美容や健康への効果が高いといわれている「臍帯血幹細胞培養上清液」。病気の治療や老化を抑えられる効果があると認知され、近年注目を集めています。
しかし、聞きなれない臍帯血幹細胞培養上清液について不安に感じる方も多いでしょう。
本記事では、臍帯血幹細胞培養上清液の効果や安全性について徹底解説をします。
臍帯血幹細胞培養上清液とは
臍帯血幹細胞培養上清液とは、胎児と母体を繋ぐへその緒(臍帯血)に含まれる幹細胞を培養し、細胞を活性化するタンパク質、すなわち成長因子を製剤化したものです。
臍帯血には人体を形成する能力があることから、さまざまな細胞に働きかけます。
近年では、臍帯血幹細胞培養上清液を皮膚に導入することで、傷の修復や細胞の機能改善などが見込めるといわれており、赤ちゃんのようなもちもちの肌になるといわれています。
臍帯血再生因子療法の特長
臍帯血再生因子療法とは、へその緒に含まれる幹細胞を培養し、活性化した臍帯血幹細胞培養上清液(HS-CM100SF)を肌に注入する治療です。
臍帯血には、胎児を成長させるための幹細胞が含まれており、身体の器官や組織に対して高い再生力を持ちます。
細胞を活性化するたんぱく質を高濃度に含むため、特殊な注射器を用いて臍帯血幹細胞培養上清液(HS-CM100SF)を皮膚の真皮層に浸透させます。
浸透した臍帯血幹細胞培養上清液(HS-CM100SF)は、肌の細胞に働きかけるため、肌の修復が期待できるのです。現在では、美容だけではなくガンや白血病の治療にも用いられています。
メスを使用しない
臍帯血再生因子療法は、メスを使用せずに注射器を用いて再生因子のエキスを注入するだけなので、切開の必要がありません。
さまざまな肌悩みに対応
細胞や組織に対して高い再生能力を持つ臍帯血幹細胞培養上清液(HS-CM100SF)は、細胞レベルに働きかけることが可能です。
そのため、しわやたるみといった年齢による肌悩みはもちろん、ニキビやアトピー肌などの炎症にも効果があります。
さらに、加齢による薄毛や、できてしまった妊娠線にもアプローチが可能です。
ダウンタイムが少ない
臍帯血再生因子療法を受けたあとは、多少なりとも施術部位が赤く腫れることがありますが、比較的にダウンタイムが少ないのが特徴です。
患部をしっかりと冷やせば肌のダメージは最小限に抑えることができます。
また、臍帯血幹細胞培養上清液(HS-CM100SF)を注入した場合でも翌日からならメイクも可能ですので、もし赤みが気になる場合はメイクでカバーをしていただいても構いません。
こんな方におすすめ!
臍帯血再生因子療法は、肌の引き締めをしたい、ハリや弾力を回復したい、小じわが気になる、肌を柔らかくしたい、くすみやクマに悩んでいる、ニキビ跡や傷跡を治したい、頭髪治療をしたいという方におすすめです。
臍帯血再生因子療法の主な効果
臍帯血幹細胞培養上清液(HS-CM100SF)を注入すると、細胞や組織に直接働きかけることができるため、肌細胞や肌機能の改善が見込めます。
施術後は、肌がワントーン明るくなり数日~数週間後にもちもちとした弾力を感じられるでしょう。
また、臍帯血に含まれる幹細胞を培養すると、肌にうるおいを与えるコラーゲンやエラスチンの産生を促すことができます。
さらに皮膚の損傷や老化を抑制することができるため、年齢による肌悩みに効果的です。
PRP皮膚再生療法とベビースキン(臍帯血幹細胞培養上清液療法)の違い
臍帯血幹細胞培養上清液(HS-CM100SF)を注入するベビースキンは、効果を実感するまでが短く持続期間が比較的に短いというデメリットもあります。
そのため定期的にメンテナンスをしなくてはいけません。
一方で、ご自身の血液を採取し、そのなかから血小板や白血球を取り出し、気になるしわやたるみ、ニキビ跡など肌の機能が低下した部分に直接注入をするPRP皮膚再生療法。
ベビースキンと同様、肌の再生効果が見込め半永久的に効果が持続します。
そのため、メンテナンス頻度が少ないのが特徴です。
