ケミカルピーリングは、2週間に1回ほどの治療を5~10回繰り返す肌のターンオーバーをもたらすための再生皮膚治療です。
皮がはがれるように、次の肌の再生をもたらすように仕向けるのですが、失敗談も実はいくつかあったりします。
また効果が出ないからとやめてしまう人もいるのですが、失敗しても対処法があれば継続することもできます。美容皮膚科医がケミカルピーリングの対処法をお伝えします。
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ケミカルピーリングの効果

ケミカルピーリングの効果は様々です。ただし1回やればすぐに改善するということはほとんどありません。
色素沈着やシミやしわも長きにわたって蓄積されたものですから本来でいえば、同じくらいかそれ以上かけないと元には戻らないものと思わなければなりません。
しかし今はこのケミカルピーリング以外でも併用できる治療があるため組み合わせて早く治療を進めることができます。
そのため、1回の治療で効果がなかったとあきらめてしまうのではなく、何度か続けて行っていく必要があります。
シミ改善
シミで一番多いのは紫外線によってできたシミです。
しかし、紫外線の浴びる量が多かった、ターンオーバーがうまく行われないなどの理由からメラニンが過剰に生成されたり、うまく剥がれ落ちなかったりすることで、肌にシミとなって現れてしまうのです。
効果
- 黒ずみ
- ハリ、ツヤ
- 美白、美肌
- ニキビ、ニキビ跡
- 毛穴の開き、黒ずみ
- シワ、たるみ
- 美白
- 色素沈着
- 小じわ
しかし、良いことばかりではないので次に失敗の可能性があるパターンを見てみます。
ケミカルピーリングは失敗する可能性はあるの?
失敗というよりも、途中で治療を断念したり(結果的には望み通りにならないので失敗したとなる)、トラブルになったりする場合はやらなければよかったということになってしまいます。
その例を見てみますと
- 痛み
- ヒリヒリと感じることがある
- ヒリヒリしたりむずがゆさを感じたりすることがある
- ダウンタイムがなかなか終わらない
- 赤み、皮むけが起こる(5~10日ほど)
といったようなことが報告されています。
治療間隔は1~2週間に1回を5回程度、1ヵ月に1回程度を5回繰りかえすなどのスパンで行うことが多いのですが、ケミカルピーリングには種類がさまざまで、ダウンタイムや治療間隔、効果などが違ってくることがあります。
その間に肌トラブルと感じることが起こってしまうと、もうこれは続けられないとなってしまうわけです。
ケミカルピーリングの失敗例
実際に起きたケミカルピーリングの失敗事例をみてみましょう。
国民生活センターがピーリングの被害についてまとめた美顔エステ「ピーリング」でやけどが発生したという事例がありました。
被害の内容は、皮膚障害が圧倒的で、顔面が赤くなったり、腫れたり、傷跡が残ったという報告もあったそうです。
- 施術直後に顔がピリピリ
- 家に帰宅した後、真っ赤に腫れ上がり、翌日水ぶくれになった
- 唇が裂け、顔面がふくれた
- 施術後に洗顔した途端、痛みがあり、腫れて出血。
- 【病院にてびらんと診断】
- 使用溶液が眼に入った
などの事例が報告されています。
結果が出ない以外でもこのような、明らかに施術中のミスであるようなものも報告されていることから、腕が確かなドクターに施術してもらわなくてはいけないということが理解できると思います。
またこのような事例剥離にクリニックでなく、医療行為が本来できないエステサロンで多く起こっていることも報告されています。
国民生活センターの要望を受けて、2000年11月には、厚生労働省「ケミカルピーリングは医師のみが行える『医療行為』である」という通達を出し、現在はエステで行われるピーリング剤の濃度は規制されることとなりました。
高濃度のケミカルピーリングは美容皮膚科などの医療機関でしか受けることができませんので選ぶ際には注意してください。
日本皮膚科学会は、「ケミカルピーリングガイドライン」で
『ケミカルピーリングは、スキンケア、一般的外用療法、内服療法、生活指導等の総合的な治療あるいは処置行為のなかで最善と判断されたものから、個々の症例に応じて単独あるいは他との併用法として選択されるべきである。』
引用元:日本皮膚科学会「ケミカルピーリングガイドライン」(PDF)
と定めています。
これは、皮膚科診療技術を十分に修得した皮膚科専門医ないしそれと同等の技術、知識を有する医師の十分な管理下に行われるべき行為である、とうたっています。
本格的なケミカルピーリングを安全に受けたい方は、ケミカルピーリングの実績が豊富な美容皮膚科や皮膚科を慎重に選ぶようにしましょう。
日本人は欧米人よりも表皮の角質層が薄いため、薬剤が改善されていないころのピーリングはもっとトラブルが多くありました。
ケミカルピーリングの安全性の基準が確立される前は、強いピーリング剤のためにやけどのようなトラブルになったりとさらに大変だったようです。
現在は日本人の皮膚に合わせたケミカルピーリングが行われていますが、ドクターによる判断と施術が基本です。
