼け止めクリームを塗り、帽子や日傘、サングラスなどで日焼け対策をしましょう。
また、3月末頃から徐々に紫外線の量は増えるので、夏場のみならず1年中対策が必要です。
乾燥を防ぐ
肌が乾燥するとコラーゲン繊維も減少してしまい、顔がたるんでしまいます。
逆に弾力のある肌は真皮層にあるコラーゲン繊維がしっかりと張っているため水分が保てれています。
顔のたるみを防ぐためにも日々の保湿を徹底して行いましょう。
表情筋を鍛える
顔の筋肉、表情筋は年齢に伴い低下するため、意識して使うことが大切です。
表情筋には約40種類の小さな筋肉が集まっています。表情筋は意図的に動かすことで、顔の筋肉が収縮、弛緩を繰り返します。
顎や頬など口周りの筋肉が弛緩した状態が続いてしまうと歯並びが悪くなります。
また、人と会う機会が減り会話が減少すると表情も少なくなるため、目元がたるんでしまいがちに。自宅でこまめに顔の筋肉を動かすことが顔のたるみ防止に繋がります。
普段の姿勢を見直す
顔のたるみは日々の姿勢も関係しています。
例えば、パソコンやスマホを見ている時間が多いと下を向いている時間が長くなるため顔の下半分が重力によって引っ張られてしまいます。すると、口角が引き下がり不機嫌な顔立ちになるのです。
また、ほうれい線やマリオネットラインと呼ばれる線が口周りにくっきりとできてしまうため、年齢よりも老けて見られるのです。
日頃の生活からスマホやパソコンを見る時間を減らすなどして、姿勢を意識しましょう。
顔のたるみを改善する治療法
顔のたるみがひどい場合、クリニックにて治療することができます。クリニックでは主に「フェイスリフト」「糸リフト」「HIFU」「注入系」の4つの施術が可能です。
フェイスリフト
顔の皮膚にメスを入れ縫い縮めることで、たるみをとる施術「フェイスリフト」。
従来のフェイスリフトは、余った皮膚を切り取り引っ張り上げるだけの手術だったため、表情が変わってしまったり効果が長続きしないというデメリットが挙げられました。
最新のフェイスリフトでは、約10年以上と持続性もあり高い効果が実感できます。
しかし、顔にメスを入れて切開手術を行うため、一定期間のダウンタイムが必要です。
また、傷跡も残るといったリスクも挙げられます。
具体的には、こめかみ部分から耳の前の溝に沿って皮膚を切開します。その後、皮下にあるSMASという筋肉を皮膚と一緒に引っ張り上げるのです。最後に余った皮膚を切り取り縫合します。
フェイスリフトは、ほうれい線やマリオネットラインの改善、フェイスラインや首周りのしわにもアプローチできる施術方法です。
糸リフト
特殊な糸を皮膚の下に通すことでたるみを改善する糸リフト。
糸リフトでは、ほうれい線や口角のたるみを改善し、フェイスラインを整えて肌の張りや弾力を維持します。
円錐状のバイオコーンやトゲのようなコグというものがついた皮膚内の細胞が活性化する糸を挿入し、組織へ引っ掛けることで土台からたるみを持ち上げます。
使用する糸は人体に吸収される医療用の糸のため、目元や口元といった細かい部分の施術も可能です。
施術方法は、はじめに糸を挿入する位置やリフトアップする部位をデザインします。
糸を通す場所に麻酔をし、実際に糸を挿入します。
顔に糸を挿入したまま針だけを抜き取り、患部に小さなテープを貼って終了です。
HIFU
近年、顔のたるみの施術方法として人気を集めているのが「HIFU」という方法です。
HIFUは2004年に顔のたるみ治療用として登場しました。
超音波を使って皮下にある薄い筋肉SMASに熱エネルギーを集め、肌の表面を傷つけずにたるみの治療を行います。
はじめにエネルギーを照射する範囲をデザインします。麻酔クリームを塗布したらデザイン範囲に沿ってHIFUを照射。治療後は、ダウンタイムもありませんので直後からメイクが可能です。
HIFUは、メスを使用せずに顔のたるみを改善できるため、フェイスリフトや糸リフトに抵抗がある方におすすめです。
また、最新のHIFU機器では従来の製品では難しかった目元や眉毛の下、カーブが強い額など細かい部分にもエネルギーを照射できます。顔にある小さなしわやたるみの治療に効果的です。
患者様一人ひとりの細かい要望に寄り添った施術が可能になっている施術方法ですが、機種によって得られる効果も変わってくるためご自身の要望に合った機器がおいてあるクリニックを見つけるといいかもしれません。
注入系
顔のたるみが気になる皮膚の下に注入する「注入系」の治療は、周囲に施術をしたと気づかれにくいため人気の高い施術方法です。
注入系では「ヒアルロン酸注射」「水光注射」「PRP皮膚再生療法」「ボトックス」「レディエッセ」といったさまざまな種類があります。
異物を体内に取り込むイメージを持っている方が多いため、不安に思われる患者様も多いのですが、ほとんどが厚生労働省の承認を受けている製品を使用しています。
近年、とくに人気が高いのがPRP皮膚再生療法による最新の美肌治療です。
自分の血液を使用して皮膚を細胞から活性化するため、副作用やリスクを心配する必要がありません。
また、肌を生まれ変わらせる再生医療ですから効果も約1年と持続します。
注入系の治療は、それぞれ注入する種類により効果に差が生じますが、ほうれい線やフェイスラインの改善や肌のハリに効果的な治療方法です。
顔のたるみについてのよくある質問
Q1.フェイスリフトは後戻りしますか?
施術後は、5~10歳ほど若返ったような引き上げ効果が体感できます。しかしその後は、加齢のスピードにより徐々にたるみが再び出てきます。
同年代の方よりも若くは見られますが継続的に施術が必要です。
Q2.ボトックス治療とはなんですか?
細い針で顔の特定の筋肉にボトックスビスタを注射し、肌に弾力を与える施術豊穣です。所要時間は10分前後で、まれに痛みや不快感を感じる場合があります。
Q3.顔全体のたるみが気になります。手術せずに改善する方法はありますか?
日々の生活を見直してみてください。食生活が乱れていないか、ご自身の姿勢はどうか、肌は乾燥していないか確認してみましょう。顔のたるみは毎日の生活を見直すだけでも改善されます。
顔のたるみについてのまとめ
顔のたるみは女性のコンプレックスの一つ。特に年齢を重ねていくと目元や口元にしわが目立ち老けて見られてしまいます。
しかし、ご自身のライフスタイルを見直すだけでも顔のたるみは改善されます。
それでも顔のたるみに対する悩みやコンプレックスがとれない方は、クリニックにての施術がおすすめです。
顔のたるみ治療を検討されている方は、まずは美容クリニックのカウンセリングを予約し、相談してみましょう。
WITH BEAUTY CLINICでは各種カウンセリングはすべて無料ですので、安心してご相談いただけます。
お電話、予約フォームで受け付けております。知識豊富な専門のスタッフが親切に丁寧にお答えしますのでお気軽にご利用ください。