ベビースキン | PRP皮膚再生療法 | |
施術周期 | 週に1回 | 月に1回 |
効果が出るまでの期間 | 早くて翌日 | 2~3か月 |
持続期間 | 2週間程度 | 加齢スピードを緩めつつ半永久的に持続 |
施術内容 | 臍帯血を培養した液で肌の再生を促す | ご自身の細胞を利用した治療 |
診察、施術方法 | 医師の診察があり看護師が施術 | 診察、施術はともに医師が担当 |
メンテナンス | 定期的に必要 | 不要 |
施術が受けられる施設 | 厚生労働省の認可を受けたクリニック | 一般的なクリニック |
施術概要と治療の流れ
臍帯血再生因子療法は、肌や組織の悩みを再生する治療方法です。
肌のみならず髪の毛などの気になる部位にも施術が可能です。
身体に気になる部位がありましたら臍帯血再生因子療法での施術が可能か、お問い合わせください。
カウンセリング
医師によるカウンセリングを行い、施術する予定の部位を診察します。
また、このときに臍帯血再生因子療法の施術の流れからアフターケアまで丁寧に説明をいたします。
施術
顔の施術前にはクレンジングと洗顔を行い、メイクや汚れを落とします。
注射針の痛みを緩和するため麻酔クリームを塗ります。麻酔が効いてきたら施術部位にまんべんなく針を照射します。
アフターケア
施術後はクリームを落としていただき、メイクをせずにお帰りください。
できるだけ施術後6時間は患部に触れないようにしましょう。
臍帯血幹細胞培養上清液療法の安全性について
臍帯血幹細胞培養上清液療法に用いる臍帯血幹細胞培養上清液(HS-CM100SF)は、厚生労働省の検査基準をクリアし、不純物を取り除いた上精液を使用しています。
しかし、悪質なクリニックによっては不純物が混ざっている場合もありますので、公式サイトで明記されているのかをあらかじめ確認しましょう。
よくあるご質問
Q1.どのくらいの間隔で、何回くらいすると治療効果が分かりますか?
臍帯血幹細胞培養上清液療法では2~1か月程度で3~5回施術を行います。
ほとんどの方が2回目以降に効果を実感しています。
Q2. 臍帯血幹細胞培養上清液療法はどのような効果がありますか?
臍帯血幹細胞培養上清液療法では、ニキビ、アトピー性皮膚炎、脊髄損傷、火傷、アルツハイマー、皮膚の若返り、EDなどのへの治療効果が報告されています。
Q3.他人の幹細胞を使うのは怖いのですが…
臍帯血幹細胞培養上清液(HS-CM100SF)は、出産時にしか採取ができません。そのため、必然的に他人の幹細胞を使うことになります。
しかし、現在の段階では病原菌やウイルスは確認されていません。
料金
臍帯血幹細胞培養上清液療法では、1回につき¥70,000~¥100,000(税込)程度の治療費がかかります。
留意点
臍帯血幹細胞培養上清液療法を受ける前に、あらかじめ留意点を確認しておきましょう。
注射針を刺す痛み
水光注射を用いて臍帯幹細胞培養上清液を体内に取り込む場合、細い9本の針で内部に注入します。
従来の機械に比べると針が細いため感じる痛みが少ないとされていますが、無痛ではありません。
我慢できないほどの痛みではないものの、痛みの感じ方には個人差があります。
痛みの緩和のために麻酔クリームを使用していますが、肌が弱い方は麻酔クリームで肌が荒れてしまうことがあります。
もし肌に不安を感じる方は、麻酔クリームを塗らずに施術することがおすすめです。
内出血が出てしまう
水光注射では9本の細い針を用いて皮膚を吸引しながら肌に臍帯幹細胞培養上清液を注入するため、人によっては内出血がでる場合もあります。
特に目の下などの皮膚が薄い場所には内出血が発生しやいです。
しかし、ファンデーションでカバーできる程度ですので、そんなに心配をする必要はありません。
肌がボコボコしてしまう
水光注射で注入した場合、施術日から翌日に肌がボコボコになったと感じることがあります。
肌のボコボコは触ったときに気になる程度で、あまり目立つものではありません。
1週間~10日ほど経つと肌も落ち着きます。