また、立て続けて施術したり、肌への塗布時間が長すぎたりすると、皮膚が薄くなりすぎる危険性もあります。
ケミカルピーリングの失敗を防ぐためには
ピーリング後は肌が薄くなっているため、十分な紫外線対策と保湿ケアが不可欠です。
紫外線対策は必須なのですが、ルピーリング後は紫外線が皮膚を通過しやすい状態になっています。必ず日焼け止めなどで紫外線対策をしっかり行いましょう。
保湿ケアも重要になります。
ケミカルピーリング後は角質がない分、肌の保湿力が低下した状態になります。保湿効果の高いもので保湿をすることを心がけましょう。必要であればクリニックで処方してもらってください。
しっかり保湿することにより、肌が柔らかくなり、毛穴が詰まりにくくなるという効果も期待できます。
サリチル酸マクロゴールピーリングというピーリングは比較的ピリピリが起きにくいといわれています。
サリチル酸(BHA)は、角質軟化、融解作用もあり、効果の高いケミカルピーリング剤として美容皮膚科でも使っているところが多いものです。
サリチル酸は美白効果や皮膚の再生に優れており、くすみやシミ、たるみ、シワ、ニキビ跡、ニキビ、毛穴の黒ずみ、毛穴の開きなどマルチに対応できる成分も含まれています。
副作用が心配な方は、サリチル酸マクロゴールピーリングを扱っている皮膚科を探すといいかもしれません。
また、より安全でソフトなピーリングを受けたい方には、この薬剤でのピーリングがあるかどうかも確認してみるといいでしょう。
高濃度のケミカルピーリングは副作用を伴う可能性もあるので、実績が豊富で信頼できる美容皮膚科や医療機関を選ぶことが大切です。
ケミカルピーリングは、ニキビやニキビ跡、毛穴の開きや黒ずみ、シミやくすみなどの肌の悩みを解消できることで皮膚科や美容皮膚科でも多く用いられている方法ですが薬剤によってさまざまに反応が出る場合があります。
個人それぞれの差もありますので、やはり信頼できるクリニックに相談できることがいちばん大事なこととなります。
まずは自分の肌がそういった薬剤に合うのかどうか確認してみる、ドクターに診断してもらうのも大切なことですね。
主に使われることが多い薬剤は次のようなものがあげられます。
レチノイン酸
レチノイン酸は医師による施術は不要ですが、最近ではエステサロンなどでもあまり使いません。
アルファヒドロキシ酸
アルファヒドロキシ酸(AHA)はリンゴ酸、酒石酸(ブドウ)、クエン酸(レモンなど)、グリコール酸(サトウキビ)、乳酸のように果物に由来する成分で10~15パーセント濃度以上から専門家の施術となりになります
AHAは角質層の細胞を自然にはがすことを促すものでコスメや洗顔料などにも含まれている製品を通常に販売されています、AHAは一時的に週に数回にとどめて使うもので紫外線を避ける関係もあり昼間の施術には向きません。
サリチル酸
サリチル酸には、樹木の柳由来で、抗炎症性もありAHAより毛穴の汚れを除去しやすいといわれています。ケミカルピーリングでは調整した濃度で使用されることが多いです。
塗布後、3~5分でピリピリしたり火照ったりする現象が起こります。2パーセント濃度以上から専門家による施術となっていますので受ける際にはクリニックで相談してください。
そこでおすすめしたいのが、ケミカルピーリングです。
ケミカルピーリングの失敗例と対処方法のまとめ

ケミカルピーリングについて、ケミカルピーリングの効果、効果を感じられないと感じてしまったり、ケミカルピーリングの失敗事例をご紹介しました。
もちろんこれが全部ではありませんし、個人差があるので必ず失敗があるということでもありません。
しかしクリニック以外で行うピーリングには危険や、今では医療行為として行うことが必須になっていますので、クリニック以外では行なわないようにしてください。
ケミカルピーリングは、肌の表面に薬剤を塗布することで古い角質を剥がし、肌のターンオーバーを正常化させるものですから、定期的な観察も必要になってきます。そんな時にはドクターがいないとわからないこともたくさんあるかと思います。
クリニックでの医師とのカウンセリングでどの治療が適切かをきちんと提言してもらえるクリニックや、自分にピッタリのケミカルピーリングを選べるクリニックであれば安心ですね。
またアフターケアにも例えば何か炎症などが起こった際にもすぐに対処できるのがクリニックの良い面でもあります。
ケミカルピーリングは医療行為であることを受ける側でもキチンと意識をし、ニキビやニキビ跡、毛穴の開きや黒ずみ、シミやくすみなどの肌の悩みを解消できるところは美容皮膚科や皮膚科などの医療機関であることを忘れないでください。
ケミカルピーリングを検討されている方は、まずは美容クリニックのカウンセリングを予約し、相談してみましょう。
WITH BEAUTY CLINICでは各種カウンセリングはすべて無料ですので、安心してご相談いただけます。
お電話、予約フォームで受け付けております。知識豊富な専門のスタッフが親切に丁寧にお答えしますのでお気軽にご利用ください。
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